HOME> ヘッドライン> 白山の銘酒と金魚酒
FM-N1ヘッドライン

白山の銘酒と金魚酒

 白山をドライブした。白山は石川と福井両県の県境にもなっている。往来にある谷峠が有名である。

 小さい頃、手取川の扇状地から見上げる白山は、石川県のモノだと信じて疑わなかった。しかし、歴史を知るにつれ、実は白峰村(現白山市)と福井側の町村が予想以上に近いことを知った。歩荷(ぼっか)と呼ばれる人たちが重い荷を担いで峠道を往来したという。縁が深いのである。

 谷峠を越えて、福井側の坂道を下ると、石川側より急傾斜で、谷が深い気がした。それだけ人里に近いということだろう。

 麓の勝山市街を通った。ありました。江戸時代の商家の名残をとどめたような(車の中からはそう見えた)店舗。銘酒「一本義」の蔵元である。この雰囲気に喉がゴクリと鳴る。もう一つ、今回は回れなかったが、大野市にも銘酒「黒龍」がある。石川の手取扇状地(旧の石川郡内)で仕込まれる白山菊酒にも勝るとも劣らない銘酒であり、やはり霊峰白山の水で育まれたのである。

 福井の酒といえば、肴はヘシコである。鯖の糠漬である。これが堪らない。白山菊酒なら、白峰の堅豆腐に〆鯖だろうか。

 想いをめぐらせているうち、以前に聞いた話を思い出した。

 戦後のころである。白山の石川側には鉱山があった。日本の建て直しには鉱物資源は重要であり、物資や食料不足の中にあっても配給の切符が優先的に回されたという。

 その中に、清酒の切符もあった。鉱山の人たちは金沢の酒屋に酒の買出しに向かった。樽に入った酒を運んでくる。その樽が、割と軽いのである。一杯に入っていないのである。さらに呑んでみると、酒の味が水で割ったように薄かった、という。

 まるで、金魚が泳いでも大丈夫なような酒だったと述懐していた。称して金魚酒といっていたらしい。

 白山菊酒のファンとしては、金魚酒が金沢の酒でよかった、と妙なとこにホッと胸を撫で下ろしていた。 換わりに、鉱山の人たちが酒を求めたのが、一本義であったという。谷峠から白山を越えていったのである。

 我が家はいま、晩酌用には手取川ならぬ黒部川(富山県)の急流で育まれた酒を備蓄している。それと黒龍がある。あとは肴か…

 

Permalink | 2009年5月21日 13:20 | 宮崎正倫

えふえむ・エヌ・ワン おすすめプログラム
英語のつばさ天使 金沢高専ウイングス
おばちゃん日記
KIT Campus Wave
キャンパス・アメニティ
回って歌って80年
ブロークン・タイムマシン
わんわんピース
ヘルシー7デイズ
こんにちは、JICAです。
えふえむ・エヌ・ワン 関連リンク
金沢工業大学
石川県立大学
金沢工業高等専門学校
石川県立野々市明倫高校
こぶし会
サポーター募集!