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FM-N1ヘッドライン

放送の縁は異なもの命つなぐもの

 事実は小説よりも奇なり、という言葉がある。自分たちの放送で、まさに絵に描いたようなストーリーが展開するとは、我ながら予想だにしなかった。

 先日から、FM-N1で里親探しを呼びかけていた2匹のシーズに、新しい飼い主が見つかりました、という連絡が保健所から入ったのが7日(火)のことだった。スタッフ一同、胸を撫で下ろしていたところ、8日(水)午前10時15分からの番組「N1コミュニティ~ポテトシスターズ」にゲスト出演した金沢市内の薬剤師の女性が、「その犬なら、家にいます」というコメントに仰天してしまった。

 この女性は、番組出演に備えてFM-N1のホームページを見ていたところ、捨て犬だったシーズの里親探しを訴えるスタッフ・ブログが目に入った、という。もともと、既に飼っていた愛犬がシーズだったこともあり、ブログの写真に心を打たれて「同じ犬種で、なぜこれだけの違いがあるのか」と、気付いた時には受話器を握って、保健所に電話をしていた、という。

 「最初は、精神的に不安定でしたが、少し目に光が差してきました」と、信頼関係が生まれつつある様子を話された。「名前はハッピーにしようと思います」と、笑顔がこぼれた。

 ハッピーと名付けられたシーズは、6月30日に、もう1匹のシーズとリードで互いに結ばれて、野々市町稲荷4丁目の御園公園に、衰弱したまま放置されていたのである。そしてハッピーの方は怪我をしており、足を引きずっていたが金沢市内の薬剤師に、もう1匹はやはり、小松市内の善意の方に引き取られた、という。

 そして嬉しかったのは、里親探しを呼びかけたスタッフたちの心根だった。公園で発見された状況から捨て犬ではないのか、と思われたが、最初は、迷い犬として飼い主探しを呼びかけた。そして、飼い主にも止むに止まれぬ事情があるはずだから、との思いで、責めるような口調を慎むように細心の注意を払ってくれたことだった。

 保健所に移されてからは、里親探しに切り替えた。その時、飼い主から保健所に「保護されているのは私の犬かもしれない」と連絡があった。

 飼い主の確認まで、少し時間がかかった。この時間が、シーズと新しい飼い主との出会いを生んだのであった。この時間がなく、行政の決められた手続き通りに進んでいたら、出会いはなかったのである。

 そして、元の飼い主は、再び愛犬を手元に置くことはできなかった。が、犬が嫌いになったわけではないのである。もう一度、愛犬の顔を見たいという愛情があったればこそ、ハッピーたちも救われたのである。元の飼い主の心の傷が早く癒えるよう、スタッフ一同は願っています。

 

Permalink | 2009年7月 8日 10:49 | 宮崎正倫

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