菊理媛についてご指摘、痛み入ります
先のブログ「黒紫色の花と 菊理姫」をアップしたところ、いろいろな方に目にしていただけたようで、感謝しております。と同時に、粗雑な雑文であることの自覚から恥ずかしい思いもしております。
そのブログでは、出雲市で発見された新種の黒紫色のツバキ「黄泉(よみ)の黒」の話と、記紀に述べられている黄泉比良坂(よもつひらさか)に登場する 菊理媛(くくりひめ)のくだりから、野々市市にいても興味が湧いてくる、という趣旨でした。
この後、ツバキ「黄泉の黒」の関係者から、 菊理媛が言葉をかけたのはイザナミノミコトではなくイザナギノミコトである、とご教授を受けました。ただただ感謝する次第です。
実は、手元には古事記しか持ち合わせが無く、日本書紀に当たることなくブログを書きなぐった実情が露見した次第です。ご指摘をいただいた個所は「日本書紀神代編 第四段 第十」の一書だそうです。
これまでも、地元の末松廃寺の発掘結果についても、考古学者の吉岡康暢先生(金沢市在住)から教えていただくことが多々ありました。今度は文献の面で教えを受けました。それぞれ、永い人生の中で築かれてこられた業績を、パソコンの前に座ったままで利用させていただく愚者の身をつくづく感じています。
ご指摘によれば、黄泉比良坂まで来たイザナギ神に対して、黄泉の道を守る者が声をかけ、そこへ現れた 菊理媛が更に、何事かをイザナギ神に言葉をかけたことで、同神は納得して黄泉の国を離れて現世に戻った、というのである。
つまり、 菊理媛はその読み方の「くくり」から「みずをくぐる」で、水の神ではないか、というのが私の見解でした。
黄泉の国に立ち入ったイザナギ神が、現世に戻ろうと黄泉比良坂に到ったおり、黄泉の道を守る者に「黄泉の国で身に付いた穢れを持ったままでは現世に帰ることは適わぬ」と言われたのではないでしょうか。
そこへ 菊理媛が登場して、イザナギ神に祓いを執り行い、「穢れを払ったから、現世に戻っても世の中が穢れる恐れはない」と告げ、同神は納得、安心して戻ったのではないだろうか。「みずをくぐる」とは祓いを指し示すのだろう。
菊理媛の言葉が書かれていないため、神格については諸説があるのであるが、私は水の神である、と思う由縁である。地元の白山比咩神社の祭神は 菊理媛であるが、もちろん、白山から流れ出た手取川が形成した扇状地を潤す水の神なのである。
何か、すっきりとしました。そして「黄泉の黒」が24日から、山口県萩市で開催される全国椿サミットに出品されることになったと聞き、嬉しく思っています。