絶滅寸前に救われた阿呆鳥
世の中のIT技術の進展やデジタル化の高波に呑まれそうになりながら、必死に昭和の生活習慣にしがみつこうとしている人たちがいます。私もその一人です。
音楽もレコードからCDへ、そしてデータとなり、Web配信からポッド・キャスティングと新メディアが登場している。とても馴染めないでいます。もう一つのメディアであったテープはオープン・リールからカセット・テープになり、MDとなっていったが、MDが消え去るのも時間の問題となっている。
我が家にも新品のMDがケースの中に鎮座ましましているが、とうとう使うことはなかった。10数年前に買ったコンポも故障して、ラジオしか聴けなくなったが、買い換える気もしない。
車の中には、カセット・テープが何本か残っているが、いつ買ったのか、なんというタイトル曲なのか分からないものがほとんどである。それでも、お気に入りのモノだからこそ生き残っているのだが、テープは擦り減り、絶滅寸前になっている。
そんな時に役立つスタッフのT君である。なくしたレコードを探しましょうという番組「回って歌って80年」を担当しているのだが21日(木)の放送だった。カセットで聴きなれた歌詞が聴きなれたメロディーにのって流れてきたのである。
「♪もしもこの世に別れなどなく 出会いだけがうまれてくるなら……大きな荷物に困っていた私……」
初めて、阿呆鳥というグループが歌う「物語」という名の曲であることをしった。インターネットで検索するとLPを4枚制作しているらしい。T君も「何とか、阿呆鳥の他の曲も手に入れたいですね」と、年寄りを泣かせることを言う。ここは黙って、術中にはまっておくことにした。
絶滅寸前のカセット・テープを救うため、何とかパソコンを勉強して、データ化しなければならない、と思っていた矢先だった。思わぬ救助の手が伸び、60の手習いは実現しないままになりそうだ。















