現在放送中!

-

次の番組

-

HEADLINE

ヘッドライン

梅岡和也

2017~18年末年始 FM-N1の特番をお楽しみください

 FM-N1年末年始特番のお知らせです。

●12月27日(水)11:15~13:00 FM-N1開局22周年特番  謎の白鳳大寺~末松廃寺発掘調査から~

 野々市市の国指定遺跡・末松廃寺を再発掘調査をしています。新しい知見が次々に。改めて、古代の野々市の姿を考えてみます。出演は中村圭佑、嶋健太郎。

 

●12月27日(水)16:00~17:00 ブロークン・タイムマシン特別編

 今年亡くなった洋楽・邦楽アーティストを特集します。出演はロイ・キヨタ、宇野慶子。

 

●12月28日(木)9:00~10:00 ノー・ジャズ イッツ・ラグ

 今年はラグタイム王と言われたスコット・ジョプリンの没後100年に当たります。知っているようで意外と知られていないラグタイムについて、嶋健太郎が紹介します。

 

●12月28日(木)10:15~12:00 ビッグ・アップル・イン・野々市2017

 11月に上演された野々市恒例のジャズ・コンサートの模様を、ニューヨークからのゲストの演奏を中心にお伝えします。担当は中島望。1月2日(火)10:15~に再放送します。

 

●12月29日(金)9:00~10:00 宇宙ってなんだ? What is uchuu,?

 新作を発表したuchuu, の魅力にタケカワユキヒデが迫ります。月曜放送のスペース・シャワー・ラジオの特別編です。

 

●12月29日(金)10:15~12:00 素敵な歌をありがとう2017~思い出の音楽家を偲んで~

 今年亡くなった邦楽の歌手をはじめ、作詞家、作曲家を偲んで、思い出の曲をおかけします。担当は嶋健太郎。

 

●1月1日(月)~3日(水)9:00~10:15 新春クラシック2018~バーンスタイン生誕百周年特集~①②③

 レナード・バーンスタインのサインが文化会館フォルテのピアノ ベーゼンドルファーに記されています。作曲家、指揮者、そして、ピアニストとして活躍し、一時代を築いた人気音楽家を3日間にわたり特集します。担当は梅岡和也、嶋健太郎。

 

●1月1日(月)10:15~11:55 新春特番 史上最強のCOUSIN~ムッシュと良子~

 故ムッシュ・かまやつと、森山良子はイトコ同士。音楽性は多少違っていても、味わい深い歌で多くのファンがいます。その二人の特集です。担当は中村圭佑。

 

●1月3日(水)10:15~11:55 新春特番 犬も歩けばRockに当たる

 iMA音楽にゲスト出演したゲストが、意外なロック・テイストだったりしてうれしくなることがあります。そんなアーティストや懐かしいアーティストを中村圭佑が紹介します。

 

エバに続いて瑠璃空天志デビュー! FM-N1 10月からの新番組

 10月からFM-N1の新番組が始まります。順番に紹介しましょう。

◆10月1日から隔週日曜19:00~19:30 リングの女神たち 

 「女子プロレスは全く興味なかったけど、たまたまリング下で観戦して場外乱闘を間近に見て怖かった!ものすごい迫力に圧倒され、その魅力にハマりました」と、パーソナリティのキムラシンゴ。アシスタントのおぐさと一緒に、女子プロレスを応援し、時には女子プロレスラーも招きます。「サンデー・ベースボール・トーク」と隔週で放送します。

◆10月6日から毎週金曜13:00~13:30 足して十七・ミッチー、ムッチー、ハッチー~三橋美智也、村田英雄、春日八郎特集~

  ライバルで親友だったミッチー、ムッチー、ハッチーを特集します。民謡や浪曲などを基本に、抜群の歌唱力だった三人の歌は、時代を越えて聴く人の心に響きます。パーソナリティはFM-N1の謎の新人・瑠璃空天志(るりぞら・たかし)、実は人工音声です。日曜16:30~再放送。

◆10月6日から毎週金曜24:00~24:30 背骨を電気が走った~GS特集~

  1960年代後半。グループ・サウンズのエレキ・ギターを聴いた若者たちは叫びました。背骨に電気が走った! それはもう強烈な体験で、衝撃のあまり失神した女の子もいたんですよ。声は9月で終了した「スウィングRYOICHIスウィング」に続いてエバ(人工音声)です。土曜12:30~再放送。

◆10月8日から隔週日曜19:00~19:30 サンデー・ベースボール・トーク(日曜野球談義)

 パーソナリティはドラゴン中井。名前の通り、中日ドラゴンズのファンですが、プロ野球愛に満ちた番組です。注目選手の情報や心に残った名試合などを語ります。アシスタントは美奈子。これからストーブ・リーグを迎え、来季に向けた各チームの話題も盛りだくさん。「リングの女神たち」と隔週で放送します。

◆10月2日から月曜~金曜19:00~21:00  KIT Campus WAVE

  また、金沢工業大学生によるKIT WAVEプロジェクトが制作する番組も一新。月曜~金曜のKIT Campus WAVEの前半後半合わせた2時間の生放送をはじめ、マイ・ミュージック・タイム(MMT)の音楽番組もお楽しみに。

4月からの新番組

  4月1日からFM-N1の番組改編に伴って、新番組が順次始まります。

◆「朝からバラード気分」4月1日から土曜6:00~7:00

 金沢出身の演出家・輪島貴史さんによる「今夜はバラード気分」(日曜20:00~)の朝バージョン。日曜と同じく流れる曲は徳永英明なんですが、朝らしい爽やかなトークです。

◆「iMA音楽Show Around」4月1日から土曜14:00~16:00(初回の4月1日のみ21:00~23:00スタート)

 いま今の新曲、注目曲を2時間にわたってお届けします。土曜は14:00~16:00と21:00~23:00、日曜5:00~7:00、10:00~12:00、22:00~24:00の合わせて5回放送しますが、楽曲はサーバで自動シャッフルします。あたらしいシステムによる音楽番組です。パーソナリティは中島嘉昭。

◆「ミュージック・カラーズ」4月1日から土曜20:00~21:00

 駒井耕次さんによる「いっぱいの音楽」のあとを受けた新しい音楽番組です。パーソナリティとアシスタントの好きな曲をプレゼンしていきます。

◆「スペース・シャワー・ラジオ」4月3日から月曜18:30~19:00

 日本最大の音楽チャンネルSPACE SHOWER TVがセレクトした楽曲を放送します。パーソナリティは栗谷昌宏(FM-JAGA)。

◆「iMA音楽 明日(あした)の音」4月4日から火曜~金曜21:00~22:00(27:30~28:30再放送)

 FM-N1では新曲、注目曲を独自の視点で選んでiMA音楽として紹介しています。たくさんの曲の中からパーソナリティの中島嘉昭が選んだオススメ曲を火曜から金曜夜におかけしていきます。

◆「クラシックルーズ」4月5日から水曜12:00~13:00(日曜13:00~14:00再放送)

 「クラシック番組を続けて欲しい」とのリスナーのリクエストにお応えします。パーソナリティの嶋健太郎は学生オケでバイオリンを弾いていました。選び抜いた名曲佳曲をたっぷりとお聴きください。

◆N1コミュニティ木曜「みかりん&鳩さん」4月6日から木曜10:15~11:15

 ”ラジオ版井戸端会議”N1コミュニティに新顔が加わりました。日々の出来事や野々市の街の話題など、あれやこれやとトークします。また、月曜のチーム名が「はなともこショー会」に変わり、4月3日からリニューアル・スタートします。

 このほか、金沢工業大学WAVE PROJECTの学生が制作する「KIT  Campus Wave」(月曜~金曜19:00~21:00)の10番組が4月3日月曜から一新。今年夏には、新1年生もデビューします。

 4月からもラジオは76.3MHz、パソコンのサイマル放送、スマホのアプリでFM-N1の番組をお楽しみください。

 

FM-N1開局記念&年末年始特番 1月から新番組も

IMG081212.jpg

開局記念4時間特番「水の恵み 魁(さきがけ)の風」 12月27日火曜9:00~13:00

 1995年(平成7年)12月27日、FM-N1は北陸で初めて、全国では24番目のコミュニティ放送局として、ここ野々市の地に呱呱の声を挙げました。「日本一のコミュニティ局になろう」を合言葉に21年。この間、ギャラクシー選奨2回、放送文化基金賞優秀賞などを受け、全国屈指の番組制作力を評価されるようになりました。昨年6月には五つのスタジオがある新しい局舎もでき、設備面でも日本一を自負しています。新局舎の南面ガラスには190インチのデジタル・サイネージを設けて、やがて来るデジタル時代にも備えました(写真)。地域サポーターやスポンサーのご支援があればこそ、ここまで歩んで来ることができました。これからもよろしくお願いします。この感謝をこめて開局記念日の12月27日朝9時から4時間の特番を放送します。野々市市の粟貴章市長ほかをゲストに招きます。パーソナリティは中村圭佑、嶋健太郎ほか。

年末年始特番 「演歌を作った男~吉田拓郎」 12月28日水曜~30日金曜、1月2日月曜・3日火曜9:00~10:00(16:00~17:00再放送)

 1970年代、吉田拓郎が登場し、ニューミュージックの旗手としてもてはやされました。レコード会社は「吉田拓郎など」以外を「演歌」として売り出す戦略を立てました。つまり、吉田拓郎が演歌を作ったという逆説的なタイトルなんです。5回連続でお送りします。案内役は中村圭佑。

「ビッグ・アップル・イン・野々市2016」 12月28日水曜10:00~11:55(1月3日10:00~再放送)

 野々市市恒例のジャズ・イベントが11月に行われました。そのコンサートの模様を再現します。案内役は中島望。

年の瀬クラシック~ニコラウス・アーノンクール追悼特集~  ①12月29日木曜10:00~11:55 ②12月30日金曜10:00~11:00

 3月5日に亡くなった指揮者のニコラウス・アーノンクールさんを二日に分けて追悼します。29日はバッハ、30日はベートーベンです。古楽器を駆使して、クラシック界に新風を送り込んだマエストロの音楽世界をご堪能ください。担当は嶋健太郎、梅岡和也。

年末音楽特番「ボーダレス・マインド」 12月30日金曜11:00~11:55

 この曲、邦楽?洋楽? そんな国籍不明ながら実力十分のアーティストが増えています。橋本伸行が気になる、ボーダレスな邦楽を選びました。

新年クラシック~キリル・ペトレンコ特集~ 1月2日月曜10:00~11:55

 2018年からベルリン・フィルハーモニーの常任指揮者、芸術監督に、キリル・ペトレンコさんが就任します。ロシア出身でもうすぐ45歳になる若手の抜擢です。あまり名が知られていなかっただけに音源が少ないのですが、特集を組みました。担当は梅岡和也。

1月からの新番組

「遥か昭和に耳を澄ませば~25人の作曲家を聴く~」 1月2日から月曜~金曜6:00~6:25(14:30~14:55、28:30~28:55再放送)

 「小さな喫茶店でアルバム聴けば」の後を受けた新番組です。サブ・タイトルにあるように25人の作曲家の作品を週ごとに特集します。第1週と第2週は筒美京平です。担当は橋本伸行。

「みずほ証券海外市況&チョット・チャット763」 1月4日から月曜~金曜10:00~10:15

 朝のニュース番組の内容が変わります。トランプ新大統領が就任するアメリカ経済の動きが注目されています。NYダウをはじめ、S&P500、ナスダック、米国10年債の値動きなどをお伝えします。

10月からの新番組

  10月からFM-N1の新しい番組が順次始まります。

●10月3日から毎週月曜午後6時30分~7時 「まんまる世界のゆとりっぷ」 国内、国外旅行のおススメどころや海外旅行の注意点など、知っておきたい旅の情報を金沢市内の旅行会社・トラベルアイに勤めるスタッフがお伝えします。出演は弥浦優香さん、専田昌裕さんほか。

●10月4日から毎週火曜午後1時~1時30分 「クラウド・ラジオ」  金沢工業大学の学食やブック・センターを運営する学侑社のスタッフが制作・放送します。毎回、いろんなゲストを招いて、トークを進行します。KITの学食やブック・センターは、工大生以外でも、例えば周辺の町の人たちが利用できるって知ってました? そんな情報が満載です。火曜午後6時30分~7時に再放送。

●10月7日から毎週金曜午前10時15分~11時15分 N1コミュニティ「先生と私」 これまでコンビを組んできた「ときめきフレンズ」のさやちゃん、こと、木村清香さんが新しいパートナーと新たなスタートを切ります。お相手はドクター金之助さん。某大学で教員を務めています。「先生、教えてヨ」と好奇心旺盛なさやちゃんの質問責めに、果たして先生は…!?時にはゲストも招きます。

「KIT Campus Wave」(毎週月曜~金曜午後7時~9時)が3日から一新 金沢工業大学生のWAVEプロジェクトがFM-N1で番組制作をしています。企画からミキシング操作、パーソナリティまで番組のすべてを担当し、練習を積んできた1年生がいよいよ番組デビューです。また、「My Music Time」(月曜~金曜、日曜午後10時~11時)も金沢工大生が音楽番組を中心に制作。10月から新番組が続々登場します。

 このほか、放送日時が変わる番組も。「つけてこなかった音楽日記」(中島望)が土曜午後1時~1時30分、「ピザと風と湖と」(橋本伸行)が土曜午後7時~7時30分にそれぞれ放送日時が変わります。

 10月からも引き続き、FM-N1の番組をラジオで、パソコンやスマホ・アプリのサイマル放送でお楽しみください。

4月から始まるFM-N1新番組

  FM-N1の平成28年4月から始まる新番組です。

 月曜~金曜午前10時15分~11時15分のN1コミュニティが、従来のサポーターによる生放送番組に戻ります。この番組コンセプトは「ラジオ版井戸端会議」。野々市市内外の番組サポーターが日々の出来事、地域の折々の話題を話します。4月から新しい仲間が2組加わります。

◆N1コミュニティ月曜 ほわっとプラス 4月4日~

 野々市市の傾聴ボランティア「ほわっと」のメンバーが出演します。金沢工業大学心理科学研究所の協力のもと、野々市市では市民カウンセラーの養成に力を入れています。ほわっとする話に耳を傾け、ほのぼのとした1時間を一緒に過ごしましょう。

◆N1コミュニティ木曜 鼻唄お湯めぐり 4月7日~

 パーソナリティの西彩巴子さんは、温泉や銭湯が大好き。忙しい毎日の息抜きにと、周辺の銭湯に通っています。湯船につかって気持ちよくなると、鼻唄の一つでも歌いたくなりますね。そんな心地良い話題をお届けします。

◆東西コテン古典 4月7日から木曜正午~午後1時

 クラシックや落語、民謡などをおかけしてきた「こてんコテン」を一新して、木曜正午から放送します。昭和の歌謡曲や落語などの古典芸能、西田正彰さんの「オールディーズ・フォア・トゥデイ」など、東西の古典芸能をお楽しみください。FM-N1の下口牧香が担当します。

◆ノブのiMA洋楽なんです 4月1日から金曜夜9時~10時

 これまで中島望が「iMA洋楽なんです」を放送していましたが、4月から新たに橋本伸行が加わり、二頭立てに。FM-N1に届く最新の音源から、二人が独自に選んだ洋楽をお届けします。「ノゾムのiMA洋楽なんです」は4月2日から土曜朝5時からの放送です。

◆ヴォイスウォーク わが街 4月4日から月曜夜12時~12時30分

 金沢出身の演出家・輪島貴史さんがプロデュース。俳優やタレントがわが街や好きな街、思い出の土地を語るラジオ・ポエムです。静かな語り口と落ち着いた音楽が心に響きます。

◆指揮棒の先の先 4月2日から土曜深夜1時~2時

 オーケストラの指揮者は魔法使い。楽器を演奏しないのに指揮棒の先に、夢の世界を描きます。その先の先には、聴衆と作曲者の思いが一つになる感動の世界が広がっています。担当はFM-N1の下口牧香です。

◆KITキャンパスWAVE 月曜~金曜午後7時~9時

 金沢工大WAVEプロジェクトが制作している「KIT キャンパスWAVE」も4月1日から新番組が順次スタートします。総勢50人のうち、新2年生が中心になってアナウンス、ミキシング操作に取り組みます。このほか、WAVEプロジェクトの学生は夜10時からの「マイ・ミュージック・タイム(MMT)」でも活躍します。KIT新入生はぜひスタジオに見学に来てくださいね!

 

FM-N1 10月から新番組が始まります

  10月1日からFM-N1の番組改編に伴い、新番組が順次スタートします。

◆「ザ・ヒルトップ」(1日から木曜13:00~13:30・24:00~24:30再放送) 金沢工大と金沢高専の外国人の先生たちが出演します。トークはすべて英語。お気に入りの曲もおかけします。

◆「@ファーコン」(3日から土曜13:00~13:30先行放送・19:00~19:30) 金沢駅前にあるファーストコンピューター専門学校の学生たちがパーソナリティです。授業のこと、放課後の楽しみなど、青春いっぱいのトークを繰り広げます。

◆「iMA洋楽なんですⅠ」(2日から金曜21:00~22:00)◆「iMA洋楽なんですⅡ」(3日から土曜5:00~6:00) FM-N1中島望がN1に届いた最新の洋楽を2部に分けてお送りします。

◆「こてんコテン」(5日から月曜10:15~11:15) クラシック音楽、落語、日本の民謡など古典芸能をたっぷりと。FM-N1下口牧香がお送りします。

◆「石川公美のハイトーンな日々」(7日から水曜9:00~10:00) ソプラノ歌手の石川公美さんがお気に入りの曲と共に日々の想いを語ります。

◆「真夜中のコンダクター」(3日から月曜10:15~11:15) 「こてんコテン」ではクラシック音楽の最終楽章をおかけしています。最初の第1楽章からこの番組でおかけします。

◆「KIT CAMPUS WAVE」(月曜~金曜19:00~21:00) KIT・WAVEプロジェクトには50人の工大生が所属し、1日2本、1週間で10本の番組制作に励んでいます。10月1日から新しいプログラムになりました。

FM-N1新館と新番組が春とともにやってきた! 

  IMG_39200001.JPG

 北陸新幹線のキャッチ・コピーをパクって今の気持ちを言うと、こんな感じです。

 新館と新番組が春を連れてやって来た!

 お待たせしました。FM-N1の新社屋、正確には金沢工業大学・新28号館が3月末に竣工しました。ガラス張りの瀟洒な建物で、有松・四十万線を通った方から「もう放送しているんですか」とよく聞かれるんですが、放送はまだなんです。建物は完成したんですけど、放送機材の搬入をはじめ、スタッフの引っ越しもこれからです。新館での放送開始は6月1日からです。ふだんの番組改編も「改編大変」とフウフウ言いながらやっていますから、今年の春はフウフウどころか、ヒイヒイになりそう。いや、若くて元気なスタッフはホイホイこなしていますけどね。軽口はこの辺にして、4月からの主な新番組を紹介します。

握ったら離さない 4月4日から毎週土曜午後1時30分~2時

 カラオケでマイクを握ったらなかなか離さない!というあなたよりも、持ち歌を増やしてマイクを奪いたいという老若男女に絶対聴いて欲しい番組です。パーソナリティは、カラオケではもろ前者の中村圭佑です。

iMA音楽CLUB 4月4日から毎週土曜・日曜午前7時~8時

 FM-N1が最新の邦楽洋楽の中から厳選してお届しているiMA音楽。4月からまた新たにiMA音楽の番組が増えます。土曜日は洋楽、日曜日は邦楽を特集します。パーソナリティは橋本伸行。

菊理媛の流れの先に 4月6日から毎週月曜午後1時~1時30分

 菊理媛(くくりひめ)と聞いて、「おっ!菊姫大吟醸の最高級の日本酒!」と舌なめずりするあなたは、大の日本酒党。さらには、「白山比咩神社のご祭神で、日本書紀に一度だけ登場する貴重な神様」と答えたあなたは、地域と歴史に通暁する素敵な方ですね。手取扇状地に位置し、繁栄を続ける野々市市ですが、その源には白山と手取川があることを忘れてはいけません。

 白山と手取川が手取扇状地を育み、この豊穣の地には古代から米づくりが栄え、豊富な伏流水によって酒造りも盛んになりました。住み良さランキング3位と全国から注目される野々市市をはじめ、ジオパークなどで新しい魅力ある町づくりを進める白山市の産業や伝統文化を紹介するほか、この土地に生きる多彩な人もゲストに招きます。パーソナリティはFM-N1の中村圭佑。

笑顔のランチボックス 4月7日から毎週火曜正午~午後1時

 むかし学生だった頃、弁当箱を開けるとき、ワクワクしませんでしたか。「なんだこりゃ!おふくろの奴、こんなもん入れやがって」。怒ったこともあったって? いやいや、それはお母さんがあなたがすくすく育つように、嫌いな食べ物を克服できるようにと、愛情をこめてつくったんですよ。

 そんな弁当箱、いまはランチボックスですか、を開けるときのワクワクするような話題や音楽をお送りします。パーソナリティは宇野慶子、FM-N1中島望。

KIT Campus Wave 4月1日から月曜~金曜午後7時~9時

MMT(My Music Time) 4月1日から火曜~金曜、日曜午後10時~11時

 KIT金沢工業大学生がFM-N1で年間500時間以上の番組を制作しています。彼ら彼女たちの番組も一新し、新入生も研修を終えた夏休み明けには徐々に加わります。全国から集まった工大生の新戦力・新鮮力にも注目してください。

10月1日からFM-N1番組改編  キラリ、爽やか新しい番組がスタート!

  今年はいつもより秋の訪れが早いようです。さて、10月1日からFM-N1では秋の番組改編を行い、新しいプログラムが始まります。

「キラリキラリ男の汗」 出演/中村圭佑・松下尚史 10月1日から水曜9:00~10:00

 最近、額に汗して仕事をする光景が自分も周りでもめっきり減った気がします。空調設備が整ったこともあるでしょうが、やっぱり仕事の達成感は汗をかいてナンボではありませんか。

 そんな気持ちを込めて、FM-N1の中村圭佑と松下尚史が掛け合いでトークを繰り広げます。「やっぱ、生放送だから飛び出すのは冷や汗でしょ!」と中村が言えば、「いやあ、ギラリ!男の脂汗というタイトルを上司に提案したんだけど、いつの間にかキラリに変わっとった」と松下。爽やかな秋風に乗って、パワフルな二人の声が響きます。多彩なゲストも登場します。

「リバーサイド・ステーション」 出演/ドリュー&ヒズ・フレンズ  10月5日から日曜14:30~15:00(火曜24:00~再放送) 

 金沢工大と金沢高専の外国人講師には、台湾、ナミビア、オーストラリア、アメリカなど、いろんな国の人がいます。そんな彼ら彼女らがパーソナリティになって、母国のこと、好きな音楽のことを、できるだけ日本語で話します。日本語がつまったら、メイン・パーソナリティのアンドリュー・ガーガリが手助けします。

「いっぱいの音楽」 出演/駒井耕次  10月4日から土曜21:00~22:00

 タイトルは、「いい音楽をいっぱい聴きたい」と、「グラス一杯のお酒から夢が広がる」の掛け言葉なんです。特に80年代の洋楽と邦楽が大好きなパーソナリティが、素敵な音楽をいっぱいお届けします。リクエストもお待ちしています。

 このほか、金沢工業大学WAVEプロジェクトが制作する「KIT Campus Wave」

(月曜~金曜19:00~21:00)や「My Music Time」(火曜~金曜・日曜22:00~23:00)も一新しました。工大生の元気、感性にふれてみてください。

レコードに落語に炊き込みご飯~4月1日からのFM-N1新番組~

  FM-N1では4月1日から春の番組改編を行い、新しい番組が始まります。

KIT PMCレコード・ボックス(4月1日から月曜~金曜5:00~6:00、15:00~16:00、23:00~24:00)

 KIT金沢工業大学には、23万枚の寄贈レコードを所蔵するPMCポピュラー・ミュージック・コレクションがあります。これを活用した音楽番組「PMCサウンド・ガーデン」を開局以来放送してきましたが、この3月いっぱいをもって終了します。後番組は「KIT PMCレコード・ボックス」です。デジタル世代の金沢工大生がPMCに所蔵されるレコードの中から、アルバム・ジャケットを見て触れて聴いて、お気に入りの1枚を探し出し、自らの声で紹介します。レコードに初めて接して「トラック番号がないの?」とか「えっ!? レコードには裏もあるの?」と驚く学生がいたり、聴くにつれてアナログの優しい音を聴くにつれて感動する学生も。そんな工大生の選んだアーティストと楽曲を、FM-N1の中村圭佑がアンカーとしてお送りする1時間です。

旬の炊き込みご飯(4月4日から金曜21:00~22:00放送、土曜15:00~16:00・日曜21:00~22:00再放送)

 白ご飯はあんまり食べないけど、炊き込みご飯やまぜご飯、関西方面で言う加薬ご飯は大好き、という人は多いですね。ボクもそうなんです、関係ないですね。スンマセン。音楽や番組も炊き込みご飯のようだと思いませんか? 具とご飯が絡み合って、おいしさを増す。旬の具ならなおさらです。地元・野々市の話題や、FM-N1がお薦めする「iMA音楽」ほか、良質の音楽を取り混ぜて、FM-N1の松下尚史が調理します。

 一藤二鷹の三落語(4月5日から土曜20:00~21:00放送、土曜28:00~29:00・日曜12:00~13:00再放送)

 FM-N1のある野々市市高橋町の町会長・藤力さんは大の落語好き。FM-N1にも大学の落研出身がいて、この3月まで「N1落語ファイル」を放送していましたが、藤さんの所蔵ライブラリーと合体して、より面白くお洒落な番組にパワー・アップします。クスっと笑える上質な笑いこそ落語の真骨頂。笑いを通じてコミュニケーションが広がります。町会長・藤さんとの出会いに感謝!です。ご案内役はFM-N1の橋本伸行です。

斬・音・侍(4月5日から隔週土曜21:00~22:00)

 斬・音・侍と書いて、「おとざむらい」と読んでください。邦楽の音楽番組ではありません。80年代、90年代のブリティッシュ&アメリカン・ポップスのヒット・チャートを中心にお届けします。パーソナリティは駒井耕次さん。そう、「天使のわけまえ」(木曜18:30~・24:00~)に出演しているウィスキー博士は、大の洋楽好きなんです。

 このほか、金沢工大生が制作・出演しているKITキャンパス・ウエーブ(月曜~金曜19:00~21:00)やMMTマイ・ミュージック・タイム(火曜~金曜・日曜22:00~23:00)も新装開店。工大生たちが大好きな音楽やアニメを、キャンパス・ライフを語ります。

 

 

12月27日(金)にFM-N1開局記念特番 「時代の今様~iMA音楽」

  12月27日(金)は、FM-N1の開局記念日です。おかげさまで18周年を迎えます。

 朝9時から11時15分まで記念特番を放送します。番組タイトルは「時代の今様~iMA音楽」です。今様とは「今のはやり、当世風」のことです。今様歌というのが平安期の中ごろから都ではやりました。ちなみに、今様色とは、濃い紅色です。

 FM-N1では今様歌を盛んに流しています。そう、今年4月からいろんな番組で積極的に展開しているiMA音楽です。まさに今の時代を先取りした音楽をおかけしています。「時代と音楽」をテーマにして送る2時間15分。担当は中村圭佑、松下尚史、桑原和江です。

 

◇年末年始特番◇~歌謡曲、ジャズ、クラシックも歌謡曲も時代のiMA音楽~

 また、年末年始には通常の番組にかえてさまざまな特番を放送します。iMA音楽はもちろん、クラシックやジャズなど多様な音楽番組がそろいます(カッコ内は担当者です)。

<12月30日(月)>●年の瀬クラシック特集「疾走する悲しみ」9:00~10:15 年の区切りの交響曲などをどうぞ(梅岡和也)●「歌声をありがとう」11:15~11:55 今年亡くなった島倉千代子さんなどの曲をおかけします(中島望)。

<12月31日(火)>●年の瀬クラシック特集「歓びの歌」9:00~10:15 1年の区切りの音楽はやっぱりこれ!(梅岡和也)●「昭和の歌一ひら二ひら」10:15~11:55 昭和の名曲、懐かしい歌をお楽しみください(桑原和江)●「2014ライブ・ピックアップ」12:00~13:00石川県で2014年に開催されるライブ情報をお知らせ(中島嘉昭)

<1月1日(水)>●新春クラシック特集「春をうたう①」9:00~10:00 寒さに負けず、あったか~い音楽を聴いて頑張っていきましょう●「ビッグ・アップル・イン野々市 with ロン・カーター」10:00~13:00 昨年11月に上演されたコンサートなどの模様を3時間にわたってお送りします(以上、梅岡和也)

<1月2日(木)>●新春クラシック特集「春をうたう②」9:00~10:00 あとひと月もすれば立春。春はすぐそこに(梅岡和也)●「峯々に信心在り」10:00~11:15 「日本三名山」が出版されて半生記。著者の深田久弥は加賀市出身です(中島望)●「おやべタワー・オブ・ミュージック」11:15~12:00富山県小矢部市のクロスランドおやべで開かれるライブの話題から(中島嘉昭)

<1月3日(金)>●「ビッグ・アップル・イン野々市 with ロン・カーター」9:00~12:00再放送●「高橋リバーサイド・ステーション~午・うま・馬~」14:30~15:00エトのうまに関連した歌や曲を選びました(中島望)

 

<1月からの新番組>

●1月2日から毎週木曜12:00~13:00「帰って来たiMA音楽」 流行歌や歌謡曲もその時代を先取りした音楽です。そうした歌の数々をお聴きください(中村圭佑、桑原和江)

●1月4日から毎週土曜20:00~21:00「N1落語・ファイル」 クスっと笑える上質の小噺をお楽しみください(松下尚史)

 

 

iMA音楽がいっぱい!~10月からのFM-N1新番組~

  10月1日からFM-N1では番組改編を行い、新しい番組が次々に登場します。

 いまを切り取り、時代の今とこれからを感じる曲をかけている「iMA音楽」(いまミュージック・月曜10:15~11:15放送)。金曜21:00~には「iMA音楽+(プラス)」と併せて今年4月から放送していますが、10月からは放送時間枠、番組の数がさらに増え、内容もより多彩になって始まります。

iMA音楽アリーナ 月曜~金曜17:00~17:53 

 「格闘技場」を意味するアリーナよろしく、いま、イマ、今の洋楽、邦楽とガチンコで向き合います。レフェリーは中島望(木曜は中島嘉昭)。野々市市周辺でライブを控えたアーティストなどもゲスト出演します。

 さらにさらに、ケイスケiMA音楽(土曜15:00~16:00・日曜21:00~再放送)ノゾムiMA音楽(土曜20:00~21:00・日曜11:00~再放送)ヨシアキiMA音楽(土曜22:00~23:00・日曜15:00~再放送)は、それぞれ中村圭佑、中島望、中島嘉昭が担当。名前を番組タイトルに付けたように、各人の感性と味付けで、FM-N1に届いた新譜を料理します。これだけで終わりません。とどめはiMA音楽ベスト(日曜12:00~13:00・月曜21:00~再放送)を中村圭佑がお届けします。

 金沢工業大学生の寮やアパートの大家さんが出演して、工大生との交流を自らの声で語っているKIT大家さんは見守り隊が月曜8:30~9:00に移動し、火曜~金曜8:30~9:00には新番組KITドリバーが行くがドリバーと中村圭佑コンビでスタート。金沢工大の最先端の取り組みや地域の話題などを中心に掛け合います(いずれも18:00~再放送)。

  Find Your Music!がこれまでの月曜~木曜放送に加えて、土曜と日曜にそれぞれ7:00~8:00に新たに放送し、1週間で合計6本になります。

 新番組ではありませんが、黄金の喉は歌い継ぐ~FMN1ゴールデン・スロート~が復活します。パーソナリティは橋本伸行。放送時間は月曜~金曜8:00~8:30です。FM-N1には1年間で1万5千人以上の方々が出演しています。番組では、きょうの番組に出演するゲストを紹介します。これに伴って、小さな喫茶店でアルバム聴けば(桑原和江)の放送時間が月曜~金曜6:00~6:30に移動します。

 また、ニュースと天気予報、地域情報をお送りしているチョット・チャット763を新たに月曜~金曜の昼14:30~15:00枠に放送します。担当は松下尚史。金沢工業大学WAVEプロジェクトの学生によるKITキャンパス・ウエーブ(月曜~金曜19:00~21:00)や、My Music Time(月曜~金曜、日曜22:00~23:00)も内容を一新、若さあふれる新番組が始まります。

 iMA音楽では、いま、イマの新しい音楽がそろう一方で、PMC金沢工業大学ポピュラー・ミュージック・コレクションにある豊富なレコードの曲が流れます。秋の夜長を、FM-N1で、古今東西の多種多様なアナログ音源とデジタル音楽を心ゆくまでお楽しみください。

あしたの音が広がる「iMA音楽」。新しきも古きも多様な音楽をFM-N1で~4月1日から番組改編

 4月1日(月)からの番組改編に伴って、FM-N1の新しい番組が次々に始まります。今回の改編テーマは「iMA音楽(いまミュージック)」。あしたの音楽を先取りする曲を番組やパワープレーなどでどんどん紹介します。また、金沢高専と泉丘、野々市明倫、錦丘高校の各放送部が参加している「石川青春の詩2013」に、新たに金沢工大WAVEプロジェクトの学生が加わり、今を生きるメッセージと共にお気に入りの曲をおかけします。

<歌は続くどこまでも>4月1日から月曜~金曜6:00~6:30 SPからEP、LP、そして、CDの音源から多様な時代の邦楽をおかけします。パーソナリティは谷川昌則。

<あなたの傍に歌がある>4月1日から月曜~金曜7:00~7:30 傍(そば)にそっと寄り添う歌があるからこそ、元気づけられ、勇気がわいてきます。高専生や高校生、金沢工大生による「石川青春の詩2013」も。パーソナリティは桑原和江。

<N1 iMA音楽>4月1日から月曜10:15~11:15 大型新人・中島嘉昭がパーソナリティの注目番組。iMA音楽は「いま・ミュージック」と読んでください。中島が選んだ曲から、いま、あしたの音が聴こえてきます(土曜16:00~再放送)。

<甚やきらきら花ごよみ>4月1日から月曜13:00~13:30 津幡町・倶利迦羅にあるギャラりー「甚や倶楽部」のあるじ・松本めぐみさんがパーソナリティです。折々の話題、イベント情報をお気に入りの音楽と共に(月曜18:30~再放送)。

<つけてこなかった音楽日記>4月1日から月曜21:30~22:00 学生時代の日記が出てきた。1ページ目だけが書かれていて2ページからは空白。今から綴っても遅くはない。まだまだ若いのだから。書き手は中島望(土曜15:30~再放送)。

<一首一曲歌合わせ>4月2日から火曜12:00~13:00 百人一首の和歌ごころと、歌謡曲の歌ごころを合わせてみましょう。「iMA音楽」もおかけします。出演は宇野慶子と中島望。

<歌の細道・映画の径(こみち)>4月3日から水曜12:00~13:00 歌も道連れ、映画も道連れ、一緒に楽しい歌と映画への旅の気分を味わってください。案内役は岡本あき子、谷川昌則(土曜20:00~再放送)。

<KUMIのHAPPYサロン>4月4日から木曜13:00~13:30 日曜に放送していた「KUMIのHAPPY SUNDAY」が木曜に引っ越して新装開店です。健康と美を追求するパーソナリティの一松紅光さんは、金沢市西泉・エルドサロンのオーナーです(日曜9:30~再放送)。

<N1 バラード・バラード>4月5日から金曜24:00~24:30 バラードってなに? 「落ち着いた心やすらぐ音楽だけをかけるんです」と、担当の中島嘉昭が言ってます(土曜15:00~再放送)。

<昭和薫る時代>4月6日から土曜12:30~13:00 昭和のかおりがぷんぷんとする邦楽のロックや歌謡曲をばんばんおかけしますよ。担当は橋本伸行。

<マージーの時代>4月6日から土曜13:00~13:30 60年代前半、イギリスに登場したロック・ムーブメントがマージー・ビートです。貴重な輸入盤を紹介する西田正彰さんの「オールディーズ・フォー・トゥデイ」も。担当は中村圭佑。

 このほか、金沢工大ウエーブ・プロジェクトの学生が制作する「KITキャンパス・ウエーブ」(月曜~金曜19:00~21:00)も内容、出演者ともに一新します。ラジオ、サイマル放送、Uストリームでお楽しみください。

つかみはドリバー、主役も・・・。御園小学校の授業に招かれました!

 IMG_01234430.JPG  「あっ、ニワトリだ」「横にいるのはアヒルだ!」「かわいい!!」「不気味~!」

 わいわい、ガヤガヤとする中、先生の司会で授業が始まりました。野々市市立御園小学校3年の「総合的な学習」に2月1日、講師として招かれたのです。

 「皆さんの目の前にいるのはドリバー。FM-N1のマスコット・キャラクターです。ニワトリではありません。イヌワシです。その隣はドリコ。ドリバーの妹分です。ヨロシクね」。3年生の目が好奇心で輝き、104人のザワザワがなくなります(やったぜ。N1の女性陣からの助言を受けて良かった。 「どうせ行くならドリバー持っていきなさい!」「ドリバーだけだと寂しいし、ドリコも一緒に」と、それはまあ、半ば命令でしたが)。

 「ラジオの今とこれから」をテーマに45分の授業を進めました。初めはラジカセによる生放送を、次に、インターネットのパソコンによるサイマル放送を、続いて、スマートフォンを聴いてもらいました。実習を兼ねたインタビューでは「ラジオって絵も出るんだ!」の感想。そして、最後の10分間は、11時15分から始まったホームタウン野々市に全員で耳を。ちょうど粟貴章野々市市長が出演していて「FM-N1のような地域に密着したラジオ局は、特に災害などが起きたときには活躍します。野々市市には欠かせない存在です」と、御園小学校の3年生にメッセージを送ってくれました(これ、私が一番言いたかったこと!。自分で言うとなんだか自慢たらしいし、言うのをためらっていたんです。粟市長に感謝!)

 粟市長のコメントが終ったところでチャイム。45分の授業が終りました。授業のテーマは「野々市市のためにがんばっている人々に出会おう」でしたけれど、がんばったのはドリバーとドリコ。児童が教室を出るとき、ドリバーと握手して帰る子も。きょう、わたくしは二人の、いや二羽の付き人だったような気がします。

昭和13年生まれの同級生、ボレロ、放送文化基金賞、そして、デジタル・ラジオ

 N1コミュニティ火曜日を担当しているムッシュ・マルさんから夜、電話が入りました。小学校からの無二の親友が亡くなったというのです。その方Yさんとは面識はありませんが、ある番組制作を通じてその存在を知り、親近感を抱いていました。マルさんとYさんら5人が60年前の小学生時代に、金沢で戦後初めて行われたレコード・コンサートに顔を出していたのです。会場はアメリカ占領軍の金沢スキャップ図書館。ときは昭和24年3月27日。敬虔なクリスチャンだったYさんの母親から勧められて、スキャップ図書館の”ハイカラな”催しに参加したのでした。リーダー格は母親の薫陶を受けたYさんだったと言います。

 こうした史実をもとに私たちはドキュメントを制作しました。「1949年のボレロ~金沢アメリカ文化センター小史・占領と交流の日々」です。昭和24年、アメリカ文化センターの前身・金沢スキャップ図書館で流れた7曲のうちの1曲がボレロで、マルさんはそのときの会場の様子などを克明に話してくれました。「半世紀以上も前のことだから忘れていた光景もありました。でも、Yらとお互いに見たことを話し合い、忘れていたことを補完し合って、正確な事実を番組で伝えることができました」とマルさん。ボレロの構成にならって本編16部のうち、マルさんには第2部「おませな少年」に登場してもらいました。「レコードが奏でる美しい音色に、会場では老いも若きも感動していました。戦争中はそうした音楽を聴けず、みんな音楽に飢えていたんですね」。マルさんの番組でのコメントを今も鮮明に覚えています。喜びや悲しみを共有したマルさんの親友、いや戦友のYさんの逝去に心から哀悼の意を表します。

 たくさんの人たちに感動を与えてきたアナログ・レコードが周りから消えて久しく、今ではデジタル音源が主力になりました。私たちのラジオもデジタルになる日が近づいています。その現状を見にスタッフが先日、幕張メッセで開かれたInterBEE(国際放送機器展)に行ってきました。デジタル防災ラジオの実機がすでにできていて、J-Alertが自動的にデジタル受信機に流れる様子を間近に見て、デジタル時代がすぐそこまで来ていることを実感しました。FM-N1も加盟するCSRA(コミュニティ・サイマル・ラジオ・アライアンス)代表でジャーナリストの木村太郎さんがInterBEEの会場でデジタル受信機を説明しています。

http://www.inter-bee.com/ja/special3/

 その映像の下に木村さんの略歴が書かれていて、読んでいるとある偶然に驚きました。木村さんとマルさん、そして、亡くなったYさんの生まれ年が同じ1938(昭和13)年。同級生なのです。それぞれジャズなどの音楽が大好きです。また、木村さんは「1986年に第12回放送文化基金賞を受賞」とあります。マルさんらが貴重な時代の証言者として登場したFM-N1の先の特番総集編は、2006年に第32回のこの賞を受けました。久しぶりに放送文化基金賞という漢字を目にしました。そういえば、ずいぶん昔にそんな賞を獲ったなあ、と懐かしくも感じます。

 ラジオがデジタルになっても、番組の中身が大切であるということは昔もこれからも変わりません。ひと足早くデジタルになった地上波テレビの番組がつまらなく、番組コンテンツが大事であることを如実に物語っています。ラジオのデジタル化に向けて奔走する木村さんの姿を見て、昭和10年代生まれの大先輩の方々に心からエールを贈ります。「人生まだまだ。健康にお気をつけて、好きなこと、趣味や仕事に励んでください。お酒はほどほどに」。

 

新番組「KIT大家さんのラジオ日記」などがスタート~FM-N1 10月の番組改編~

 ようやく爽やかな秋らしい風が吹くようになりました。FM-N1では10月1日から番組改編を行い、新しい番組が始まります。過ごしやすい季節の中、ラジオで、パソコン、スマートフォンのサイマル放送で、FM-N1のプログラムをお楽しみください。主な新番組を紹介します。

◆「KIT大家さんのラジオ日記」 月曜~木曜8:00~8:30(24:30~25:00再放送)

◆「KIT大家さんは見守り隊」   金曜8:00~8:30(金曜24:30~25:00、土曜12:00~12:30再放送)

 「高い教育力」「強い就職力」などの話題でメディアに取り上げられることが多いKIT金沢工業大学。金沢工大生は大学の教職員とはもちろん、地域の人々との交流によって人間力を身につけ、成長しています。その「地域の教育力」の代表が寮や下宿、アパートを管理するおばちゃんやおじちゃんたちです。都会のアパートとは違って、KIT指定の寮やアパートでは管理人と工大生たちが家族のようにふれあい、絆を深めています。「KIT大家さんのラジオ日記」では、FM-N1の中村圭佑とドリバー(マスコット・キャラクター)が出演して金沢工大や地域の話題などにふれながら、中島加津子さんが大家さんの日記を読みます。「KIT大家さんは見守り隊」には、5組の大家さんが順番に出演して自らの声で工大生たちとの交流を披露します。これら二つの番組には合計48人の大家さんが参加して日記を綴っています。

 

◆「あやこ&なつみのサンシャインドライブ」 月曜13:00~13:30(土曜14:30~15:00再放送)

 パーソナリティは東京で女優業をしているあやこさんとなつみさん。プロデュースは、これまでこの時間帯に放送してきた「週刊☆こども演劇くらぶ」の金沢出身の演出家・輪島貴史さんです。日々の出来事や留学していたアメリカの話などをお気に入りの曲をかけながら語ります。新鮮な風が野々市に吹いてきます。

 

◆「KIT Cumpus Wave」(月曜~金曜19:00~21:00生放送・25:00~27:00再放送・土曜23:00~28:00再放送・日曜23:00~28:00再放送)

 50人の金沢工大生がFM-N1で番組を制作しています。WAVEプロジェクトの学生たちです。このプロジェクトは、金沢工大が誇る夢考房プロジェクトと同じ16年前に発足し、ラジオ番組を通じて企画力や人間力を養っています。「KIT Cumpus Wave」は、月曜から金曜まで夜7時から9時までの2時間(前半後半各1時間)、1週間で合計10時間生番組を放送しています。10月からは、半年間研修してきた1年生も加わり、音楽や旅、趣味、衣食住などのさまざまなテーマで新しいスタートを切ります。ふるさとのお父さんお母さん、友達がサイマル放送で番組を聴いて見て応援しています。

 

人生を彩った映画と音楽 ロイ節と蓄音器の音に聴き惚れて

bb1345285847339.jpg 50席はある席があれよあれよという間に満席になり、係が椅子を20席ほど増やしても、それがほどなくして埋まってしまいました。講演する本人の口から「いつも満席なんですよ」と人気のほどを聞いていましたが、これほどとは。

 金沢蓄音器館が主催する定期イベント「銀幕の彼方から~映画音楽を語る~」に顔を出してきました。講師はFM-N1の誇る番組パーソナリティ、ロイ・キヨタさん。8月18日土曜日の午後、6回目のこの催しに仕事を早く切り上げて初めてのぞくことができました。かける音楽はすべて蓄音器館が所蔵するSP盤で、もちろん蓄音器を使って演奏します。館長の八日市屋典之さんが自ら蓄音器にSP盤をかけ、ロイさんの名調子が続きます。紹介した映画音楽は「ライムライト」や「タミー」、「アラウンド・ザ・ワールド」など全部で8曲。

 集まった70人の平均年齢は、間もなく還暦を迎える私がヒヨッコに思われるくらいの高さ。女性が7割ぐらいで、中には20歳代の女性が2,3人いましたけれど。女性とお年寄りに人気のロイさんが講師だからなのか。と思ったら、八日市屋館長によると他のイベントも似たような年齢層だそう。同館の数あるイベントの中でも「ロイさんの講演は1、2位を争う人気です」と言います。

 講演のトリを飾ったのは映画「汚れなき悪戯」から「マルセリーノの歌」でした。ロイさんはこの曲をサウンド・トラック盤と日本人歌手による盤の2曲をかけてくれました。「ソルボンヌ大学を出て、日本人初のシャンソン歌手・高英夫さんが歌ったら、コウなります」。不意を突かれた駄洒落に観客は大笑いです。何せ、講演の初めに「私の母語は日本語ではありませんので、時折、怪しくなります。ご了承ください」と断っていましたから。

 映画と音楽が大好きなロイさんの愛情のこもったトーク、そして、蓄音器が奏でるSP盤の温かく深みのある音に包まれて、ゆったりとした時が流れました。「そうそう。来月は私の都合でこのイベントはお休みします。その代わり、FM-N1の私の番組を聴いてください」。さりげなく番組をPRして1時間の講演はお開きに。

 味わい深い話と音楽。この余韻を肴に「今夜はうまい酒が飲みたい」と久しぶりに思った夏の昼下がりのひとときでした。

 

 

音楽が大好きなパーソナリティから愛をこめて... 4月からのFM-N1新番組

 作曲家や作詞家に敬意を表して、曲は最初から最後までフルレングスでかけることを方針にしているFM-N1です。この4月からまたまた中身の濃い新しい音楽番組が登場します。一曲一曲に愛と思いをこめて。

ふぉんPhoneSongs 4月2日から月曜~金曜18:00~18:30 

 音楽をスマートフォンからイヤフォンやヘッドフォンで聴く人が増えています。パーソナリティのFM-N1中島望もその一人です。「ボクの聴いているめっちゃイイ曲を独り占めにするのはもったいない!」。というわけで、有名無名に関係なく、感性で選び抜いたイイ曲をおかけしていきます。

ポンポロプーしまさんと夕焼けノッポのおんがく探偵団 4月3日から火曜24:00~24:30

 パーソナリティの二人は白山市でそれぞれ楽器店とライブハウスを営んでいます。番組タイトルのポンポロプー、夕焼けはその店の名なんです。石川県ゆかりの音楽家の活動や曲を紹介したい!と気合が入っています。夕焼けと聞いて「夕焼け祭り」を思い出したあなたは通。そう!夕焼けノッポさんは石川が生んだあの名バンド「めんたんぴん」の大ファンです。

  情報&エンターテイメント番組では次の新番組がスタートします。

一目上がって一人前 4月2日から月曜13:30~14:30 

 担当はFM-N1の中村圭佑と中島望。トークやしゃべりの究極は落語ではないでしょうか。落語「一目上がり」は、教養のない八つぁんがインテリのご隠居たちと珍問答を繰り広げますが、こちらの二人はいったいどんな問答を披露しますやら…。 え~い、まどろっこしいやい!と、短気な八つぁんばりに、ホンモノの落語を流したりして。

わじの恩返し 4月2日から月曜24:00~24:30

 出演は、俳優でスタントマン、演出家、脚本家の輪島貴史さん。金沢出身で東京を中心に活躍している輪島さんが幅広い交友関係の中から毎回、ゲストを招いてインタビューします。FM-N1では「週刊☆こども演劇くらぶ」「今夜はバラード気分」に続くレギュラー番組です。

 

 

10月1日から番組改編~新しい番組・コーナーが登場します

2drive.JPG サイマル放送を始めてはや3年。石川県外に住むリスナーからツイッターやメールがたくさん届くようになりました。iPhoneとパソコンで毎日、FM-N1を聴いているという東京在住の方から暑中見舞いはがきをいただきました。「東日本大震災を境に僕自身のこと、仕事のこと、家族のことを考えるようになりました。地球が怒っているようですが、生きていれば楽しいことだってたくさんあるはずです。そんな中、FM-N1は私の暮らしの支えになっています」。

 今回の大震災をはじめ、災害があるたびにラジオの良さが再認識されます。災害のときはもちろんですが、平時でも頼りにされる、リスナーに喜びや哀しみが届くラジオでありたいと念じています。10月1日から秋の番組改編です。新しい番組やコーナーが始まります。

<大家さんは見守りたい> 10月1日から土曜12:00~12:30 

 KIT新篁のアパートの大家さん9人が3人ずつ順番に出演します。金沢工大生とのふれ合い日記を自らの声で読み、語り合います。また、「新篁マイ・ディア・ソング」(月曜~金曜朝7時~8時)で新コーナー「マイ・ディア大家さん」が始まります。45人の大家さんが工大生との交流日記を綴ります。好評だった「地域の教育力・おばちゃん日記」は9月いっぱいをもって終了しますが、より発展進化した形で新番組・新コーナーになります。

<白山に抱かれて> 10月3日から月曜18:30~19:00(24:00~再放送)

 白山市がこの9月、日本ジオパークに認定されました。白山と手取扇状地をテーマにして認定されたもので、同じ手取扇状地で歴史と文化を育まれた野々市町のFM-N1から白山や手取川の魅力を音楽にのせてお届けします。出演は坂東茂。

<ドリバーとけいすけの二人三脚> 10月3日から月曜~金曜8:00~8:30(27:00~再放送)

 FM-N1のマスコット・ドリバーと中村圭佑があなたに贈るきょうの花と素敵な音楽。ドリバーは白山に棲む精悍なゴールデン・イーグル(イヌワシ)ですが、FM-N1のドリバーはのんびり屋さんです。スピーディ・けいすけとちょうど良いコンビかも(写真)。

<ピザと風と湖と> 10月4日から火曜13:00~13:30(18:30~再放送)

 シカゴ・ブルースを中心におかけします。シカゴの風、ピザのにおい、ミシガン湖の雄大な自然を感じてください。出演は橋本伸行。

<ホームタウン野々市> 11月11日スタート

 野々市町が11月11日に野々市市になります。これに合わせて、野々市町の行政広報番組「マイタウンののいち」が「ホームタウン野々市」としてタイトルを変え、内容もさらに充実して11月11日からスタートします。

野々市中学の2年生が「未来系ラジオ」を体感中!

wakuwork nonoichi 027.jpg 「おっ、スゲェ!」「おもしろいねえ」。子どもたちに素直に喜んでもらうと、案内しているこちらもうれしくなります。中学生を子どもと言い切るには、少し戸惑いもありますが。
 きのう、きょうと野々市中学校からFM-N1に「わく・ワーク体験」の2年生が来ています。神田菜摘さんと森裕亮さんの2人です。FM-N1が取り組んでいる未来系ラジオを感じてもらおう。これが今回のテーマです。2人がまず驚いたのは、インターネットと連動してパソコンやiPhoneで"見える"ラジオ、そして、ツイッターを活用していること。2人はツイッターやマイクなど、iPhoneの使い方を瞬く間に覚えました。
 きのうから神田さんと森さんはツイッターでこまめにつぶやいています。きょうは朝から自分たちが撮影した写真をスライドショーに上げる作業をしています。その2人の作品は11時20分からの番組「マイタウンののいち」の中で流れます。また、FM-N1ホームページの「FMN1ショー」からも観ることができます。
 そして、総仕上げとして、今日7日午後4時からの「マイタウンののいち」に出演します。神田さん、森さんがこの2日間で取材したこと、感じたことを話します。
(写真はインタビュー取材中の森裕亮さん=写真中=と神田菜摘さん=同右)

喜多郎さんが9日のキャンパス・アメニティに出演

 0709 1amenity kitarou.jpg 世界的な音楽家でシンセサイザー奏者の喜多郎=写真=さんは、KIT金沢工業大学虎ノ門大学院客員教授です。その喜多郎さんのインタビューと講演を7月9日(土)午前11時~正午の「キャンパス・アメニティ」(11日午後1時30分~再放送)で放送します。音楽やシンセサイザーとの出逢い、音楽の持つ力、金沢工大生へのエールなどのインタビューをはじめ、喜多郎さんによる講演「世界的なアーティストが見るアジア音楽産業の変化と展望」をお届けします。

 KIT金沢工業大学虎ノ門大学院が主催して、去る6月9日に「激変するアジア音楽産業の舞台裏に迫る」と題した講演会とディスカッションが虎ノ門大学院キャンパスで開催されました。喜多郎さんのほかに講演したのは、同大学院教授の北谷賢司さん(コンテンツ&テクノロジー融合研究所所長)、客員教授の阿南雅浩さん(エイベックス・グループ・ホールディングス執行役員経営戦略部長)、同じく客員教授の加藤衛さん(前JASRAC理事長)です。会場の講義室には虎ノ門大学院で学ぶ学生や第一線で活躍する音楽関係者、社会人など約150人が参加し、満員になりました。

 喜多郎さんは、グラミー賞やゴールデン・グローブ賞を受賞。世界から注目される日本人アーティストです。その喜多郎さんに講演の前に話をうががうことができました。世界をツアーでまわっている喜太郎さんが「日本の奥深い、素晴らしい文化を再認識しました」などと話し、素朴で温かな人柄がトークからも伝わってきます。

 

 

7月4日月曜から新番組「週刊☆こども演劇くらぶ」

 

kodomogekijou.jpg 「ラジオで演劇を楽しむことによって、こどもたちの想像力が豊かになり、発想の瞬発力が高まります。リスナーの皆さん方も一緒に楽しんでいただければと思います」。

 こう話すのは、東京と金沢で俳優として活躍している輪島貴史さんです。輪島さんと、輪島さんが指導しているこども演劇くらぶの女子中学生3人がパーソナリティになって、新番組「週刊☆こども演劇くらぶ~元気!勇気!本気!」が始まります。放送日は7月4日から毎週月曜13:00~13:30です(再放送は9日から土曜14:30~15:00)。

 早口言葉を手はじめに、せりふを分担して演技する実践編など、内容は色濃く多彩で、女子中学生たちの元気さ、本気さが電波に乗ってリスナーに伝わります。

新しい未来をつかもう!N1被災者支援特番 5月3日から全6編

 IMG_33990.jpg FM-N1の局員3人が先月、大震災の被害にあった東北のコミュニティ放送局と臨時災害局に支援に出かけたことをお伝えしてきました。

 その模様を盛り込んだ特別番組が仕上がりました。きょう5月3日から5日までの3日間、全6編を放送します。題して「新しい未来をつかもう 東日本大震災被災者支援~N1いぬわし隊の記録」。いま、被災者の皆さんにどんな音楽を届けたいか。スタッフが訪れた仲間の被災ラジオ局、そして、被災者の方々の哀しみを共にいだきながら曲を選んで制作しました。真の音楽こそが人の苦しみ悲しみを癒すことができる、と信じて。

5/3(火)①11:20~正午 「大震災が第一声になった」②16:00~17:00 「いぬわしはウミネコをきいた」

5/4(水)③11:20~正午 「ボートは山に上った」④16:00~17:00 「真の音楽は哀しみを癒す」

 5/5(木)⑤11:20~正午 「いつも一緒に」⑥16:00~17:00 「はじめましょうよ」

 出演は第1編~第5編が中村圭佑、橋本伸行、第6編は石倉靖之。

 

ドリバー君ますます活躍! 4月からのFM-N1新番組

dliver2.jpg デジタル・マルチチャンネル・ラジオを先取りしているFM-N1で、4月1日から工夫を凝らした多彩な新番組が始まります。その中からいくつか紹介しましょう。なんと言っても注目は、これまでツイッター係をしていたFM-N1のマスコット・ドリバー君がパーソナリティとアシスタントとして”昇格”することでしょうか。

◆「おしゃべりドリバー」 火曜~金曜10:00~10:15 初パーソナリティのドリバー君がお気に入りのオールディーズに、日々の花言葉を添えます。ドリバー君ってロマンティスト!

◆「丸いレコード三角関係」 火曜12:00~13:00 毎回、3枚の邦楽のSP・LPレコードを取り上げ、それぞれのレコードに共通する関係をひも解きます。丸いレコードの〇ならぬ△カンケイ…。パーソナリティは谷川昌則、アシスタントはドリバー君。ドリバー君って、オールディーズ専門じゃなかったの? いえ、実は日本のフォーク・ソングも好きなんです(日曜7:00~7:30再放送)。

 ◆「日本の歌そぞろ歩き」 月曜~金曜6:00~6:30 iPhone片手に街を歩けば、野々市界隈のあちこちに古い文化や歴史が息づいています。そして、日本の懐かしい歌が聴こえてきます。谷川昌則がスタジオを使わずに番組を制作します(14:30~、26:30~再放送)。

◆「つばさのミュージック・キャラバン」 月曜18:30~19:00 シンガー・ソング・ライターのつばささんが初めてパーソナリティを務めます。ジャンルを越えた癒し系アーティスト・つばささんの曲とほのぼのトークをお楽しみください(24:00~再放送)。

tsubasa.JPG 世界にはばたくシンガー・ソング・ライター つばさ さん

◆「Find your music!」 月曜22:00~23:00 music.jp発の着うた「邦楽ウイークリーTOP10」をお届けします。楽曲やアーティストの情報はスマートフォン・アプリから無料ダウンロードできます。

◆「ばすくれふの歌う社長」 木曜13:00~13:30 社長さんたちが歌い、演奏すします。余技とは決して言えないそのレベルの高さに拍手!(16:30~再放送)

◆「宇野慶子のあなたの笑顔」 水曜9:00~10:00 つらいことがあっても悲しいことがあっても、あなたの笑顔が安らぎを与えてくれる。みんなが笑顔で元気になれるような話題と音楽をお送りします。

◆N1ミュージック・ファイル 土曜7:00~8:00、20:00~21:00、日曜20:00~21:00 FM-N1スタッフが地域の生活情報を心地よい音楽とともにお届けします。

日本のテレビくだらない!とフランス人青年 じゃあ、ラジオは? 

 娘さんがフランス人の技師と結婚した友人と久しぶりに会った折、開口一番に聞いてきました。「彼が日本に来て一番驚いたことは何だか分かる?」 「食べ物。イカとか納豆とか」の陳腐な答えは見事にはずれました。その答えはテレビ。

 「日本語がほとんど分からないその彼、初めは『日本のテレビは子ども向けの番組がなんと多いんだろう』と思っていたそう。でも、だんだん事情が飲み込め、大人向けの番組と知ると、怒ったらしい。こんな幼稚な内容の番組はフランスにはない。日本の視聴者はよく怒らないねって」。そのフランス男性が怒ったのは、バラエティー番組らしく、私が日ごろテレビをほとんど見ていないことを伝えると、「こんなくだらない番組を許している日本人の知性を疑うとまで言われた」とボヤいていました。

 テレビの質がますます劣化していると言われます。半面、先日からチリの落盤事故救出劇を生で縷々伝えたテレビは、速報性の点でまだまだ威力があります。しかし、これからもその威力と優位性を保ち続けることができるかというと、答えはノーです。「遅かれ早かれインターネットにその座を奪われる」と言うのが大方の見方ですから。在来のメディアの凋落とインターネットのさらなる発展について、詳しくは、「次に来るメディアは何か」(河内孝著・ちくま新書)など専門家の本に譲ります。

 テレビの悪口を私が口にすると、「”絶滅の危機に瀕している”と揶揄されるラジオ業界にいるお前が負け惜しみを言うな」。こうお叱りを受けるかも知れません。批判しているだけではありません。生き残り策もちゃんと伝えています。インターネットとどう折り合いを付けるか、融合するかによって、在来のオールド・メディアの未来は明るくも暗くもなります。ただし、大メディアが今まで吸ってきた甘い汁は味わえなくなります。例えば、広告。アクセス件数が分かるインターネットでは、アクセスに対する売り上げ比率や効果、注文した人の属性が明らかになり、アナログ時代のようなアバウトは広告料金は一掃されます。広告を出す企業はもちろん、利用者の利益にもつながります。

 メディアは確実に急速にデジタル化、インターネット化に進んでいます。小局もラジオのデジタル化到来に向けて、サイマル放送(インターネット同時放送)やiPhoneでの配信、ツイッターの活用などに取り組んでいます。過日、職場体験で訪れた野々市町の中学生に感想を聞いたら、「すごい。ラジオは聴くだけのものと思ってた。画像も映像も付いている!ツイッターも面白い」と驚いていました。そうそう。23日(土)、24日(日)の工大祭では、サイマル放送のほかに、新たにUストリームや近江町市場のパブリック・ビューイングでも放映します。この企画立案者であるMさんは団塊世代・アナログ世代のど真ん中にいますが、「一番先に新しいことをやった者が勝つ」の人生哲学を仕事にも生かしています。同感です。メディア業界ガラガラポン時代の今だからこそ、新しいことに挑戦し続けたいものです。

 冒頭のフランス人にいつか会えたら日本人の心意気を伝えたいと思っています。yamatodamashii です。

「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」は、道を尋ねているのではないのだ

 去る8月6日、「おばちゃん日記」からカーメン・マクレエの「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」が流れてきました。「へえ、カーメン・マクレエにこんな歌もあったんだ」。しばし聴き惚れていました。「でも、道を聞くにしては大げさな。格調高いと言うか、荘厳な趣だなあ」。「それはねえ、梅さん違うのよ」。英語が母語のロイ・キヨタさんが食いついてきました。ロイさんはちょうど私の立っていた反対側でパソコンで番組編集をしていて、私の位置から見えなかったのです。

 「ショウ・ミー・ザ・ウェイの意味はね、神よお示しください、ぐらいかな。道を尋ねるのだったら、テル・ミー・ザ・ウェイです」「そんな重たい内容を歌っているの?」「そう。キリスト教の文化を忘れてはいけません」「じゃあ、アメリカで道を聞くときに、ショウ・ミー・ザ・ウェイと言ったら、コシ抜かすかな?」「こいつ英語を知らないバカだと思われるか、教会に連れていかれるか。梅さんだと前者だろうけど」

 そんなこんなの即席の英語レッスンになったのでありました。「おばちゃん日記」は、金沢工大の寮、下宿のおばちゃんたちが工大生たちとの交流を綴った、あったか、ほのぼの日記が人気です。日記の味わいもさることながら、私、この番組の選曲が好きです。番組から女性ボーカルの名手をけっこう教えてもらいました。アイビー・アンダーソン、ダイナ・ワシントン、ジュリー・ロンドンなどなど。担当のN君に、選曲のコツを聞きました。

 「たっだ、かけとるげん」。初めは照れて言った金沢弁を打ち消してこう言います。「暗い曲をかけないように選ぶと、自然に同じようなアーティストがそろうこともあります。ジャズにそれほど詳しくないので。結果として好みの歌手や曲がかかってしまいます。アイビー・アンダーソン、ダイナ・ワシントン、いいですねえ。カーメン・マクレエも好きです」。

 洋楽、邦楽を問わず、番組の制作を通じていい曲や歌に出会えるのは役得です。ただし、いい曲、心に残る歌が、近ごろ、数少なくなったことが大変に残念です。聴くに堪えない、とまでは言いませんが。

ラブソングではなかった「見つめていたい」 

 きょう9日正午から放送のFM-N1「オールデイズ・デイティング」を聴いて、「へえ~、そうだったの!?」。またまた目からウロコが落ちた歌がありました。ポリスの「見つめていたい」(原題は「EVERY  BREATH  YOU  TAKE」)です。スティングが作詞作曲してポリスが歌い、80年代に全英、全米で1位になり、日本でも大ヒットしました。「君が息をしている間、ずっと君を見つめていたい」と、まあ、こんな熱いセリフを吐いている、メロメロなラブソングなのだと、20年以上思い込んできたのです。しかし、です。ロイ・キヨタさんが真相を明かしてくれました。

 「ちょうど私がアメリカで仕事をしている時に彼のインタビューを聴きました。聴き手の質問に、これがラブソング? 全然違うよ」と、憮然として次のように語ったと言うのです。それは、スティングが当時の奥さんと離婚寸前の揉めている状態の時に作った歌で、「お前の生きている間は、ずっとお前のことを見ててやる、監視してやる」といった歌詞の意味なのです。

 「ええ~っ? そんな事実を、曲を聴く前に言って欲しくなかった」。番組の相方・滝沢枝里さんが絶句します。インターネットで調べても、そうした真相に触れている記述は見当たらず、ひょっとして本邦初の公開になる、のかなあ。これまでも「フランク・シナトラのマイ・ウェイは人生を引退した時の歌詞だから結婚式で歌うのは場違い」「シカゴのクエスチョン67&68は、しつこい女と別れたがっている歌。政治問題を歌っていない」などなど、ロイさんにはずいぶん教えられました。

 「目からウロコです」。私が感心してロイさんに伝えると、ロイさんはさらりと言います。「梅さんの目には、本当にたくさんウロコがあるんだから」。ウロコのほかに、強度の近眼なので、使い捨てのコンタクト・レンズもしていますけどね。いやいや、「目からウロコ」の諺は「これまで知らなかったことを知って驚く」ことです。私の場合は「思い込んでいたことが全く違っていた」のですから、「驚天動地」の方が正確でしょうか。思い込みが激しいのか、見方、考え方が浅いのか。まっ、両方とものようですが、間違ったまま墓場に行くよりもマシ、と開き直っている近ごろです。

「どうやって聴くの?」 金沢高専の看板写真を撮っていると...

kousen.jpg いいネタ見っけ~、これ書こう、と!

 金沢市久安1丁目の交差点に、金沢高専の大きな看板が先週からかかっています。鮮やかな青色と赤色の2枚です。一つは、FM-N1で放送中の「英語のつばさ天使」(土曜朝8時半~9時放送・午後7時半~8時再放送)、そして、もう1枚は8月に行われる金沢高専夏休み体験入学の告知です。しばらくご無沙汰しているブログの格好の題材を見つけた!と、欣喜雀躍、使い慣れた一眼レフではなく、近頃、社内でブームになっている(というか仕事の道具になっている)iPhoneを手にして、撮影してきました。

 「英語のつばさ天使」には、金沢高専の英語教師と高専生が出演。高専生だけではなく、幅広いリスナーの英語上達に役立ってもらおうと、日常の役立つ会話や身近な工学系の専門用語などを解説しています。個人的な好みで申し訳ありませんが、私、昔から英語が好きなもので、この番組を楽しみにしているリスナーの一人です。金沢高専の英語教育の充実ぶりはウラヤマシイ限り。私らの高校生時代とは隔世の感があり、そうした昔と今の”語学習得の環境格差”を書こうと思っていたら、「あのう、もしもし。このFM-N1のラジオ、どうやって聴くの?」と、自転車に乗ったご婦人から声をかけられました。

 「ラジオは76.3メガヘルツ、パソコンでのサイマル放送はfmn1.jp、iPhoneでも聴けますよ」「あらそうなの、さっそく聴いてみるわ。でも私、歳だから、パソコンは苦手」「失礼ですが、おいくつですか?」

 80歳。とそのご婦人は答えました。背筋をしゃんと伸ばして自転車に乗り、顔の色艶も良く、お世辞抜きに60代に見えます。聞けば、近所の人を集めて英語を教えているとか。「常日ごろ外国の人の発音や話を聴いていないと力が落ちますから」。確かに、語学は耳から学べと言います。若さの秘訣は飽くことない向学心! そう納得し、感心させられた梅雨の晴れ間のひと時でした。

 

味わい深かった"何にもない史跡"めぐり

IMG_3641.JPG 近くにある史跡をようやく訪れることができました。愛発関(あらちのせき)です。場所は、福井県敦賀市の滋賀県寄りの山の中です。歴史に興味のある人ならご存じでしょう。古代には、北陸道にこの愛発関、東山道に不破関(現在の岐阜県関ヶ原町)、そして、東海道に鈴鹿関が置かれていました。いわゆる三関(さんせき)です。古代、反乱や不穏な動きがあると三関は閉じられました。続日本紀にしょっちゅう「三関を守り固めた」と出てきます。

 ただし、愛発関には、遺跡や記念館、資料館などは何ひとつありません。どこに関があったのか諸説があり、その中で有力なのが疋田地区です(写真)。琵琶湖の東を走る国道8号線と161号線(西近江路)がちょうど交わる要所で、琵琶湖まで10キロほどの距離です。8世紀後半に起きた恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱では、西近江路から越前に逃げ込もうとする仲麻呂が、愛発関をひと足早く政府軍に押えられため、引き返す途中に討ち取られました。仲麻呂の逃げた道を逆行して、愛発から西近江路を南下。滋賀県大津市に入りました。大津には天智天皇が5年間だけ都を置きました。その近江大津宮錦織遺跡も見てきましたが、住宅街の中にある地味なもので、探し当てるのに時間がかかりました。

 北陸自動車道から敦賀を経て大津まで片道4時間足らず。大津宮などの都から加賀(越の国)までは案外近いと実感したドライブでした。ましてや琵琶湖の水運が活発でしたから、古代の越の国と中央との距離感は、今以上に近かったと思われます。愛発関も大津宮も大がかりな資料館や記念館は全くないのですが、観光地化されていない史跡めぐりもまた味わい深いものです。大切なのは歴史を学ぶこと、そして、想像力。ドライブから帰って、新しい観光施設ができた金沢市の中心部を見て、「歴史を学ぶことと観光は全くの別物」の感をいっそう強くしたのでした。

  

 

 

春とともに新番組の精度も深まるようで。

 4月の番組改編とともに、FM-N1でいくつかの新しい番組が始まったり、新しい出演者が登場しています。事前の準備や打ち合わせを重ねてはきましたが、実際に電波が流れるまでは気持ちがなかなか落ち着かないものです。ひと月過ぎて、新しい番組、出演者が一回りして、ひと安心といったところです。

 今回の改編の目玉は、何と言ってもアイフォーンでの番組配信です。しかし、アイフォーンやパソコンでの配信はあくまでも出口。入り口は番組そのもの、制作能力です。入り口と出口、番組ソフトと技術革新が合わさって初めて威力を発揮します。出口の機械のところでは、やがて電波やチューナーでラジオを聴かなくなる時代が訪れるだろうという寂しい直感はあります。その半面、パソコンやアイフォーンといった携帯端末でラジオを楽しめる時代が到来します。ラジオを聴く道具がますます多様で便利になり、ローカルと大手、全国ネットといった区別や意味が薄まるのです。

 一方で、出口と同じように、あるいはそれ以上に大切なのは入り口であるところの番組の中身です。これは、文字とおり中身のあるいい話をする、味わい深いいい音楽をかけるに尽きます。そんな中、リスナーからうれしいメールが届きました。その方Mさんは、「年のせいで涙腺がゆるくなっている」と前置きして、こう綴ってありました。

 FM-N1の新番組「野の風運ぶ相聞歌」(土曜午前11時~午後1時、日曜午後3時~5時)の選曲に涙を流し、「マイタウンののいち」の学校給食紹介で、野々市町の小学校の児童たちが「いただきまーす」と言っている元気な声に”グッときて”、「おばちゃん日記」で学生と寮のおばちゃんたちの心温まる交流にまた”瞼しばたいて”います…。

 う~ん、私たちの作った番組に涙を流していただけるなんて、まことに制作者冥利に尽きます(でも、この方、「いつ寝ているんだろう」と思うほど、小局の放送を一日中聴かれているようです)。これほど褒められると、ブタは木に登りますけれど、私は「もっと泣かせてやろう」なんて傲慢なことはもちろん露にも思わず、気を引き締めてさらなる精進を重ねようと謙虚に思うのであります。

 さて、今月から「生活いち番シャトル便」の第3・第5金曜日に、俳人でホトトギス同人の西田さい雪さんが登場しています。10年以上続いた星野高士さんの「俳句サロン」がなくなり、番組と俳句ファンから惜しむ声が多く、なんらかの形で俳句の番組を続けたいとスタッフも願っていました。その初回が先週の16日に放送されました。これから俳句の楽しさや日本語の多様な表現の素晴らしさ、奥深さをお届けできればいいな、と思っています。

 今の時期を表す「春深し」いう言葉も味わい深い表現です。春が深まるように、番組の精度や完成度をこれからどんどん高めたいと思っています。Mさんのように番組を聴いて泣いてくれる方が1人でも増えるように。

つぶやきが世界を変える...!?

 近ごろの流行りのひとつがツイッターなる簡易ブログ。140字以内で、他愛もないことを記すので「小鳥のさえずり」を意味する英語だそう。ネット音痴だから、初めは「ふ~ん」とそれほど関心はなかったのですが、首相や大臣が活用していることもあり、だんだん興味がわいてきました。使いようによっては、「情報産業の中抜きが加速するのではないか」と直感したのです。

 ツイッターやブログが登場し、有名な人たち、とりわけ、権力を持つ方々が自らの言葉と手段で、大衆に向かって直接的に語り始めたということは、これまでその責務を負っていた行政や情報産業の存在価値が小さくなることを意味しています。流通業界で、メーカーが問屋を通さずに消費者に販売する図式と言えば分かりやすいでしょうか。

 一方、中央省庁などで、記者会見のオープン化が進んでいます。これまでの記者会見では、日本新聞協会や民放連といった業界団体に加盟していない記者は締め出されていました。最近では、フリーの記者も手続きさえすれば会見に参加でき、さらに、内閣官房の首相会見や外務省など13の府省では、フリーランスの記者も質問できるといいます。その他の省庁では参加はできても質問は許されず、まだまだ制限は多いようです。フリーランス記者とは、雑誌の契約記者のほか、「インターネット記事で一定の実績がある者」も含まれます。進化、加速する最近のインターネット事情が記者会見のこうしたオープン化につながった、といっても決して過言ではないでしょう。逆に言うと、これからはどんな媒体であれ、インターネットと融合したり、結びつかなければ生き残っていけません。

 FM-N1がアイフォーンで聴けるようになったり、ツイッターを始めたりと、新しい年度を区切りに新しい試みをしています。まだ日にちが浅いのですけれど、こんな実感があります。「ラジオって、インターネットと相性がいいんだ」。音楽やトークを邪魔しない程度に、映像や画像、文字情報がアイフォーンやパソコンで確認できるのは、とても便利ですし、心地いいものがあります。

 さて、記者会見のオープン化について、かつて敏腕記者としてあまたの記者会見を経験してきた上司のM氏に意見を求めました。「(オープン化は)時代の流れだろうよ。従来の記者会見は一種の護送船団方式。今どき、そんな古いシステムが通用している業界はどこにもない。マスコミを除いては」。手厳しいコメントを言いながら、買い求めたばかりのアイフォーンを触っています。「これからの時代はコレじゃ、コレ!進化する異次元ラジオFM-N1」。ふだんはコワモテ、新しもの好きのM先輩の相好が崩れました。

 

 

別れの季節と言いますが、末永いご厚情のほどを。

 きょう3月19日昼、金沢工業大学の卒業式を終えた学生たちが部屋を覗いてくれました。ウエーブ・プロジェクトでラジオ番組を制作してきた9人の学生です。全員が入れるほど大きな部屋ではありません。廊下に出てのあいさつになりました。どの子も無事に卒業できた安堵感と、厳粛な式を終えたばかりの緊張感が半ばした面持ちです。一人ひとりを眺めていると、まだあどけなさの残っていた4年前のそれぞれの顔を思い出しました。

 「ウエーブ・プロジェクトでラジオをやりたい」と青森県から工大に来たFくん。居酒屋でバイトを続けて地酒を知り、「石川県の酒、とくにK姫ってうまいっすね」と、日本酒談義をもちかけてくれたっけ。「ラジオの機械操作をしたくてプロジェクトに入ったけれど、マイクの前で話すことが面白くなって、アナウンス部門に移った」というSくん。卒業式の直前にお父さんを亡くしたのに、辛そうな顔を見せなかった君は偉い。それから、1年でプロジェクトを都合でやめた北海道出身のYくん。スタッフがお土産を渡すと「僕までもらっていいんですか。ほかに回らなくなりますよ」と、気遣いしてくれました。いやいや、最後まで続けるのも途中でやめるのもそれぞれの事情や都合があるから。とにかく学業が最優先です。野球が得意の宇都宮出身のTくん、緻密な考え方と冷静な話しぶりの富山県上市町出身・Dくん、丹波出身のKくんからは得意のパソコンのことを教わりました、大阪出身のFくんは地味だけど芯の強い子でした、静岡出身のOくんは酒を飲み過ぎないように、近くのラーメン屋に彼女といた新潟出身のIくんは照れ屋、今や少数派となった地元組のKくんは頑張り屋でした。

 みんな、平日の生放送「キャンパス・ウエーブ」、そして、工大祭や年越し特番でそれぞれの持ち場で一所懸命でした。その姿が目に焼き付いています。社会に出てもあれだけのガッツがあれば大丈夫、頑張れよ。

 そうそう。きのうは大学院の卒業式があり、共に長野出身のIくん、Kくんが来てくれました。Iくんは念願のトンネル工事の仕事に就くことができ、Kくんは臨床心理士として大学に残ります。で、Kくんの新しい住まいを聞くと、なんと、我が家の町内の目と鼻の先のアパートでした。こういうの腐れ縁、いや失礼、息の長い付き合い。家にメシでも食いに来てくれ。

 ウエーブ・プロジェクトの卒業生の皆さん、近くにいても遠くにいても、末永くご厚情のほどよろしくお願いします。世界のどこにいてもインターネットでFM-N1を聴ける便利な時代になったからこそ、巣立った彼らとの距離感をそう感じません。

 

う~ん!おもしろい!! ロイさんの特番予告

 忙しい、という字は「心を亡くす」と書くので、意識的に使わないようにしてきました。が、今年の11月以降は、心を亡くすどころか、心も身も、オツムもクタクタでした(日ごろは仕事をしていないからだ、と皮肉る輩も)。ここ数日、やっと、落ち着いて仲間の作った年末年始の特番を試聴する余裕が出てきました。

 その中で、「う~む、これはスゴイ」と感激した番組を記します。ロイ・キヨタさんの「アメリカ音楽の源流 カントリーを訪ねて」、放送日は12月28日月曜日朝9時~10時です。この1時間番組を聴いて「カントリー」という音楽がいっぺんで理解できました。詳しく書くと、皆さんの番組を聴く楽しみを削ぐので書きません。一言だけ言うと、「アメリカという人種のルツボ国家を理解するにはカントリー音楽が欠かせない」ということ。アメリカ本土に足を運んだことはない私ですが、番組と音楽を通してアメリカの本質を理解できた気がします。

 それにしても、ロイ・キヨタ恐るべし! 「ロイさん。オールディーズ専門だと思っていたけど、カントリーも詳しかったの?」。番組を試聴してすぐに電話しました(ロイさんはふだん、金沢工大PMCポピュラー・ミュージック・コレクションにいることが多いのです)。「うん、ちょっとはね。カントリーは昔から好きだよ。梅さんに言ってなかったっけ?」。

 さすが英語を母語とし、アメリカ国内はもちろん、世界を股にかけた元商社マン。少年時代に日本に帰化したロイさんが、多くの日本人が失った謙虚さを身につけていたことを忘れていまいた。、「ちょっとだけ知っている」というのが、「知悉している」の謙遜語だったのですから。

 28日(月)朝の本放送のほか、年が明けて1月2日(土)午後2時からも再放送します。2回とも聴いても良いでしょう。選曲が素晴らしいので。こんな絶賛をきょうの朝礼でしていたら、「ボクのも聴いてくださいよ。絶対に面白いから」と谷川くん。「えっ? まだ出来ていなんじゃないの?」「失礼な! 梅岡さんが忙しそうにしてるから、渡していないだけですよ」。

 FM-N1の年末年始特番はもちろんのこと、12月27日の開局記念特番をお聴き逃しなく。そうそう、12月31日朝9時~の「いまよみがえる末松廃寺」もいいですよ。すでに12日にも放送しましたが、内容を再編集したものです。サイマル放送での写真もパソコンでご覧ください。制作(サイマル・ラジオ用の写真撮影も)したのは、不肖、梅岡です。忙しかった主な原因がこの番組でした。でも、心を亡くさずに、得たものが大きかったこの2カ月でした。忘年会ではウマイ酒が飲めそうです。

 

 

人の振り見て、知らぬふり...

 先週の木曜日、仕事の帰りになじみの居酒屋で遅い食事をしていた折のことです。「これ、なんじゃあ、だらしない。阿部、ガムぐらい口から出せよなあ」。カウンターの椅子に座っていた30代の客がテレビに向かって文句を言っています。私の席はそのテレビのちょうど真下、カウンターの端っこにあり、画面を見れません。何事かと思って、わざわざカウンターに乗り出してテレビを見やると、そこには、日本シリーズの第5戦がちょうど終わり、殊勲者インタビューを受けている巨人・阿部捕手が映っていました。ガムを噛みながら受け答えをしているその姿にカウンターの客が怒り、同席していた数人の客も「そうだ、そうだ。行儀が悪い」と同調していたのです。

 「行儀が悪いということを、周りにいる分別のある大人が教えなきゃいかんなあ」。店の主人に感想を言う私。もっとも、巨人ファンのマスターには右の耳から左の耳に素通りしたようでしたが。それより、ガッカリしたのは、私が知る限り、翌日のテレビや新聞に一言もこのことについて触れられていなかったことです。前日、サッカーの試合で2位になったチームの態度が悪いと、協会トップらから批判され、チーム責任者や選手が謝ったという記事の見出しを目にしていました。だから、てっきり話題になると思っていたのでした。そんなこんなを会社で話していると、「その話いただき!」と、Nくんが食いついてきました。

 「俺もスポーツ・ニュースでその場面を見ました。態度がなっておらんなあ、と感じましたが、確かに、テレビや新聞で報じていません。このことに余計に違和感があります。何かウラでもあるんですかねえ」。「ウラもオモテもない。ダメなことはダメと叱る大人がいなくなったか、記者諸君は行儀が悪いとは思っていないんだろうよ」。てな具合にマナーやエチケット、作法の話からイッチョ前の教育論もどきになった次第です。

 「Yさんにこの話を持ちかけて番組のネタにします」とNくん。何でも、あす11月10日火曜正午~の「二人で独りごと」で扱うそうです。「ワールド・シリーズを制したヤンキースの公式インタビューで、オーナーや監督がサングラス姿でした。日本ではサングラスをはずさないとブーイングですよね」とYくん。私、比較文化論みたいな、そんな大それた話をしたつもりはないのですが。まっ、どんなふうに料理するのか、番組を楽しみにしています。

 

 

もう一つの感涙物語

 工大祭の特番準備で、学生やスタッフが動き始めた10月24日(土)午前。私は、いしかわ総合スポーツセンターにいました。第15回日本電動車椅子サッカー選手権大会(FM-N1後援)の来賓としてです。来賓なんて面映いし、分不相応ですが、取材を通じて、この全国大会の運営に野々市町に住む城下さん一家が関わっていることを知り、ぜひともお会いして競技も観たかったのでした。

 1チーム4人で競う電動車椅子のサッカーは、選手たちが大声を出すこともなく、整然とした動きの静かなゲームでした。電動車椅子のスピードは時速6キロ(国際競技では10キロ)。想像していたより動きが早く、とくに、後ろの車輪を軸にスピンをかけてボールを蹴る動きは美しいとも思いました。日本電動車椅子サッカー協会会長の高橋弘さんと話す機会がありました。「城下歩くん(野々市町在住で野々市明倫高校生)は全日本代表の最有力候補でエース、世界でも5本の指に入る選手です」。今回の大会の実行委員長を務める歩くんのお母さん・由香里さんにこの言葉を伝えました。「会長さん、そんなことをおっしゃっていましたか」と、照れながらも喜んでいました。

 コートで繰り広げられるゲームを観ているうちに、不覚にも涙が出てきました。開会式の途中に、この大会を前にして亡くなった方たちの名前を読み上げて黙祷する時間があり、今、目の前で無心にボールを追いかける選手たちの姿と重なり合いました。進行する病気と闘いながら、いま競技をしている方もいるのです。

 ラジオという言葉の世界に生きる一人として、「障害者」という用語に違和感を抱いてきました。障害者と言ったり、書いたりした時、この用語を作った「健常者の上から目線」のような心を感じるからです。そんな折、アメリカの人からフィジカル・チャレンジド・パーソン(肉体的に挑戦する人)という言葉を教えてもらいました。今、コートの上で懸命に動き回る姿は、対戦する相手に対してよりも、まさに自分自身への挑戦。ボールを追う彼らにピッタリの言葉です。そんなことを思っているうちに、込み上げて来るものがあったのでした。

 開会式から帰って、学生たちによる2日間の工大祭特番に付き合いました。最終日の終盤には、達成感やドラマチックな展開によって感涙にむせぶ学生が続出したことを、他のスタッフが記しています。「大の大人が人前で泣くものではない」。ふだんはこう言っているのですけれど、反対の言葉もちゃんと用意しています。

 「人間の体から出るもののほとんどは汚い排泄物だが、唯一、きれいなものがある。それは涙。とくに、感動で流す涙で遺伝子のスイッチがオンになり、細胞が活性化し、心がきれいになり、人間も成長する」(遺伝子学者・村上和雄)

たった1・5kg?、いや、大変な重さ。田中康典さんのチョモランマ秘話

 白山に登ったことのある人なら分かるでしょう。頂上はまだまだ先なのに、リュックのひもが肩に食い込み、「あ~、こんな重たい荷物を持ってくるんじゃなかった」「荷物がなかったら、楽に登れるのに~」。そう、背負うリュックが軽いのと重いのとでは天国と地獄。疲労の具合が全く違うのです。

 チョモランマの登頂に成功した田中康典さんは、高級一眼レフのカメラを山頂まで持って行きました。重さにして1・5kgです。「そんな重たいカメラをよくぞ持っていきましたね」と、白山登山では息も絶え絶え、一眼レフは絶対に持っていかない軟弱者の私。田中さんの淡々とした返事を聴いて、愚問を発したことに恥ずかしくなりました。「証拠写真を残さないといけませんから。普通のデジカメだと、シャッターが凍って動きません」。7大陸最高峰を目指す田中さんが以前に登ったマッキンリーで、シャッターが凍って動かないという苦い経験をしました。「だから今度は、高くても重たくても高性能の一眼レフを持っていこう」と心に決めたそうです。

 頂上は氷点下40度。防寒性能の優れた衣服や手袋1枚隔てた外は、すなわち人の死の世界です。「それでもシャッターをちゃんと切れました。大枚をはたいて買った価値がありました」。田中さんの日焼けした顔に白い歯がこぼれます。最終キャンプから頂上の登頂、そして、帰還まで12時間の間は飲まず食わず。これだけでも大変な苦行なのに、重たいカメラの入った約15kgのリュックを担いで歩く苦しさは、ヘナチョコな山愛好家である私の想像力をはるかに超えています。

 田中康典さんのこの力作の写真をFM-N1ホームページで紹介していることを、大西君がブログで書いています。「暑い日は、スライドショーでしょ~」のサムい駄洒落の見出しは置いといて、一連の写真を見ていると、物見遊山では絶対に行けない山の神々しい姿が迫ってきます。田中さんたち登山家が、なぜチョモランマを目指すのか、その答えが写真の中にある気がします。

足に矢じりのシンクロニシティー 加賀の古代史とふるさと自慢

 「古代豪族・道君(みちのきみ)のもともとの本拠地は、金沢市森本の吉原地区だったと思われます。むかし、ここに親王塚古墳という大きな古墳がありました。これが道君の墳墓だったのでしょう」。

 考古学者の吉岡康暢さんが温和な表情で教えてくれた時、体に電流のような衝撃が走りました。「先生。僕はそこで生まれ育ったんです。そう言えば、小さい時に田んぼの中を裸足で走り回っていた折、矢じりのような鉄の塊がよく足裏に当たりました。古墳の埋葬品だったのではないでしょうか」。

  「ふーむ、梅岡さんはやはり道君と何かしらの縁があったんですねえ」。老教授は目を丸くして驚いていました。考古学や文献史学が大好きな上司Mさんの業務命令で、野々市町末松2丁目に所在する末松廃寺と、道君のことを調べ始めて3年の月日がたとうとしています。吉岡教授のご自宅にも何度も押しかけ、教えを乞いました。学生時代から日本史、とりわけ、古代と中世は大の苦手でしたけれども、だんだん歴史を面白く感じるようになってきました。

 この6月上旬、末松廃寺に関する新しい報告書が文化庁から刊行されました。「史跡 末松廃寺跡」調査報告書です。300ページもある分厚い冊子です。まだ全部を読んでいませんが、最新の研究成果が盛り込まれ、大変興味深い調査報告がたくさん載っています。中でも、これまで「末松廃寺は道君が建てた」とされてきた通説が覆ったことに一番目を引かれました。矢じりを通した道君との出会いから、その後、取材に奔走して末松廃寺特番を作ったことは、シンクロニシティー(意味のある偶然)、あるいは、啓示なのでしょう。

 たとえ、わが故郷の大先輩・道君が単独で末松の大寺を建てなかったとしても、私は落胆していません。道君の名誉を傷つけることには全くならないからです。一族から、天智天皇の後宮・越道君伊羅都売(こしのみちのきみのいたつめ)を送り出し、二人の間に万葉歌人で名高い志貴皇子が生まれ、その息子・白壁皇子が後年、光仁天皇として即位。さらに、その子息が平安京を築いた桓武天皇だったという事実を知れば、「寺の一つや二つ」の気持ちです。もちろん、仕事をしている野々市町にある古代寺院ですから、少しは寂しいですけれど。でも、道君が全く関わっていなかったわけではなく、道君を含めた在地豪族が協同した国家事業だった、と調査報告書に記してあります。

 「ほら、俺の言っていた通りだろ。古代の石川平野が斉明・天智朝にとって極めて重要な存在だったことが裏づけられた」と、上司のMさんが快哉を叫びます。Mさんの故郷・旧松任市にかける誇りや愛着もまた人一倍深く、強いようです。お互いのふるさと自慢の続編は、野々市町の5万人市制を応援するフリーペーパー「のっティ新聞」7月1日付号をご覧ください。

40年目の真実 「フレー、フレー」は英語だったのね

 きのう22日放送の「オールディーズ・デイティング」(金曜正午~午後1時)を聴いて、「へえ~、そうだったの」と、新たな事実を知りました。皆さんは「フレー、フレー」と応援する言葉が英語なのを知っていましたか。そう、「フレー、フレー、金沢工大」と応援するときの、あの掛け声です。

 この番組では、パーソナリティのロイ・キヨタさんによる「ちょっと役立つ英会話」コーナーがあり、きのうは「うれしさを表現する言葉」をいくつか紹介していました。その中の一つがhurrayで、「やったね、とか、良かった、うれしいなどの気持ちを表すのによく使います」とロイさん。スタジオから出てきたロイさんが驚きます。「いやあ、相方の滝沢さんもミキサーの大西君もフレーが英語であることを知らなかったよ。最近の若い人は知らないのかなあ」。「ロイさん、面目ない。若くない俺も実は知らなかった」と私。「フレーは、振れ、震れ、の字を当てるのだろうと、40年もの間思い込んでいました。目から鱗です」。

 「梅さんの目には、ほんとに何枚もウロコがあるんだから」。そうなんです。帰国子女の草分けであるロイさんには、ふだんから英語のいろんな役立つ言葉や表現を教えてもらっています。その度に「焼き鳥三本、おでん二品、今回は奮発してビール一本を追加」などと、難易度と「目からウロコ」度合いに応じて授業料を払う約束をしています。口約束だけでいまだに実行していませんが。これまでの授業料を合わせると、焼き鳥やおでんの大衆料理の額では済みません。積もり積もって、確実にミシュラン三ツ星クラスの高級料理に相当する支払い額になります。

 それにしてもつくづく思います。こんなにタメになる番組をタダで聴けるリスナーは幸せです。

 

 

幻のゲスト・忌野清志郎さん逝く

 きのう5月8日金曜午後1時からの「エレキにしびれて」では、先日亡くなった忌野清志郎さんを追悼して特集していました。知っている曲、知らない曲を聴きながら、昨年、同じように急逝した一人のギタリストのことを思い浮かべていました。飛田一男さんです。そう、「夕焼け祭り」を長年主宰してきた、加賀市片山津出身の好漢です。FM-N1が特別協賛をしてきた縁で、飛田さんとは公私ともに親しく交流してきました。

 「清志郎を呼ぼうか」。飛田さんがポツリとつぶやいたことがあります。会社の応接室だったか、居酒屋だったか、場所は忘れましたが、2、3年前の夏ごろだったと思います。ロックに疎い私がスタッフにそのことを話すと、「そんなすごい有名な人が来たら会場に人が入りきらんし、ファンが詰めかけて大変なことになるよ」。忌野ファンの女性スタッフが疑いながらも欣喜雀躍していたことを覚えています。夕焼け祭りの常連だった三宅伸治さんが忌野さんと親しいこともあって、「頼めば来てくれるよ」と、いつものボソリとした声で飛田さん。もちろん、疑うなんてしません。20年ぶりに別のライブで再会した鮎川誠さんや、人気者のCharさんらを「連れて来るわぁ」といつものように小さい声でつぶやいて、電話一本で招いた有言実行の人でしたから。

 飛田一男さん、昭和26年3月6日生まれ。昨年の9月30日に逝去。57歳でした。26年4月2日生まれの忌野清志郎さんとは、学年は一つ違うものの同じ年です。そう言えば、「あいつとはタメ年」と、飛田さんが言っていました。きのうの追悼番組の最後に流れた曲はRCサクセションの「涙あふれて」でした。番組を聴いて涙は出ませんでしたけれども、二人ともガンで逝ったのは同じ世代として何とも残念で、やりきれません。飛田さんが丹精した夕焼け祭り。その幻のゲスト・忌野さんとはもちろん面識はありませんが、飛田さんと同じように照れ屋で少年のように純真な心の持ち主だったと思われます。歴史に「もし」はありません。しかし、もし飛田さんが健在だったなら、夕焼け祭りの打ち上げで一緒に酒を酌み交わしたかも知れません。

 また、音楽界から稀有な才能の持ち主が一人いなくなりました。忌野清志郎さんのご逝去に、心からお悔やみ申し上げます。

 

忙中、朗報あり。

 嫌いな言葉の一つに「忙しい」があります。「心を亡くす」と書くからです。定期的に書いていたブログから遠ざかっていたのも、この言葉のせいです。心を亡くすと、ゆったりとした気持ちで文章なんて書けません。心を亡くすのではなく、大童(おおわらわ)といきたいものです。大きな子どものようにガムシャラに、金沢弁でガッパになって仕事に励んでいます。4月からの改編作業に、です。
 その中核は、サイマル(インターネット同時)放送にあるわけで、今の時点で言えないこともあり、詳しい内容はご容赦ください。革新的な仕組み、とだけ言っておきましょう。4月以降パソコンを開くと、「あら、リクツな」の驚きと称賛を期待しながら、大童になっているのです。そんな折、忙中閑ではなく、朗報がありました。

マッカーサー・パークの思い出

 先週の金曜日2月27日の「こそあのオールディーズ」では、ドナ・サマーを特集しました。番組パーソナリティのロイ・キヨタさんが「ドナ・サマーの歌の中で僕が一番好きな曲」と言ってかけたのが「マッカーサー・パーク」。この曲には私も思い出、いや、思い入れがあり、仕事の手を止めて聴き入ったのでした。
 「アメリカにいた時、マッカーサー・パークに行ったことあるけど、ヤバイ公園でした。危なそうな人がうろついているし、地面には注射器が転がっているし。ゆっくり散策なんてとんでもないと、早々に帰ってきました」。ロイさんのこの言葉を聴いて、マッカーサー・パークに抱いていた憧れがすっかり吹き飛ばされてしまいました。

「北朝鮮にスマートな力」って、どんな力?

 「北朝鮮外交はスマート・パワーで」という見出しが飛び込んできました。送り主は名古屋アメリカンセンター・レファレンス資料室。以前、番組を制作する際、取材でお世話になったことが縁で、アメリカ政府の外交資料などが定期的にメールで送られてきます。政権が交代する前後の資料の数、分量の多さたるや半端のものではなく、見出しのチェック程度にとどまっています。もちろん、私の英語力の限界もあります。
 母語が英語のロイ・キヨタさんに「このスマート・パワーの一文をどう訳すか」と聴いてみました。「正当に、真正面から、素直に北朝鮮と立ち向かう」かな、とロイさん。日本ではスマートは「体が細い」のように体型を言うことが多いのですが、私の知る範囲では「頭のいい、賢い、格好いい」といった使われ方が多いようです。この言葉は、北朝鮮に対するアメリカの新しい外交方針のキーワードとして、日本のメディアでもこれから目に触れることが多くなると思います。

試験勉強いまむかし 深夜放送はパソコンで

 梅香るこの時期は、受験や期末試験といった試練の季節でもあります。きのう10日夜7時からの金沢工大生による生番組「KIT生活向上委員会」は、試験勉強をテーマにしていました。この番組では毎回、友人の学生たちにアンケートを取っています。試験の前日に一夜漬けをしている学生は18人中4人、2割以上でした。その中で、面白かったのは「私は朝方だから自習室で朝5時から勉強する」と答えた学生がいました。金沢工大には24時間使える自習室があり、ここで朝、勉強すると能率が上がるというのです。放送を終えた学生たちに聞くと、「飲み物やカップめんの自販機はあるし、ネットは使えるし、とても便利ですよ。試験が近づくとみんな24時間自習室のお世話になっています」。実に、恵まれた環境でうらやましく思いました。 

少数派にあたたかい。もちろん、音楽にも

 先日、放送作家の石井彰さんから携帯メールが届きました。「NHKテレビが札幌の三角山放送局をドキュメントで取り上げる。ぜひ、見るように」という内容でした。あれ、石井さんはメールやネットが苦手なはずなのに。それに、何で私のアドレスを知っているんだろう? 不思議に思いましたけど、周りに聴くと、同じキャリアの携帯だと、電話番号だけでもメールが届くとか。
 さて、肝心のテレビ・ドキュメント。どんなことが紹介されるのか、ふだんはほとんど見ないテレビに興味津々だったのですが、当方の期待と予想は全くはずれました。同じコミュニティ局の三角山放送局は、FM-N1に先駆けてインターネットによるサイマル放送を行っています。てっきり、そのことにニュース価値があるとして紹介されるのだろう、と踏んでいたのでした。予想とは違ったものの、サイマル放送の仲間として参考になったり、確認できたことも多々ありました。例えば、「身体に障害のあるなど社会で少数派と言われる方々にボランティアとして番組に携わってもらっている点」や「話したいことがない人間はマイクの前に立つな」を、放送局のポリシーや鉄則にしていることです。

ラジオをラジオ受信機で聴かなくなる日

 あなたは、ラジオをどんな道具、環境で聴いていますか。カー・ラジオ? ラジカセ? ステレオ・チューナー? 「いずれの日にか、ラジオをラジオ受信機以外の道具で聴くことになるのだろう」。そんな思いを強くした記事が過日、載っていました。
 「ウィルコム・スマートフォンでサイマル・ラジオが聴けるようになった」という記事です。サイマル・ラジオとは、FM-N1も行っているインターネットによる番組の同時放送です。現在、全国で23のコミュニティ局が参加して任意団体CSRA(木村太郎代表)を結成、その共同のホームページを通して各局の番組がインターネットで聴ける仕組みになっています。
 20ワットというコミュニティ放送の小さい出力では、これまで放送エリア内に難聴地域があって、リスナーからお小言を言われても、「T字アンテナを付けてみてください」「カー・ラジオで聴いてください」ぐらいしか言えませんでした。しかし、インターネットを活用すればその不便さを補えることから、各局有志がこぞってサイマル放送に取り組んだのでした。

大寒に「サマータイムブルース」~春の隣に思う~

 きのうは大寒。この言葉を聴くだけで、体が縮こまってしまいそうです。しかし、さすがに、FM-N1でラジオ放送しているウエーブ・プロジェクトの金沢工大生は若くて元気です。
 月曜8時からの「キャンパス・クック」のパーソナリティH君は、番組が始まるなり、「きょうは暑いですねえ。外は寒くても僕の気持ちは熱いです。まず、この曲をお聴きください」と言って流した曲が、渡辺美里の「サマータイムブルース」。さらに、1時間の番組でかけた曲はすべて題に「サマー」「夏」が付いていました。寒いとか暑いなどと、ぼやくぐらいなら、真冬に暑い夏のことを想ったり、あるいは、酷暑の中で涼を工夫したり、知恵を使う方がはるかに賢い過ごし方です。H君は福岡県出身の1年生。寒さには慣れていないからこその「逆転の発想」に、若い人なりの寒さ対策だと、共感を覚えたのでした。

あなたはなぜ音楽を聴くの?

 「今年もよろしくお願いします。この本、読んでみませんか」。こう言いながら、昨年、金沢工大大学院に進み、臨床心理士を目指しているKくんが部屋に入ってきました。手にしている本は「人はなぜ音楽を聴くのか~音楽の社会心理学~」(東海大学出版会)。「ほう、難しそうな本だなあ」。ずしりと重い本を手に取りながらパラパラとめくる私に、「いえ、とても面白いですよ。置いていきますから」「俺に、勉強しろ!ということだな」。
 金沢工大ウエーブ・プロジェクトで音楽番組などを持ち、大好きな音楽と心理学の関係をもっと深く考えたいと、大学院に進んだKくん。昨年末、私が音楽関係の書籍を彼に貸した、そのお返しもあったのでしょう。およそ400ページある書籍、というより研究論文を、50ページほど読み終えたところです。
 「あなたはなぜ音楽を聴くの?」と聴かれて、すぐに答えられますか。あまりにド真ん中の直球すぎて、ためらってしまいます。せいぜい、好きだから、と答える程度でしょう。
 

「放送大学エキスパート」への道~歴史を学ぶ~

 1月下旬は、受験生と同じように私にはイバラの時期です。通って5年目になる放送大学の単位認定試験があるからです。初年度は「パリでのんびり買い物でも」と能天気な理由でフランス語を、それ以降は考古学、日本の古代、著作権法概論を学びました。後者の3科目は、仕事での必要に迫られてでした。
 放送大学には、一定ジャンルの科目をまとめて取得すると「科目群履修認証制度」(通称「放送大学エキスパート」)という制度があります。後者3科目は「歴史系博物館プラン」の中に入っていて、あと数科目を取れば、エキスパートに認定されることを知りました。正式な国家資格などではないものの、どうせなら、エキスパート資格を取ろう。初めは、趣味と余暇の延長にとらえていた放送大学での勉強に、ちょっと「すけべ心」が出てきたのです。

番組実況。年越し特番「学生ラジオ」を聴きながら。

081231wave%20003.jpg
 「寄る年波に、寒さに耐えられなくなったから、現場に出るのは勘弁して」。こう谷川くんに哀願して、今年は暖かい会社の中で大晦日特番の留守番役です。FM-N1の大晦日恒例になった金沢工大生による年越し特番です。金沢工大ウエーブ・プロジェクトでは、FM-N1で1年に500時間以上の生番組などを制作しています。きょうは、その今年最後の総決算。夜10時から年が明けた零時半までの2時間半「学生ラジオ!ちょっと聴きまっし」を生放送しています。
 第1スタジオには、本番前から20人近い学生が出入りしています。ゲストの歌手「鼻毛の森」さんも到着。白山比咩神社に、学生2人と谷川くんが中継に出かけています。

飛田一男さんの名刺

 私の苦手なことの一つが整理整頓です。机の上はいつも散らかっていて、「それでよく仕事ができるね」と笑われます。年の瀬も近づき、机の上に雑然と置いてある名刺を整理していました。すると、下の方から、飛田一男さんの名刺が出てきました。そう、9月30日に亡くなったギタリストで、「夕焼け祭り」の主催者です。
 その名刺には、飛田さんが勤める予定だった環境設備会社のロゴが記されています。飛田さんは一昨年まで石油卸売り会社の重役でした。それが倒産の憂き目に遭いました。「50半ばでプー太郎になった」と苦笑いしながら、「ムッシュやアツキのライブの手伝いをしながら、これからのことをゆっくり考える」と言っていました。ムッシュかまやつさんや木村充揮さんの全国ツアーに、お呼びがかかっていたのです。この二人は、飛田さんが主催してきた「夕焼け祭り」の常連。飛田さんは常日ごろ、「ムッシュは最も尊敬する音楽家、木村充揮は言葉を交わさなくても気持ちが分かる親友」と言っていました。

大工、やっていいですか?

 先週の初め、スタッフの大西宏明くんが深刻な顔をして、部屋に入ってきました。
 「あのう、だいく、やっていいですか?」。何の脈拍もなしに、こう切り出されましたから、「えっ? 会社を辞めて、大工になるの?」。
 これを聴いた大西くん、目をシロクロさせて、「ええっ?!そんな! 大工ではなくて第九。ベートーベンの第九交響曲ですよお」。聴けば、担当する映画番組「ワーナー・マイカル映画通り」で、第九交響曲をかけたい、という相談でした。「まだ年の瀬の感じでもないので、早すぎるかなあ、と思ったもので」。 「いいや。バンバンかけなさい。これからの時期、仏教徒の俺らがクリスマス・ソングまみれになるより、ずーっとマシだ」と答えたのでありました。

身近なマエストロ(巨匠)~バーンスタイン異聞~

 野々市町の全世帯に無料配布している「のっティ新聞」。その12月号をもうお読みになりましたか(野々市町以外にお住まいの方は、FM-N1ホームページの「のっティ新聞」からご覧ください)。
 町の文化会館フォルテに備えられているピアノの名器「ベーゼンドルファー・インペリアル」に、レナード・バーンスタインのサインがあるという事実を知り、町の関係者などに取材しました。私自身がクラシック好きなこともあって、ついつい原稿を書き過ぎました。結果、紙面では大幅に原稿を削らざるを得ませんでした。
 バーンスタインと聴くと、思い入れのある人が多いのではないでしょうか。カラヤンと人気を二分した指揮者、「ウエスト・サイド・ストーリー」などを手がけた作曲者として、あるいは、優秀なピアニストとして、20世紀後半を代表する音楽家でした。若手を育てることにも熱心で、小沢征爾や佐渡裕といった日本人指揮者に影響を与えたことも知られています。
 残念ながら、バーンスタイン、カラヤンともに私は生のコンサートに行ったことはありません。しかし、CDという”再現芸術”によって、こうしたマエストロ(手垢の付いた言葉になりましたが)たちに今も、いつでも接することができるのはこの上ない喜び、幸せです。

「歌合戦、見ようかな…」

 きょうの朝刊を見て、驚天動地。タイトルのような独りごとが口から漏れたのであります。記事の見出しに、「エンヤ 紅白歌合戦に特別企画で出演」という大きな文字が躍っています。会社に出てすぐに、谷川昌則くんに質問しました。何しろ、歌謡曲ではわがラジオ局で右に出る者はいませんから(左に出る者はいる!とカラかっていますけれど)。
 「どいや、おっかしい。歌合戦って、邦楽の歌の祭典やないんけ!?」(私、怒ると金沢弁モドキになります)。「いいえ、過去に外国人歌手が出たことはあります。今回、ジェロも出ますし。よろしいんじゃないですか」。いたって冷静に谷川くんは答え、「梅岡さんは、エンヤが出ることにご不満ですか?」
 「いいや。エンヤ大好き。石川県で一番初めに彼女の才能を評価した人間は俺だと思っている。それくらい古くからのファンなんだ」「じゃあ、いいじゃないですか」。
 「それが困るのだ。40数年間、紅白歌合戦を見なかったことを自慢してきたのに。今年は禁を犯して見てしまうじゃないか」。

パクルな! 変えるな!

 イタリア人の口癖は「マンマ、ミーア」。直訳は「私のお母さん」です。むかし、イタリア人の友人がしょっちゅう、この言葉を言っていました。「君はマザコンか?」と問い詰めたところ、「いいや。日本語のありゃまあ、とか、おいおい、とか、チェ!と、舌打ちする時などに遣います。日本人でも困った時に、おかあさ~ん!と叫ぶでしょ。世界中どこでも母親は偉大な存在です」と切り返されました。なるほど。しかし、近頃では、父親の威厳と併せて、母親の偉大さも低下しています。「おふくろの味」も店先で大安売りされています。
 「おふくろさん」(作詞・川内康範、作曲・猪俣公章)の騒動が決着したようです。作詞した川内さんが、自作を勝手に変えて歌った森進一さんに「著作権の侵害だ」として激怒した騒動です。「FM-N1は演歌を放送しない」方針ですから、コメントをしないでおこうと思いました。しかし、上司のMさんが「お前、放送大学で著作権法概論を勉強して、”優秀な成績”で単位を取ったんだから、書かなきゃダメ!」と怖い顔をして命令するので、書きましょう(””内の部分は事実と異なり、脚色しています)。
 結論から言うと、著作権法の精神は「パクルな、勝手に変えるな」ですから、裁判になると森さんが圧倒的に不利です。川内さんが作詞した歌の冒頭に、作詞者に断りなく勝手に言葉を足して公共の場で歌ったんですから。

”歌い歌”時代の行く末~阿久悠さんの慧眼~

 亡くなった作詞家の阿久悠さんが2年前、北陸中日新聞に連載した「歌謡歳時記」で、「歌謡曲が今、死にかけている」と嘆いていました。
 阿久さんは、「歌には、聴き歌、歌い歌、踊り歌の三つがあり、最近は聴き歌がなくなった。カラオケが普及してみんなが歌う人になり、自分が歌えるかどうかが作品評価の基準なってきたからだ。プロ歌手の圧倒的表現力やプロ作家の革新的創造力はむしろ邪魔になる」と昨今の風潮を斬りながらも、「たまにはプロにしか書けない、プロにしか歌えない歌に驚嘆してみてほしい」と、素人が真似ようにも到達できないプロの歌を聴くことを勧めていました。
 この随筆を読むまで、歌謡曲に疎い私は阿久悠さんがどんな人物なのかをほとんど知らず、興味もありませんでした。しかし、「食べやすい物ばかりが評価されると、歌謡曲ばかりか文学や映画も殺すことになる」の指摘はまさに慧眼であり、膝を打って賛同しました。その後は阿久さんが作詞した歌詞の意味を特に吟味するようになりました。歌謡界は本当に惜しい人を失ったと思います。

テレビ離れに拍車。ふーん、やっぱり

 「テレビ制作下請社長の悲鳴”仕事が全くない”」。この見出しに誘われて、週刊新潮(11月6日号)を読みました。詳しくは、買って読んでください、では、せっかくの1週間ぶりのブログが2行で終わってしまいます。もう少し書きます。
 記事には、景気の減速とインターネット広告の台頭によって、キー局のスポットCMが減り、役員や管理職の給与カットが始まった、とあります。うーん、やっぱり、と思いました。仮に、テレビがこれまで通り多くの人に見られていたら、CMにそれほど影響はないでしょう。しかし、周りに聴いても、テレビを見る人が激減しているようです。とりわけ、年配者になるほど、「面白くない」「くだらない」「つまらない」とバッサリ。かく言う私も、テレビを見る時間は1日で数分。出勤前に、家人が時計代わりにつけている番組をチラリ横目で眺める程度ですから、正確に言うと「見る」ではありません。
 「こんなことで2011年に、地上デジタルに無事、移行できるのだろうか」。記事の内容が本当なら、よその業界ながら心配になってきます。巨額の設備投資をしたにもかかわらず、増収どころか安定した収入すら見込めないわけですから。

宝物を発見した「のっティ新聞」の取材

 いま、「のっティ新聞」12月号の取材で走り回っています。野々市町全世帯に、季刊で無料配布するタブロイド新聞です。前回の9月号では、「音楽が溢れる町・野々市」をテーマに、ビッグ・アップル・イン野々市(11月15、16両日開催)などを特集しました。これはジャズの恒例イベント。ニューヨークからやって来る超一流のジャズ演奏家を目当てに、全国からジャズ・ファンが集まります。講師のジャズ・マンたちの間では「ジャズの町・野々市」と周知されていて、この町を訪れるのを楽しみにしていると言います。しかし、野々市町の宝は、ジャズだけではありません。クラシックにもあるんです。
 それは、町文化会館フォルテに備えてあるピアノです。ベーゼンドルファー「モデル290インペリアル」という希少な名器であることはもちろん、このピアノには、ある偉大な音楽家のサインが記されているのです。その名は、レナード・バーンスタイン。”クラシックおたく”を自称する私がこの話を聴いた最初は、「ホンマかいな!」と眉にツバをつけました。だって、カラヤンと並び称された大指揮者で、名曲「ウエスト・サイド・ストーリー」などを作曲し、ピアニストとしても名をなした、あの天才音楽家ですよ。そんな偉大な人がまさか、一地方の音楽ホールのピアノに…。

シェアの真実、そして、これから

 FM-N1は小さな会社ですから、リスナーからの電話に出たり、直接訪れる人に応対することがよくあります。10月になって、新しい番組表が出来上がり、それを取りに来局したリスナーがけっこういました。その方たちからよく質問されることがあります。
 「なんでFM-N1の番組表が地方新聞に出ていないんですか?」です。
 「私が購読している地方新聞にはちゃんと載っていますよ」と答えると、「そうなんですか」と納得する人もいれば、「どうして?」と食ってかかる人もいます。そんな時、私はこう答えています。
 「それは編集権の問題です。記事を載せるか載せないかは、その新聞社の判断と権限ですから。ラジオにも編成権があるのと同じようなことです。お怒りの気持ちはよく分かりますが、その矛先を私たちに向けるのは筋違いだと思います」。
 その新聞社(N1の番組表を載せない方)のシェア、つまり市場占有率は石川県で7割以上、残り3割が載せない新聞社のシェアと言われています。

成長した学生の姿に胸がジーン

 きのう、7時間の工大祭特番を終えたあと、ウエーブ・プロジェクトの工大生たちがさっそく夜、反省会を行いました。そこで1人の4年生が号泣した、という話を耳にしました。悔しさ、悲しさからではありません。特番を終えた達成感と、4年間番組を作り続けた満足感から、感極まったというのです。このことを聞いて、私も胸にジーンと来ました。
 みんなの前で涙を流したのは、東北出身のY君。彼が入学してきた4年前は無口で照れ屋なので、他の子たちとうまく意思疎通ができるのかどうか、心配したくらいです。プロジェクトに入った当初は、機械操作を担当していたY君ですが、3年になるとパーソナリティもするようになりました。自分が好きなジャズ音楽を1人で作り、しゃべるようになったのです。その話しぶりは、ふだんの彼からは想像もできないほど、ハキハキして堂々としたもので、正直、驚かされました。

飛田一男さんのこと

 「飛田さん、そんなに体が悪かったの? この前、会ったばかりなのに信じられん」。
 夕焼け祭りを主宰してきた飛田一男さんが亡くなって1週間が過ぎました。葬儀が終わった翌日、友人のS君から飛田さんの死を悼む電話がありました。飛田さんが亡くなったと聞いて、ネットで調べていたらFM-N1の追悼ブログが引っかかり、それを読んで私に連絡してきたのでした。
 能美市在住のS君は、主に小松市で仕事をしています。その小松に飛田さんの行きつけの喫茶店があり、そこで親しくなったと言います。昔、バンドをしていたS君には、飛田さんらが結成した「めんたんぴん」は憧れのバンドでした。「俺にとって飛田さんは、小松に根差したプロ・ミュージシャンって感じ。あんなに心のきれいな人はいなかった。ミュージシャンには感情の起伏の激しい人が多いけど、飛田さんのようないつも落ち着いて、そして、性格に表裏のない人はいないよ」。電話の向こうで飛田さんをしのぶ声が響きます。

裏の建築現場から流れるラジオは「おばちゃん日記」

 自宅の裏でいま、隣家の新築工事が進んでいます。愛犬が工事の音などに反応して、時折、吠えます。散歩から帰って、それをなだめるのが最近の朝の勤めになっています。その建築現場にはたいていラジオが流れています。きょうはいつもと違うラジオ局で、聴き覚えのある番組でした。「おばちゃん日記」です。いつもの取材ぐせが出て、建築現場に足を運びました。
 「すみません。ラジオのことで聴きたいことがあるんですが…」。てっきり、音を小さくしてくれ、という文句だと思ったのか、大工さんが音量を絞って、恐縮そうに近づいてきました。「いつも聴いているラジオ番組と違いますねえ」と私。キョトンとする大工さん。「裏に住んでいる者です。実は、あなたが今、お聴きのラジオ局に勤めていて、この番組にもかかわっているんです。きょうはどうして、この番組を聴いているんですか?」。 

音楽に凝る!オーディオに凝る!?

 所帯を持った息子の部屋が空いたので、オーディオ・ルームにしようと、納屋にしまってあった40年もののプリメイン・アンプを取り出してスピーカーに接続しました。ところが、いくらつなぎ直しても、いわゆる片チャン、片方からしか音が出ません。メーカーに問い合わせると、予想していた通り、部品は製造中止。「仕方ない。安いアンプを買うか」。家電量販店に出かけて驚きました。ついこの前まであったはずのオーディオ・コーナーがありません。店員に尋ねると、「今どき、地方の量販店でオーディオ・コーナーがあるところはないと思う」とニベもありません。ヤマチクにコーナーがあったことを思い出し、店長に相談すると、安くて性能の良い新製品を勧められ、注文しました。
 こんな顛末を会社で話題にしたら、話が通じたのは40歳代の谷川くんぐらい。谷川くんは、20年前に買ったスピーカーを大切に使い、アンプやCDプレーヤーを買い換えてきたと言います。あとの若い世代などは「ミニ・コンポで充分」(大西、桑原、M先輩)、「オーディオは持っているけど、音楽はたいていパソコンで聴く」(山口)、「仕事で疲れ果てて家では音楽を全く聴かない」(中村)など、いろんな答えが返ってきました。
 ラジオの世界にいるみんなは、いったい家でどんな機械で音楽を聴いているんだろう? ついつい取材ぐせが出て、周りに聴きまくりました。

「スリー・ドッグ・ナイト」いいねえ!

 クラシック音楽愛好家の立場から「名曲とは何ぞや」と、名曲の条件を大上段に振りかぶって語りましょう。まず第一に、誰もが口ずさめるような、単純で美しいメロディがあること。第二に、曲や歌詞に多くの人が感動し、その感銘や共感が親から子へ、子から孫へ何世代にも語り継がれること。
 以上の2点を満たすことが、私の名曲の定義です。広辞苑の名曲の定義が「有名な楽曲、すぐれた楽曲」と味気ないのは、恐らく編集者が音楽が好きではないのかも、と勝手な解釈をしています。
 以前、作曲家・三枝成彰さんのコンサートに行った折、こんなことを言っていたのが印象的でした。「モーツァルトは大衆から支持されたからこそ、何世紀も多くの人から愛されている。ライバルだったサリエリは時の為政者、権力者から好かれたかも知れないが、大衆からは支持されなかった。二人とも立派な作曲家だが、権力者ではなく、大衆に人気があったかどうかで、後世の評価が大きく違った」。
 大作曲家や名曲とは、何世代にもわたって大衆に語り継がれ、愛される存在なのだと、膝を叩いたのでした。前置きが長くなりました。先日、FM-N1の朝のニュース番組「チョット・チャット763」で、スリー・ドッグ・ナイトの「オールド・ファッションド・ラブソング」が流れました。

へえ、わが社ってそんなに評判いいの!? 

 先週、関西のある大学教授がFM-N1に取材に訪れました。「大学でメディア文化論を教えています。大学のある町で今度、コミュニティ放送局が立ち上がることになり、その設立から番組制作の様子までを授業に最適な材料として取り上げます。2、3の局に取材をお願いしています」と、突然のメールが入ったのです。秋の番組改編で慌しい折、取材を受けようか受けないでおこうか、迷ったのですけれど、次の一文がぐっと胸に刺さりました。
 「大学がかかわった、優れたコミュニティ放送の実践例として貴局の名前を聞きました。ぜひお話をお聞かせ願えないでしょうか」。
 「う~ん、優れた例とか、成功例とか言われても、全く実感がないんですけど~。うちの放送局って業界で有名なんですねえ」。自社への評価をまるで他人ごとのように思いました。取材をためらっている私に、メールに「地域連携プログラム」の文字があることを目ざとくみつけた上司のMさんは「地域貢献はわが局の大切な理念であり、目標である。取材は受けなきゃいかん」。かくて取材の受け入れが即決即断されたのでありました。

ムラの長たちの右往左往

 日本にはたくさんのムラがあります。自治体の村はもちろん、閉ざされた、運命共同体としてのムラです。そのムラの長(おさ)たちの出処進退をめぐって、ドタバタが相次いでいます。
 永田ムラの長は、「や~めた」と、自ら職をを投げ出しました。一見、潔く思われる行動ではありますが、瓦版屋から「まるで他人事のようなやめ方だ」と突っ込まれ、「私はあなたと違って自分を客観的に見ることができるんです」との意味深なセリフを残して、席を立ちました。「この先、ムラの責任者をやっていてもロクなことはない。もともと、長になるつもりが全くなかったんだもん」の気持ちが伝わってきました。そう言えば、30年ほど前、やはり長をしていた父親が「私は地位に恋々とする者ではない」と言って、職を去りました。恬淡とした生き方は、きっと父親譲りなのでしょう。

取材する人、される人。あ~あ、怒っちゃった

 「21日から27日まで地方面で毎日、野々市町のことを取り上げることになりました。なんか面白いネタがないかと思って、突然、立ち寄りました」。
 応接室で礼儀正しい青年が立ち上がります。「以前、取材でお世話になったH女史はお元気ですか」と尋ねると、「産休に入りました。私が後任です」と名刺交換を。この人、朝日新聞のN記者が言います。「野々市町って、最初は特徴がない町だと思っていました。でも、カメリアでもらった”のっティ新聞”を読むと、そうじゃないんだと分かりました」「ああ、それ、FM-N1で取材、執筆しているのよ」と私。「ええっ!?僕、朝日に入社する前は、長野のミニコミ誌にいました。記事はもちろん、レイアウトも自分でしていたんですよ。のっティ新聞は読みやすくてデザインも良く、内容の充実した新聞です」「いやあ、どうも。慣れない土地の取材も大変でしょう」なんて具合に、タウン誌・ミニコミ誌談義などで盛り上がりました。
 日ごろは、取材する側なので、取材することに慣れてはいますけれど、取材される側になると”取材される慣れ”のような心構えができてなく、照れたり、戸惑ったりしたものです。それが、2、3年前、制作したラジオ番組が相次いで賞を獲って、取材が続いたあたりから、取材されるコツのようなものが分かってきました。

月並みな質問ではなく、銀メダリストに聴きたいこと

 北京オリンピックが終わり、日本のメダルの数が少なかったとか、金メダルでなくて残念だったとか、いつものように総括が始まっています。私は、節度ある愛国心や祖国愛の持ち主だと自負しますけれど、こと、国別のメダルの数争いになると、そればかりを言上げる人たちやメディアとはついつい距離を置いてしまいます。「60億の地球人の中で、トップ10に入るだけでも素晴らしいことじゃないか!」と。
 話はさておき、今回の五輪で一番興味を持ったのはフェンシングです。太田選手が見事、銀メダルに輝きました。一躍、フェンシングという日本のマイナー競技に脚光が浴びたわけですが、私がインタビュアーなら絶対に聴きたいことがあります。太田選手はフルーレという種目です。フェンシングには、このほかにエペ、サーブルがあり、「3つの種目のどこがどう違うのか、なぜあなたはフルーレを選んだのか」と突っ込み、テレビ記者ならば3つの違いを映像で分かりやすく紹介したでしょうに。
 そんなことを職場でいつものように大声でカンカンガクガクしていると、「梅さん、それはねえ」と身を乗り出してくる人がいました。ある時は私の英語とオールディーズの先生、また、ある時は野鳥の師匠、そして、元貴族の高貴な家柄という幅広い顔を持つロイ・キヨタさんです。

災害報道とは?~8月31日(日)の防災特番に寄せて~

 野々市町では、毎年、8月の最終日曜日に、防災訓練を行っています。町に5つある小学校を会場に順番に行っている訓練で、今年は8月31日、会場は御園小学校です。FM-N1でも、町の防災訓練に合わせて毎年、特番を放送しています。会場の様子などを中継する一方で、年ごとに特番のテーマを決めて、掘り下げた取材をしています。
 最近、テーマを考えなくても、テーマが向こうからやって来ます。昨年は能登半島地震の被災者から貴重な教訓を学び、伝えました。そして、今年のテーマは水害です。7月28日、浅野川の氾濫があったからです。 取材キャップの谷川くんと、先日、浅野川の上流から下流地域に出かけ、被災した方々の声を聴いてきました。「今まで聞いたことのない音がしたかと思ったら、突然、濁流が家に入ってきた」「目の前を重たい自販機が軽々と流れていった」「死者が1人も出なかったのは奇跡だ」などなど、体験した人しか表現できない、迫力ある内容でした。

NYからのアクセスは君だったのかい、ハワード。

 お盆です。旧友や同級生と久しぶりに会って、旧交を温めている人も多いと思います。私も、今週初めに、珍しい人と再会しました。ニューヨークからのアメリカ人で、実に26年ぶりでした。その青年、いや、元青年の名はハワード君。30年前、石川県の中学校などで英語を教えた、いわばELTの草分けです。
 その彼が、突然、私に連絡してきました。「17歳になった息子を連れて金沢に行くから、梅岡さんに会いたい」と(7月30日付のブログご参照)。直接会って、確認したいことがありました。どうして私の連絡先が分かったのか?をです。というのも、彼も私も26年の間に職場や住所が変わり、ずっと音信不通だったからです。
 「インターネットですよ、梅岡さん。あなたの名前をグーグル検索したら、いっぱい出てきました。今はラジオ局に勤めていることも知りました。FM-N1はインターネット放送していますね。番組を聴きましたよ。とても面白い試みです。梅岡さんがHPで書いている記事も読みました」。
 サイマル放送を6月16日から始めて2カ月。国内はもちろん、世界各国からアクセスして来る中で、ニューヨークからひと月に何件かあります。

救われる命、救われない命

 「あの老犬は危険です。ふだんは大人しいのですが、突然、人を噛もうとします。たとえ里親が見つかっても、人間に危害を加える可能性が大きいです。迷い犬を保護した方にも電話をして納得していただきました。残念ですが安楽死になります」。犬を預かった保健所の担当者が言葉を選びながら、無念そうに話します。
 「迷い犬を野々市町内で保護して警察に届けたけれど、気になってFM-N1に電話しました。飼い主が今ごろ懸命に探しているかもしれないから」。先週の木曜日、リスナーからのこの電話を受けてすぐに番組内で続けて呼びかけましたけれども、飼い主は現れませんでした。いつもなら、数件の問い合わせがあります。この反応のなさから、「ひょっとして」と疑っていたところでした。
 「本来なら、飼い主が責任をもって最後まで看取るべきですが、病気の犬を世話できなくなって、捨てたのかも知れません」。保健所の人の指摘にうなずくしかありませんでした。動物愛護法では「愛護動物を遺棄した者は50万円以下の罰金」と定めています。しかし、法律やモラル以前に、人に危害を加えるかも知れないことを分かっていて捨てたのならば、その人の想像力のなさに憤りを感じます。

やむごとなき方ですが、家柄よりも人柄です、やっぱり。

 以前、加賀八家の子孫に当たる元男爵から面白い話を聞いたことがあります。戦前の貴族が集まる会に誘われて出かけた折のこと。受付で気品にあふれたご婦人から、声をかけられて話を進めているうちに、「私どもは先の大戦で家財道具を全て失くしました」とその女性がぽつり。「それは大変でした。金沢は戦災に遭いませんでしたから、私の家は大丈夫でした」と元男爵は答えました。が、どうも話がかみ合わず、「あのう、いつの戦争ですか?」と恐る恐る尋ねると…。返ってきた答えは、なんと、「応仁の乱」でした。15世紀後半、11年も続いて、京都が灰燼に帰したあの大乱です。元男爵は驚き、もう二度とその会に足を運ばなかったということです。
 この話をロイ・キヨタさんに話すと、「ええ、霞会でしょ。東京の霞ヶ関ビルに元貴族が集まる会があって、父親がよく通っていました」「えっ? ひょっとして、ロイさんって、元貴族なの?」「父親が男爵だったことを梅さんに言ったことなかったっけ? 一、二度話したと思うけどなあ。本家は京都の烏丸家です。でも、今ではどうでもいいことだから」。
 恬淡としたロイさんの話しぶりから、「昔は昔、今は今」の割り切った考えが伝わってきます。

口うるさい先生は良い先生!?

 「梅さん、ダメだよ、そんな英語使っちゃあ!」。
 英語の辞書をめくりながら、メールをしている私の姿を目ざとく見つけたロイ・キヨタさん。「どれどれ」とパソコン画面をのぞいてニヤリ。「意味が通じればいい」とする私の意見を受け流し、「英語圏の人たちが使うような表現でないとダメ。第一、梅さんの品格にもかかわるでしょ」と譲りません。結局、「私の言うように直してください」との助言に素直に従って、書き改めました。
 最後に、「ちょっと見せて。うん、まとまった良い文章になりました。2200円いただきます、きょうの講師料として」。もちろん、これはロイさんと私の間の冗談。ロイさんに英語を教えてもらうとき、私が「おでん一品」「焼き鳥3本」「ビール付きおでん5品」など、難易度に応じてロイさんに頼んできましたが、実際に授業料を払ったことは一度もありません。「これまでにたまった授業料は、一体、いくらになるんだろうね?」 と、笑い合っています。
 私にはいろいろな専門分野の先生がいます。そして、口うるさい先生ほど、生徒のことを思う良い先生のような気がします。

新しい風を吹かせる先生たち

 「企業でもまれてきた先生は違うなあ、さすがだなあ」。
 金沢工大や金沢高専の先生、職員が出演する「キャンパス・アメニティ」(毎週土曜午後1時~放送、月曜夜10時~再放送)のディレクターをしていて、最近、つくづく先生という職業について考えさせられます。もちろん、大分県で起きた教育委員会の組織ぐるみの不正との対比や教訓もあります。こうした悪い見本にはキリはありませんが、キャンパス・アメニティに出演する先生方には、感心させられます。最近の出演者は、旧帝国大学系の難関大学から日本を代表する大手企業を経て、金沢工大教授に転身した先生が続きました。金沢工大には企業出身の先生が増えているのです。そして、彼らに共通点がいくつかあることに気づきました。
 まず一つは、話す内容が抜群に面白いこと、二つ目は学生を育てたいという情熱に満ちていること、最後は、一緒にいい番組を作り上げていこうという思いやり、意欲があること、の三つです。彼らが閉鎖された「象牙の塔」に閉じこもっていなかったことが、それらの要因だと乱暴には言いません。しかし、企業でチームワークや人間関係を鍛えられたことが大きいに違いありません。その証拠に、出身の大企業を悪く言う先生はこれまで1人もいません。「良い先輩に恵まれた。厳しく鍛えられてイヤになったこともあったが、今は感謝している」など、異口同音に良い想い出として語る表情が印象的です。

スタッフ座談会 ネット放送から1カ月 反響のほどは? 

A 6月16日からFM-N1のインターネット放送、いわゆるサイマル放送が始まって、1カ月が過ぎまし  
  た。反響のほどはどうですか?
B 前月に比べて、ホームページの1カ月のアクセス件数が2倍以上になりました。アクセスしてくる地
  域は、これまではほとんどが石川県内でしたが、東京や関西、九州、北海道にも広がり、アメリカか
  らは約30件ありました。
C 国境のないインターネットならではの効果ですね。リスナーからの具体的な反応はどうですか。
D 今のところは、番組パーソナリティの個人的な交友関係からウェブを聴く人が多いようです。たとえ
  ば、海外に友人が多い元・帰国子女のロイ・キヨタさんの番組には、アメリカ、カナダからアクセスさ
  れています。
B 金曜コミュニティ(午前10時15分~11時15分)で、5年前までコンビを組んでいた女性から「大阪
  で番組を聴いています。遠方で放送を聴けるなんて感激!」とのファクスもいただきました。野々市
  や金沢の電波の届きにくい難聴地域を補完することが本来の目的ですが、県外や国外から反響が
  あることは、ある程度は予想していました。

「県都」に、あなたは違和感を覚えませんか?

 近ごろ、見聞きする言葉に「県都」という漢字があります。「県都・金沢が百万石まつりでにぎわう」のアレです。私が社会人になった30年以上前には、こんな言葉はなかったと思います。言葉は時代によって変わります。それらすべてを否定するものではありませんが、県都という造語にずっと違和感を覚えてきました。その理由がつい最近わかり、胸のつかえが取れたようにすっきりしました。考古学や古代を学んだお陰です。
 つまり、都とは人が多く集まる都会です。「宮処」、天皇が住まわれるところが本義、と辞書にあります。これに対して、県は、古代では「あがた」と言い、「都から離れた田舎」の意です。もうお分かりでしょう。県都とは、「田舎の都会、天皇が住まわれる田舎」という、矛盾した意味になるのです。

「ケンタや~い」物語 余談

 迷い犬を保護したのが高校1年の健太くん、そして、FM-N1の呼びかけを聴いた隣家の知らせで無事、飼い主と対面。その飼い主が驚いて言うには「ウチの犬の名もケンタです!」。
 そのいきさつを、前のブログで詳しく書きましたが、健太くんに保護され、無事、飼い主の元にケンタが帰るまでの2日間で、「うちの犬ではないだろうか」と別の人からの問い合わせが2件ありました。さらに、昨日は「うちの猫がいなくなり、高橋川周辺で見た、との情報がありました。ラジオで呼びかけてくれませんか」の電話もありました。愛犬家、愛猫家にとって、飼っている犬や猫は、ペットなどではなく、立派な同伴家族(コンパニオン・アニマル)です。1日も早く、家族の元に、無事、帰ることを念じてやみません。

「67年、68年の諸問題」は、なんと下世話な話だった

 長い間、ずっと思い込んでいたことが、全く違った意味だと知ったとき、頭を後ろから力いっぱい殴れられたり、思いっきりストーレート・パンチをくらったように、驚いたことってありませんか。すみませんね、喩えが肉体的、体育会的で。でも、「目からウロコ」とは全く違います。「今まで分からなかったことが分かった」のではないのですから。
 先週金曜日20日正午~放送の「こそあのオールディーズ」は、シカゴを特集しました。ロイ・キヨタさんが事前に、「いい曲があり過ぎて、何をかけようか迷っているのよ」と言われていました。何しろ40年も活躍している人気グループです。ヒット曲や、いわゆる名曲が数知れません。「僕は、クエスチョンズ67&68が一番好き。冒頭の歌詞は今でも口ずさめるよ。ベトナム戦争最中の60年代の反戦気分を歌っているんでしょ?」。「選曲の参考にするけど、それを選ばないかも知れない。結果は番組で発表するから」と、ロイさんは意味ありげに笑ったのでした。
 そして当日、生放送を聴いて、冒頭に書いたように腰が抜けるほどビックリしたのでした。以下、ロイさんの番組でのコメントを再現します。

インターネットでラジオ放送始めます。16日から!

 「石川県の魅力を首都圏に発信!」といった新聞に踊る表現は、私は嫌いです。とりわけ、「平板でありきたりな言葉は使うな」、「手垢のついた表現をするな」が口癖の上司Mさんなら、激昂して書かれた原稿用紙を丸めてゴミ箱にポイです。何より、私は「発信より受信の方が大事」と確信しています。いくら良い話、タメになる話をしても、それを聴く意思や環境がなければ、意味がありません。
 ラジオに携わって、そんな思いをたくさんしてきました。以前、団塊世代が1週間続けて出演する「PMC団塊の応援歌~想い出の音楽とともに~」(平成15年度ギャラクシー選奨受賞)という番組を作っていた折、野々市町内に住む出演者から「家でFM-N1を聴けないので、あとでテープを下さい」と言われ、ショックでした。20ワットの小さな出力では、建物の構造や地形などによって、放送エリアの中に「不感地帯」「難聴地域」があるのです。「せっかく、いい番組を作っているのに!せめて、出力50ワットは欲しいよな」と、ずいぶん残念な、悔しい思いをしてきました。
 その悩みが一挙に解決します。6月16日から、FM-N1の自主制作番組をインターネットで同時放送するのです。これで、電波が届きにくい放送エリアをインターネットで補うことができ、個人的にはもちろん、業界的にもオメデタイ出来事と、諸手を挙げて喜んでいます。

歴史は語る-日本人のいい加減さと生真面目さ-

 サッカーの日本代表・中沢選手のヘッディングを「ボンバー・ヘッド」と、スポーツ新聞やテレビなどは書いたり、言ったりしています。この間違った表記は、同じメディアにいるものとして、恥ずかしい限りです。「爆撃機のようなヘッディング」と褒めたいようですけれど、英語の爆撃機「bomber」の「二つ目のb」は無声音ですから、発音は「ボマー」であって、「ボンバー」では断じてありません。
 ちゃんとした日本語があるのに、変なカタカナ語や間違った外国語を使う傾向が日本人にあるのは、弱ったものです。私の英語の師匠ロイ・キヨタさんは「日本人と話すときはきちんとした日本語で話すこと」を信条にしているので、私も師匠の姿勢に見習っています(きちんとした英語は話せませんが)。
 近く公開されるハリソン・フォード主演の映画「インディ・ジョーンズ」についても、文句があります。映画の正式名は「インディアナ・ジョーンズ」です。「インディ」と縮めたタイトルにしているのは、日本だけだと聞きました。勝手に名前を縮めたり、変なカタカナ語を使ったり、本当に、日本人って変な国民、と溜息が出るのです。しかし、その変な、想像力が豊かで生真面目なところが、国が発展した原動力にもなっていて、一概には否定できません。
 

疫病の制圧は「国の知性が問われる」

 本を買うときは、たいがい週刊誌や新聞の書評欄を役立てていますし、FM-N1のあるラジオ番組も大いに参考にしています。毎週金曜午後6時半~の「TUNE TO 180」です。
 パーソナリティの北村康さんは白山市で内科医をしているれっきとしたお医者さん。学生時代にロックバンドをしてきた経験を生かして、内容は音楽番組です。「カラオケに役立つ番組」を基本にしていますけれど、時には本職の医療や医事の問題を鋭く、あるいは面白おかしく斬り込んで、根強いファンを得ています。
 過日、北村先生が紹介して、さっそく本屋に買い求めた本があります。「H5N1型ウイルス襲来 新型インフルエンザから家族を守れ!」(岡田晴恵著・角川SSC選書・756円)です。いわゆる鳥インフルエンザについて書かれた本です。その大流行(パンデミック)は起きるのか、起きないのかといった暢気な話ではなく、「いつ起きるのか」の段階まで来ているという深刻な内容の本です。
 詳しくは本を買って読んでくださいね。読後、北村さんに「新型インフルエンザによって世界中が近い将来大変なことになる」との感想を伝えると、先生はきっぱり、「そうです。疫病の制圧には、その国の知性が問われます」。
 

連休中は「熱狂の日々」でした

 この連休は、久しぶりに熱狂した日々を過ごしていました。例のラ・フォールなんとかと言うクラシックのコンサート? 
 いいえ、残念ながら、私は大のクラシック愛好家ですけれども、それ以上に人ごみが苦手なんです。人がたくさんいるところに出かけると、乗り物酔いならぬ”人酔い”をして、気分が悪くなります。だから、家人と一緒にデパートなどに買い物に行くことは希。「何て変わり者と結婚してしまったのだろう」と、初めは後悔したそうです。買い物は、女性のウップンを晴らせる行動の一つですからね。
 じゃあ、連休中に何をしていたのかって? 答えは読書です。なあ~んだ、とブログをここで読むのをやめるあなた。あなたがもし「日本人はどこから来たのだろうか」と疑問に思ったり、歴史が好きな人だっから、この本を読むと、興奮すること請け合いです。
 「DNAでたどる日本人10万年の旅」(崎谷満著・昭和堂・2415円)です。 

語学力は筋肉と同じ。使わないと衰えます

 「脾肉の嘆」ということわざがあります。脾肉(ひにく)とは、馬に乗るときに使う腿の筋肉。しばらく戦場で馬に乗らない間に、太ももがたるんで太くなってしまい、馬に乗れなくなったことを嘆くことから、「腕前を見せる機会がなくなったことを残念に思う」ことの喩えです。
 つい最近、この喩えを使いたくなった出来事がありました。野々市町と姉妹都市を結んでいるギズボーン市から20人近くの高校生が町を訪れ、ホームステイしました。そこに取材にでかけたのは、山口泰範くん。この前のブログでも書いた、私とどちらが勉強好きなのか、レベルの低い張り合いをしている彼です。
 その山口くん、カメリアで開かれた交流会でニュージーランドの高校生の間にスイスイと入っていって、自由に会話を楽しんでいました。「梅岡さんもこっちに来て、なんか話したらどうですか」。得意げに言う山口くんに「ニュージーランド英語は聴き取りにくいからパス」とかなんとか、断りました。しかし、「ヤバイ、言葉がすぐに出てこない!」が本音でした。
 英語はそこそこに聴き取ったり、話したりする自信はありますけれど、やっぱり、しゃべりも筋肉も同じです。日ごろから使っていないと確実に衰えます。2,3年前まで某国営ラジオ局の英語講座を聴いて日常の訓練をしていましたが、その貴重な時間が犬の散歩と晩酌に取って変わり、耳も口も力を落としたことを実感しています。
 
 

僕たち、学校ぎらいの勉強好き…?

 「やったあー。受かったぞお!」。大学の入学試験の結果が出る頃と時を同じくして、私は喜びのあまり、部屋で一人、喜びの声を挙げました。
 1月下旬に受けた放送大学の単位認定試験に合格したのです。科目は著作権法概論、評価判定はC(可)。かろうじての合格でしたけれど、単位が認められたことに違いなく、成績はいいに越したことはありませんが、欲なことは言いません。何しろ、この科目は「教科書、六法全書持ち込み可」。一夜漬けなどの小細工では太刀打ちができません。せいぜい、四択の答えを迷った設問には、得意のヤマカンでしのぐしか手がありませんでした。自己採点は50~60点ぐらいの不合格だっただけに、結果通知を開いて喜ぶまいことか。
 著作権法を勉強しようと思ったのは、仕事柄、必要だからです。ラジオの仕事はもちろん、インターネット時代の昨今、知的財産権への理解と知識が欠かせないと思ったからでした。
 「著作権法ではネ、こうなんだよ」。合格に気を良くして、職場で知識をひけらかす私に、「僕ならB判定で単位を取ります」と、山口泰範くんが言い放ちました。
 「えっ? 君は勉強ぎらいじゃなかったの?」「違いますよ。学校はきらいですけど、勉強は好きです」。名誉を傷つけられたのか、山口くんがこれまでいかに勉強し、多くの苦労を重ねてきたかを語ってくれました。

日本一の大学で学べて幸せ

 3月末、ウエーブ・プロジェクトで活躍した金沢工大4年のK女史が、貸していた本を返しに私の部屋をのぞきました。「長い間お借りしたままですみませんでした。最近、大学院の試験で東京を行ったり来たりでした」。卒業と大学院進学の報告を兼ねての顔出しでした。
 「そうか、東京の大学院に決まったの? で、どこの大学?」 「はい。東大です」
 ん?! もう一度聞き直した私です。「はい、東京大学大学院新領域創成科学研究科という、まだできて新しい科ですけど、受かりました」。
 良かった、良かった、やるじゃないか。頑張って勉強しろよ。など、私の声(いつも声がでかいらしいです)を聞きつけたスタッフや学生が集まって、祝福の言葉が相次ぎました。
 Kさんが殊勝な言葉で締めくくります。「教育付加価値日本一を掲げ、面倒見のいい金沢工大、そして、一応は日本の最高峰と言われる東大と、いずれも日本一の大学で学べて私は幸せ者です」。
 Kさんは高校を卒業したあと、しばらく会社勤めをして、「やっぱり大学で勉強したい」と思いなおし、都会から金沢工大にやってきました。社会人の経験があるせいか、ウエーブ・プロジェクトでラジオ番組を作っていても、発言が大人びていて、リーダーシップがありました。
 トウダイの響きが、彼女の大人びた風情に似合います。

木村太郎さん、なんで野々市のこと知っているの!?

 「石川県のFM-N1です。質問したいことが2点ほどあります」。 「野々市町の事情をよく知っています。もちろん、金沢工業大学の実力もよく存じています」。 質問に立ったのは上司Mさん、答えたのは木村太郎さん。そう、元NHKの人気ニュース・キャスターで、ジャーナリストです。 場所は、東京・六本木の国際文化会館。先日、インターネット放送の説明会が行われたのでした。冒頭のやりとりに、参加した他のコミュニティ放送局の人たちはキョトンとしたに違いありません。Mさんは、FM-N1が野々市町の3セク局であることも、金沢工大が出資しているとも、一言も発していないのですから。 実は、二人は懇意とはいかないまでも、面識があるのです。10年前、野々市町文化会館フォルテの10周年を記念して講演会を開いた折、木村さんを講師として招きました。さらに、それ以前にも、コミュニティ放送局の業界団体JCBAの初代会長だった木村さん(神奈川県の厨子・葉山コミュニティ放送の社長でもあるのです)に、JCBA監事として指名されて東京通いを続け、気心が知れていたというわけです。

4月1日から春の番組改編 順次、新しい番組も

 「春はあけぼの」は枕草子、「春は番組改編」が放送業界の慣わしです。FM-N1も4月1日から番組改編を行い、新しい番組が始まり、放送時間が変更になる番組もあります。以下、大まかにご説明しますが、番組表(タイム・テーブル)が今週末に刷り上がります。詳しくはこの印刷物や、4月1日以降のHPでの番組表をご覧ください。
●「回って歌って80年」 4月1日から月曜~金曜朝6時~6時半(午後3時半~再放送) 出演/谷川昌則
 今年は、日本で初めて国産レコードが生産されて80年という節目の年です。80年前のSPレコード時代から現代の曲まで、多様な歌と曲を掘り起こします。
●「二人で独りごと」 4月1日から毎週火曜正午~午後1時 出演/山口泰範・中村圭佑 
 N1の独身二人が身の回りの出来事などをボソボソ、ブツブツと語ります。危ないことを言っても気にしないでください。あくまでも独りごとですから。

音楽によって深まる絆

 きょう19日、金沢工大の卒業式があり、FM-N1で番組を作っているウエーブ・プロジェクトの4年生が次々にあいさつに来てくれました。きのうは、大学院に進むK君のご両親がわざわざ小局を尋ねてくれました。「いつも息子からお世話になっていると聞き、一度ごあいさつに来たかったのですが」とご丁寧に言われ、恐縮することしきりでした。
 「ウエーブ・プロジェクトでラジオ番組をやりたかったから金沢工大に来ました」。
 長野県出身のK君が4年前、はっきりとした力強い口調で話してくれたことを、つい昨日のことのように覚えています。しばらくたって、彼が70年代、80年代の洋楽に詳しいことを知り、驚いたものです。
 「どうしてこの曲を知っているの?まだ君は生まれていないだろうに」
 「はい、父親がこの手の音楽が好きなんです」。
 聞けば、私と同じような年代の父親と、少年時代から音楽談義を交わしながら親と子の絆を深めているようでした。
 いい音楽は世代を超えて共感を呼ぶ-。月並みな表現ですけれど、K君と父親の微笑ましい親子関係が感じ取れました。

話がうまい、面白い要素とは

 金沢工大の教職員や学生が出演する「キャンパス・アメニティ」(土曜午後1時~放送、月曜夜10時~再放送)のディレクターをしています。最近、出演した教授の共通点は①大手企業の出身②海外生活や留学の経験がある③趣味が多彩、の3点です。それゆえ、話が面白く、趣味の話にたどりつくまでに時間切れとなり、「趣味の話は次回にぜひ」となってしまいます。
 事前に簡単な略歴を確認している中で、先日、建築系のある教授の肩書にPh.Dという言葉が出てきて、番組パーソナリティから尋ねられました。「じゃあ、その質問を番組の一番初めにぶつけてみよう」。
 教授いわく、「Ph.Dというのは、アメリカの学位ドクター・オブ・フィロソフィー、直訳すると、哲学博士です。理科系の教授が哲学博士というのはおかしいかも知れませんが、哲学や神学が最上位の学問であるという欧米の伝統から、こうした名称なんでしょう」。
 アメリカの大学に留学して学位を取ったこの教授は、大手建設会社の出身です。学生と一緒に野々市町のインターネット町民塾にも関わっています。教室から飛び出て町づくりに積極的にかかわるなど、話の中身が面白くないわけがありません。番組の1時間があっという間に過ぎてしまいます。学識があることはもちろん、海外や企業での得がたい体験があるからこそ、聴く人の関心を呼び、知的好奇心を刺激するのです。

「今どきの若者は」と小言を言う前に

 先週の土曜日に、一人の金沢工大生が小局に飛び込んできました。
 「この3月19日に卒業式を迎える4年生です。卒研の先生に大変お世話になったので、この気持ちをどうしてもラジオを通じて伝えたいんです」と、熱く語るのです。
 「急に言われてもなあ。公共の電波だから、企画を少し時間をかけて練らないと」などなど、その学生と急遽、企画会議が始まりました。
 「おばちゃん日記」があるがいね。そうだ、その手があった!
 上司Nさんの一言で決まりました。「おばちゃん日記」とは、金沢工大の寮や下宿のおばちゃんたちが工大生との交流を日記で綴る15分番組です(月~金朝8時15分~放送)。
 飛び込んで来た工大生は、埼玉県出身のT君。今朝起きて、ラジオに出演して先生への感謝の思いを伝えたいと、突然ひらめいたそうです。
 「出演がダメでも、僕の急な申し出を真剣に聞いてくれただけでもウレシイです」。
 「おばちゃん日記」を担当する中村圭佑くんも居合わせたので、「じゃあ、すぐに声を録音しよう」ととんとん拍子に話は進みました。
 「最近の若いモンは、なんて、ついつい愚痴りたくなるけれど、いやいや、なかなかのもんだ。工大生をはじめ、俺たちの周りには好青年が多いよな」。
 

3K学問「哲学」に復活の兆し?

 何年かぶりに風邪で丸一日寝込んでしまいました。熱でボーッとしながら、熟睡するでもなく、かといって覚醒しているでもない状態で、ベッドで横になっていました。
 こういった中途半端な精神状態が、これまでの人生でそう何回もなかったことは幸せなことかも知れません。半分寝て、半分起きているヌボーッとした状態を、実は、私は嫌いではありません。
 私の半生はこれで良かったのだろうか? 人生のこれからの目標はこれで良いのだろうか? などなど、ふだんはあまり考えない事柄がすっきりしない頭の中をめぐります。こうした明確な答えのない事柄を考える学問は、哲学です。私は、見かけによらず哲学が好きなんです。大学時代は、学校にロクに行かなかった代わりに、哲学の文庫本を読み漁りました。学生運動がほぼ終わり、大学や大学生に虚脱感がまだ残っている時代で、サルトルの実存主義などが流行っていました。「お前、リクツが好きなやっちゃなあ」と周りからよく言われる性格は、この頃に形成されたようです。
 しかし、最近は、哲学は「暗い、苦しい、堅苦しい」の3K学問と言われ、どこの大学でも「哲学科」の単独の看板をはずしているようです。こうした哲学の退潮傾向の中、「哲学カフェが人気」との記事が目に留まりました(2月22日付読売新聞)。
 

野々市の農家はスゴイんだぜ!

 私、金沢市民ですけど、野々市町に本社のある唯一のメディアで仕事をしていますから、人一倍、野々市町を愛する気持ちが強いんです。町の長所を語る折には、ついつい力が入りすぎて、声が大きくなるのを家人にたしなめられることも度々です(だいたい晩酌のときで、飲んでも飲まなくても声がデカイ、お父さんとはヒソヒソ話が出来ない、とよく叱られます)。
 きょうは、野々市町の農業について自慢します。この町には、天皇杯を受けた農家が2人もいます。天皇杯と聞いて、サッカーや競馬を思い浮かべるあなた。あなたなら、この栄誉がその競技や分野での「日本一」の称号であることをすぐに理解するでしょう。
 日本一の天皇杯に輝いた農家とは、佛田孝治さん(上林2丁目)と林浩陽さん(藤平)です。毎年、農業水産大臣祭が開かれ、農林水産の7つの部門でそれぞれ一人、もしくは一団体に天皇杯を授与しています。佛田さんと林さんはいずれも農業部門、とりわけ、米づくりで受賞しました。石川県ではこれまでに5人が受賞。同じ町で、しかも同じ部門で2人が受賞した例は全国でも例がないと言われます。
 野々市町の農業って、米づくり日本一が2人もいてスゴイんだぜえ!! 酒の勢いも手伝って、声がますます大きくなる私です。

大人の格言 言葉の力

 先週の日曜日、放送大学の単位認定試験があり、金沢工大の教室で試験を受けました。出来にそれほど自信がなく、トボトボと校内を歩いていると、1号館の脇にある石碑が目に飛び込んできました。碑には三つの四文字熟語が記されています。
 正者必勝  誠意必通  努力必報
 揮毫は、金沢工大の第2代学長だった故・京藤睦重さんです。「そうだ、結果は努力の表れだから、落ちてもその結果を素直に受け入れよう」。こう思って、努力必報の言葉が気持ちをさっぱりさせてくれました。
 京藤さんにお会いしたことはありませんが、2年前、長女の松子さん(当時、アメリカ大使館図書館長)を取材する幸運に恵まれました。松子さんがアメリカに留学していた折、筆まめな京藤さんはよく手紙を送ってくれたと言います。「負けるな、くさるな、いばるな、といった短い言葉や熟語で分かりやすく、ずいぶん父の手紙に励まされました」と、おっしゃっていたことを思い出しました。
 分かりやすくて説得力のある言葉を使った京藤睦重さんは、大人(たいじん)の風格を持たれた方だったと確信しました。

 

「ジャパングリッシュ」って嫌いだけど

 先日、親しくしているアメリカ人青年に、法令順守の精神「コンプライアンス」について意見を聞こうと思いました。が、キョトンとしています。発音が悪かったのかと思い、おぼろげに覚えていたスペルを言っても「そんな難しい言葉がなぜ使われているのか」といった怪訝な表情をされました。
 「またか!これがロイ・キヨタさんの言っていた、日本人にしか通用しないカタカナ英語、ジャパングリッシュというやつなのか」と、やきもきしたのでした。
 次の日、さっそく、ロイさんに聞きました。「コンプライアンスは専門用語、特に、法律家の専門用語ですね。”冒陳”(冒頭陳述)と言っても、普通の日本人が分からないのと同じです」。持つべきは友達、とりわけ、その道に通じた専門家です。
 日ごろ、私は「意味の分かったような、分からないようなカタカナ語は使わずに、従来の日本語を使おう」と言っています。局内で「正しい日本語を使う会会長」を自称しています。こうした私の意気込み、いや、意固地さを知ったロイさんが、たびたび、ジャパングリッシュを教えてくれます。
 先週、教わったのはベッドタウン。「正しい英語は、ベッドルーム・コミュニティ、bedroom communityです。野々市町は金沢市のベッドタウンと英米人に言っても通じません。ベッドを造っている町なのかってね」。
 

写真の素人? 玄人? ハイアマチュアです。

 とうとう、デジタル一眼レフカメラを買いました。いや、買わされました。むかし、活字媒体で仕事をしていた折、フィルム式の一眼レフを愛用していました。それを棚から取り出して再び使おうと思いましたけれど、最近、一緒に仕事をしているN印刷の橋本さんが「今どき、フィルム式なんて!」とピシャリ。泣く泣く月々の酒代を削って、購入資金を捻出したのでありました。
 デジタルが苦手で敬遠していた周りのプロの写真家たちも、時代の趨勢には逆らえず大枚のお金をはたいて、デジタル一眼レフに切り替えています。もちろん、高性能のプロ用機種は高価格。軽自動車が買えるほどに高値の花です。私が選んだのは「そこそこの値段で、そこそこの機能」の機種で、各社はこの価格帯と機能を「ハイアマチュア向け」というキャッチ・コピーで売り出しています。
 「パンフ類に表記されているカタカナ宣伝文句のほとんどは和製英語。ネイティブの人には通用しない」。これが英語を勉強してきた私なりの一つの結論です。ロイ・キヨタさんに尋ねると、案の定、首をかしげてこう言います。「なんとなく意味はわかるけど、ハイアマチュアというのは”年配のアマチュア”という感じですね」。「ロイさん、俺の腕前はプロ並みなんだけど。ハイアマチュアの和製英語も、アマとしては上級という表現もイヤだな」。このプライドも「梅さん、おっさんのアマチュア写真家だからいいじゃない」とロイさんから言われて吹き飛び、納得したのでありました。
 

”孫引きネット情報”にはくれぐれもご注意を

 小局FM-N1について、ネット・サーフィンなるものをしていると、「ウィキペディア」に次のクダリがありました。
 「自主制作番組に力を入れている局であり、自主制作率も金沢の某コミュニティ局より上回っている。番組の内容も濃く、県域FM局である某局より番組がよいと評価するリスナーが多い」。
 よそ様の局の固有名詞をここで明示しなかったのは、武士の情などでは決してありません。インターネット情報の正確さや真贋について、思うところが多々あるからです。
 ウィキペディアは、「誰もが無料で自由に編集に参加できる百科事典」です。しかし、この「誰もが自由に、しかも無料」というのがクセモノです。取材して記事を書く、あるいは番組を放送するという仕事に就いて、諸先輩から一番うるさく言われたことは、「必ず裏を取れ、孫引きはするな」でした。
 記事の裏を取るというのは、一人や一方の言うことを鵜呑みにするのではなく、複数の違った立場から意見を聞いたり、情報を調べて確認する作業です。「孫引き」とは、手元の新明解国語辞典によると、「他の本に引用してある文句を、無批判にそのまま引用すること(誤りの元になる)」とあります。孫引きは、誤りの元になるばかりか、著作権を侵害することもあり、引用する場合は、その出所を明らかにすることを、厳しく教えられてきました。
 私にとって、ウィキペディアに出ている内容は、「裏を取らない、孫引き情報」そのものであり、当てにならない情報の代表ということになります。

食傷気味のクリスマス、怒涛の年越し

 むかし、アメリカ人と香林坊の某デパート前を歩いていると、「この英語、おかしい」と怒られました。指差す先には「ハッピー・クリスマス」と大書された百貨店の宣伝看板が。
 「クリスマスは祝う(メリー)のであって、おめでたい(ハッピー)なんておかしい。日本人って、クリスマスがキリスト教の宗教行事であることを知らないんじゃないのか」。
 「意味や本質はともかく、日本人はお祭り好きなんだ。うわべだけパクルのも得意だし」。こんな言葉を私は返したでしょうか。もう20年以上も前のことなので、その後の詳しいやり取りを覚えていません。そのクリスチャンの米国人にとって、厳粛であるべきクリスマスがこの地で表面的、かつ商業的に済まされていることが腹だたしかったようです。
 「そう目くじらを立てなくても」と、当時は思ったのでした。昨日とおとといは、小局の斜め前にある「鳥のから揚げの世界的なチェーン店」の前が車で大渋滞でした。七面鳥に代わって、クリスマスにニワトリを買い求める人たちが門前市をなす姿を見て「やっぱり日本人ってオメデタイのだなあ」と、20年以上前、アメリカ人に言われたことを思い出していました。
 同じようなことがテレビやラジオの世界にも言えます。ここ2,3日はクリスマスの曲があふれ出ました。食傷気味と言ってもいいくらいです。
 

感動の涙は心をキレイにする…?

 「体を離れた人の体液は、不潔、あるいは汚いイメージがあるけれど、一つだけそうでないものがある。それは涙だ。特に、感動の涙は人の心をきれいにして、遺伝子をも活性化させる」。
 遺伝子学者の村上和雄さんが、その著書の中で確かこんなことを書いていました。最近、涙もろくなったことを、高血圧の遺伝子レニンを発見してノーベル賞に近いと言われる偉大な学者の言葉を引用して正当化しているこの頃です。
 前のブログで、「音楽を聴いて最近泣くことがなくなった」と書きましたが、思い出しました。昨年夏に観た一本の映画で、2,3度は涙を流したでしょうか。「敬愛なるベートーヴェン」です。最初、いい映画だからと勧められた時、「セントバーナード犬が主人公のあれ?」と聞いたぐらい、前評判をほとんど耳にしなかった作品でした。
 「いや、ほんまんもんのベートーヴェンの話や。わしゃ、クラシックのことを知らんが、こりゃあ、いい映画やったぞいや」。隠れ映画通のM氏に強く勧められ、愚妻を誘ってさっそくワーナー・マイカルに足を運んだのでした(女房孝行からではありません。映画鑑賞ではビールとポップコーン付きを慣習にしていまして、運転手の確保が目的です)。

音楽を聴いて泣いたことありますか?~番組選曲秘話~

 「梅岡さん。この曲素晴らしいですわ…」。
 スタッフの中村圭佑君が目を腫らしながら、スタジオを飛び出して私の部屋にやって来ました。一枚のCDを手にしています。担当している「おばちゃん日記」(月~金朝8時15分から放送)の選曲をしていたのです。
 「音楽を聴いて、これほど感動したのは初めてです」。
 感涙にむせぶ中村君の姿を見て、「いやあ、喜んでもらえて良かった」と、私が気に入って勧めたものの、期待していた以上の大きな反応に戸惑うのでした。
 「おばちゃん日記」では、金沢工大の下宿や寮のおばちゃんたちが書いた日記を紹介しています。学生たちとふれ合って、感じた日々の思いを綴り、ほのぼのとした味わいがあります。番組の素朴な長所を消さないように、BGMにはクラシックの”おとなしめの”曲を選ぶようにしています。
 とは言っても、好みや感受性が大きくものを言う音楽の世界。私がいいと思った曲でも、中村君が疑問符を付けることがあります。こうした二人の感性が一致しない時には、その曲を採用しないことにしています。
 「音楽を聴いて、涙を流すことがなくなって、ずいぶん時がたったなあ」。
 中村君を見て、音楽にあまり感動することのなくなった最近の自分が恥ずかしくなりました。

揺籃です。えっ? 洋ラン? 要覧?

notty.jpg
 久しぶりに新聞の原稿を書きました。書き言葉と話し言葉が違うこと、いや、違えなければラジオや日ごろの会話では不親切であることを改めて感じました。
 「水は人の暮らしの揺籃(ようらん)です」。こう書いた原稿で、読み方を聞かれて答えると、洋ラン? 要覧?など、質問者の頭の中にいくつもの「ようらん」が巡っていたようです。「あっ! ゆりかごのことですね」。初めから、揺り籠と書けば良いものを、と思う方もいるでしょう。
 しかし、限られた字数で多くのことを書きたい文章の世界では、字数や漢字の落ち着きなどからどうしても、揺籃を使ってしまいます。
 新聞記者出身の上司Mさんも、「やっぱり、書くときゃ、揺籃だろうよ」。
 ただし、ラジオのシナリオでは、できるだけ平易な話し言葉にするように心がけています。以前、一緒に仕事をした福井街角放送の鳴尾健さんが「梅岡さんの原稿は、硬いし、難解だし、読みづらいわ」とバッサリ。お叱りを受けて、ラジオ原稿ではできるだけ和言葉を使うようにはしているんですけどね。

中学校で武道が必修化 体育の先生も大変です

 中学校で武道が必修になるようです。11月24日付の読売新聞によると、早ければ2011年度に実現する見込みで、それまでの環境整備として体育の教師に武道研修を行わせ、また、予想される問題点として現行の柔道、剣道に加えて、女子学生を中心に弓道、なぎなたの履修を希望する声が強まるだろう、と書いてありました。
 少林寺拳法を修行する身として、日ごろから「教育の中に武道を」と言ってきました。中央教育審議会の今回の判断を歓迎しています。武芸百般と言われるように、世の中にはいろんな武道があります。ちなみに、日本武道館に事務局を置く日本武道協議会という団体があり、ここに九つの財団法人の武道団体が加盟しています。以下、列挙します。
 全日本柔道連盟、全日本剣道連盟、全日本弓道連盟、日本相撲連盟、全日本空手道連盟、合気会、少林寺拳法連盟、全日本なぎなた連盟、全日本銃剣道連盟
 武道が必修になる中学校では、さしずめ、以上の九武道が対象になると思われます。未経験の体育の先生はこれから大変だと思いますが、「教師には武道修行が必要」「武道経験者を優先して教師に採用を」と主張してきましたから、思いが通じたようで少しはうれしく思っています。
 

ミシュランとジダンに見るフランス人魂

 「ミシュランガイド東京2008」が発行されました。「東京にある16万店の飲食店の中から三つ星の店が8店選ばれた」などと、多くのメディアが大きく取り上げています。ミシュランは、世界で3本指に入る大手タイヤ・メーカーです。そのタイヤの製造会社がどうして食堂の格付けを?と疑問に思う人もいるでしょう。 
 「車で旅行して初めて入る食堂でも安心しておいしい料理を食べられるように」と、タイヤの普及を兼ねて店の紹介と格付けを始めたのです。最初に発行したのは1900年と言いますから、今のような車社会が到来する遥か前の先進的な取り組みです。また、食いしん坊ぞろいのフランス人らしい販促キャンペーンだったと、感心もします。
 歴史に「もし」はありませんが、「もしフランス人でなかったなら、こういった飲食店の格付け本を1世紀以上も出し続けなかっただろう」と確信します。国民性というものが学問的にあるのかどうかは分かりませんが、フランス人の国民性を一言で言うと「唯我独尊」ではないでしょうか。フランス人の国民性について、唐突ですが、私は最近「ジダンの頭突き」を思い浮かべます。そう、昨年のW杯サッカーで、フランス代表のジダン選手が対イタリア戦で起こした暴力行為です。

夕焼け祭りエピローグ 音楽を愛する店主との縁と宴

 上司Mさんが先のブログに書いた夕焼け祭りに、私も仕事として顔を出していました。味わい深い5時間のライブのあと、飛田一男さんらロックンローラーご一行は金沢の料理店に繰り出し、打ち上げをしました。私は行かなかったのですが、「大変盛り上がった、いい打ち上げでした」と翌日、飛田さんから聞き、胸を撫で下ろしました。というのも、その店は、飛田さんが初めての店で、ひょんなことから「ここを使ってみてはどうか」と助言したからでした。
 夕焼け祭りの1週間ほど前の夜、敬愛するラジオマンでアナウンサーの鳴尾健さん、Mさん、そして、私とで会食をしました。座卓が四つある2階の板張りの部屋は私たちが占領し、ゆっくりと話をすることができました。その間、ずっとBGMは吉田拓郎や井上陽水といった70年代の邦楽でした。「店主はこの手の音楽、好きなの?」。酒も進んだ折、この年代の音楽に一家言を持つMさんが、アルバイトの女の子に聞くと、「ええ、いつもこうした音楽をかけているので、好きなようです。ちょくちょくライブにも出かけています」。「夕焼け祭りの打ち上げをここでやったらピッタリですねえ」と私。「今、ワシも思っていたところや。人が話す前に言うな!」とMさん。
 さっそく、飛田一男さんに電話をすると興味を示してくれて、店主と直接話をし、即決即断で打ち上げの場所が決まりました。

広辞苑 いまむかし

 「昨年7月に亡くなった作家・吉村昭さんのことが来年1月発行予定の広辞苑第六版に掲載される」。こんな記事が11月5日付の読売新聞朝刊に出ていました。夫人で作家の津村節子さんが「辞典が出たら、吉村の写真の前に名前が書かれたページを開いてそなえてやろうと思います」と感激している、とこの記事は結んでいます。
 吉村さんは、私が好きな作家の一人です。「零式戦闘機」「海軍乙事件」は、いつも手の届くところに置いて、時折、読み直しています。前著では、戦前、画期的な発想と技術力で生まれたゼロ戦(正式には零式《れいしき》戦闘機)が、「牛車」で丸1日かけて工場から48キロ離れた飛行場まで運ばれたことを知りました。また、後著では、先の戦争中、海軍中将の乗った一式陸上攻撃機がセブ島沖に不時着、暗号文書をアメリカ側ゲリラに奪われたものの、帝国海軍はその後、暗号を変更しなかったばかりか、奪還した中将を処罰しなかったことなどを記しました。こうした戦争の隠れた事実を、吉村さんは生存者に会って証言を聞き、記録を調べるなど地を這うような取材を行い、緻密な筆致で描いています。
 意外に思ったのは、これまでの広辞苑に、畏敬する吉村昭さんが載っていなかったことです。

道君のこと 同級生の「みちくん」ではありません

 「歴史のある街」に、考古学者・吉岡康暢さんのロング・インタビューをアップしました。吉岡先生には、歴史ドキュメント「末松の大寺に飛鳥の風吹く~守り神に語った1340年の秘密~」で大変お世話になりました。昨年12月から今年3月まで順次放送した番組では、「吉岡学説」にのっとって番組台本を書き進めました。
 「映像のあるテレビだったら、制作はさぞかしラクだったろうに」。吉岡先生をはじめ、考古学ファンの上司Mさんと一緒に歯噛みしたものです。しかし、制作や取材に苦労した分、これまで無知に近かった日本の古代を学ぶことができて満足しています。「よくぞ、そこまで勉強したねえ」と、温厚ながら学者然とした吉岡先生から感心された時は、劣等生が試験に悪戦苦闘して合格点をもらったようで、本当にうれしかったものです。
 個人の知的充足感はさておいて、大きな収穫は野々市町を含めた手取川扇状地の古代が分かったことです。とりわけ、古代豪族・道君(みちのきみ)について多くのことを知りました。

語感、五感、違和感…「元気をもらう」のはイヤです

 アメリカに留学して、フォト・ジャーナリズムを学んで活躍した女性写真家に取材した折のことです。
 「日本では、芸術家、画家、作家というふうに、それ専門に仕事をする人はみんな”家”になっちゃうのよね。英語はフォトグラファーやアーティストのように、人を表すerとか、istを末尾に付けるだけなのにね。久しぶりに日本に帰ってきた自分が、周りから写真家と呼ばれることに違和感を持ちました」。
 ふーん、なるほど、と、言語とその背景にある文化の違いについて、その人と話が盛り上がりました。
 漢和辞典には、「家」の項目に、「専門的な知識や学問を身につけている人(詩家、天文家)」「学術の流派(儒家、道家)」とあります。その道の「大家」として、尊敬の念がこめられているわけです。
 最近、番組などでアナウンサーが「作家さん」と呼ぶことがあり、違和感を持っています。「先生さま」と同じような、二重敬語ではないのかと。そうした場合には、すぐに自分の意見を伝えるようにしています。何しろ、公共の電波を預かっている限りは、正しい国語、正しい言葉遣いに努めるのが義務だと思っていますから。

旅立つ前に天玉そば 

 「食べ物とオンナを描けたら、一人前の文章家だ」。30年前、先輩から教えられた格言(?)です。男女平等参画社会の今日、女性の作家や随筆家もずいぶん増えました。彼女たちの立場では、一人前の条件とは「食べ物とオトコをうまく描くこと」になるのでしょうか。
 食べ物について言うと、ひところのグルメ・ブームが一服した感があり、喜んでいます。「料理を評価、評論できるのは銀のスプーンをくわえて生まれた、限られた人のみの特権である」。ある作家がこんなようなことを書いていました。まったく同感です。グルメ(美食家)とは、フランス料理のフルコース、中国料理の満漢全席、和食の料亭料理を日常的に食べている方々のことです。ただ食べなれているだけではなく、行儀正しい(マナーに通じている)ことはもちろんです。
 この伝でいうと、ラーメンなどを食べ歩く人を、食通や美食家扱いするのは筋違いになります。麺類の中では、日本そばは高級な店やそば打ちを趣味にする人が多く、語る資格のあると思われる人がいることはいます。また、寿司については、北陸では気軽に食べられる大衆料理の範疇ですけれど、東京あたりでは高級料理に属するようです。

「夕焼け祭り」は”おやじロックンローラー”1年の総決算 

yuuyake%20004.jpg
 この欄でもたびたび書いてきました。私は筋金入りのクラシック愛好家です。正確には過去形の「でした」になります。青春の一時期には、その頑なさの余り、「クラシック以外は音楽と認めない」態度を貫きました。悪友たちが私の偏向を懲らしめようと、夜な夜なビートルズやらサイモン&ガーファンクルといったレコードを持って家に押しかけてきました。「意外にいい音楽じゃないか」。徐々に他のジャンルにも心を開いていきました。
 ラジオ局にお世話になって、「世の中にはいろんな素晴らしい音楽があるものだ」と、自分の不明と無知を恥じるようになりました。ジャズのムッシュ・マルさん、オールディーズのロイ・キヨタさんは、造詣の深さもさることながら、音楽を語るその表情に愛情がにじみ出ています。二人とも音楽が暮らしの大切な一部になっているのです。
 もう一人、いい出逢いがありました。
 飛田一男さんです。

少数派の意地 いや、単なるヘソマガリ?

 「クラシック音楽がこんなに素晴らしいものだったのかと、初めて知りました。今まで聴いてこなかったことを後悔しています」。
 こう中村圭佑くんがしみじみ述懐します。中村くんは、10月から始まった新番組「おばちゃん日記」を担当しています。この番組では、背景音楽にクラシック音楽を使っています。10月はモーツァルト、11月はバッハと、月ごとに作曲家、そして、週ごとに曲を変える趣向です。
 クラシック愛好者は、人口の1~2%と言われています。100人のうち、1人か2人がファンというわけです。商売として成り立ちにくく、演奏時間が長尺であることから、ラジオ番組でも扱いにくい音楽です。にもかかわらず、敢えて番組に選んだのは、私が少数派のクラシック・ファンであるという個人的な理由だけではありません。
 

秋の番組表が届きました

husuicyuugaku%20009.jpg
 「今度の表紙なんにしよう?」「いろんな分野で頑張ってる野々市の子どもたちをズラリ並べるってのはどうですか?」
 活字にすると、味気ない2行の会話ですが、映像になると男2人が苦渋の気難しい表情で話し合った姿がありました。それで行こうや! ゴーサインが出てからは、写真撮影やキャッチコピーの推敲、文字校正、レイアウトの修正など、デザイン会社との打ち合わせが続きます。
 4月と10月の年に2回ある番組タイムテーブルの作業は、文字通り、時間との競争です。表紙の内容やデザインは、アイデア次第の単独行動でどうにでもなりますが、難しいのは新番組の企画と準備です。こればかりは、一人でやるわけにはいかないのですから。
 

改編 大変

 10月1日の月曜日から、FM-N1の秋の番組改編に伴って、新しい番組が始まります。主な新番組は次の通りです(カッコ内はパーソナリティ)。
●「おばちゃん日記」(中村圭佑、中島加津子) 1日から月曜~金曜朝8時15分~8時半
●「知っトク相続手続き!」(相続手続支援センター) 2日から火曜朝8時半~9時(午後6時半~7時再放送) 
●「みずほインベスターズ証券 株式市況」(中村圭佑、大西宏明) 1日から月曜~金曜朝10時~・午後12時58分~・5時半~
●「小さな喫茶店でアルバム聴けば」(岡本あき子) 1日から月曜~金曜午後1時~1時半(午後5時~5時半再放送)
●「五線譜の親友」(中村圭佑) 6日から土曜午後4時~4時半(日曜夜10時半~11時再放送)

引く日本、押す欧米

 前に書いた「国民性や民族性の違いを表す喩え」にも関係しています。お国が違えば体の動きも違ってきます。例えば、のこぎり。日本では「引いて」木を切りますけれど、欧米では逆に「押し」が中心です。荷車や台車で荷物を運ぶ時も、日本では前から引っぱりますが、海外では後ろから押すのが一般的です。筋肉の強弱や体の大小、文化の違いなどによって、同じことをするのにもやり方が逆になるのでしょう。
 先日終わった世界柔道選手権を見ていて、同じことを考えました。つまり、日本人選手は袖、襟をつかんで引き技をかけるのが得意なのに対して、欧米の選手は体ごと当てて押し倒すタックル戦法を多用します。後者の技は、日本人の私としては「こんなの柔道じゃない、レスリングだ」と言いたいのですけれど、もちろんルール違反ではありません。柔道は、世界の格闘技のいろいろな技を採り入れて国際化してきたのですから。
 

テレビが面白くないワケ

 先日の日経流通新聞に興味深い記事が載っていました。首都圏に住む20~30歳代の男女を対象に行った意識、及び行動調査です。この調査をもとに、記事では「車は持たない、モノをそれほど買わない、酒を飲まない、行動半径は狭く、休日は自宅で洗濯や掃除をし、貯蓄には熱心」という若者像をとらえ、「最近の若者は出費に慎重で縮み志向」と分析していました。
 私の身の回りにいる20、30代を観察しても、堅実な暮らしぶりの人が多く、この「縮み志向」は首都圏だけではなく、最近の若い人たちの全国的な傾向に思えます。
 20、30代と言えば、テレビの視聴者で最も重要視されるF1層(20~34歳女性)、M1層(20~34歳男性)です。購買力や行動力が大きいこの年代に商品を買ってもらおうと、大手企業が莫大な額のお金を出して、番組の提供スポンサーになっています。

小さなラジオ局の国際化

 国民性や民族性の違いを表す面白い喩え話がたくさんあります。例えば、客船が沈みかけ、救命ボートに乗り移って満員になっている状態での話です。乗務員が「このボートは女性や子ども、老人が優先です。健康な男性諸君は海に入ってボートにつかまってください」と言ったものの、なかなか下りてくれません。
 「ご安心ください。皆さんには高額の保険がかかっています」で、一斉に飛び込むのがアメリカ人、「ジェントルマンらしく行動してください」に反応するのはイギリス人。そして、日本人にはこう言うと効果的だそうです。「隣の男性の皆さんすべてが海に入っています」。
 言いえて妙なる比喩です。さて、小さな我がラジオ局にも国際化の波が押し寄せています。まず、「こそあのオールディーズ」や「ブロークン・タイムマシーン」のロイ・キヨタさんは、日本人の父親の仕事の関係で中学生までアメリカなどの英語圏で暮らし、長年、国籍は母方の台湾系中国人でした。今はすでに日本に帰化し、日本語も完璧です。しかし、今でも難しいスピーチは英語の方が楽で、「長い間、日本で暮らしてきて僕のモノの考え方や行動様式は日本人ではないとつくづく思います」と言っています。

鳥肌が立った…?君が代

 東京でしか演奏会を行わないため、全国的な知名度は低いものの、一部の音楽ファンから熱狂的に支持されている指揮者がいます。宇宿允人(うすき・まさと)さんです。宇宿さんのCDは公式ホームページから注文する仕組みになっています。先日、手に入れた最新作のベートーベン交響曲第9番「合唱付き」は、日本国国家「君が代」とのカップリングでした。
 宇宿さんの君が代を聴いて、思わず姿勢を正しました。これほど格調が高く、整然、かつ凛然とした演奏を聴いたことがありません。今の若者言葉で言うと「鳥肌が立つほど感動した」でしょうか(これは間違った日本語の一つ。「鳥肌が立つ」とは、怖い目に遭ったことの喩えであって、美しいものを見たり、感動した時に使うのは間違いです)。白山比咩神社の例祭で聴く雅楽演奏による君が代も味わい深いものがありますが、宇宿さんのは演奏者と合唱者が心の奥底から音楽を理解し、音を内側から磨き上げているような歌になっているのです。
 

おっさん大学生 頑張る

 「私、大学生です」。こう言うと、たいていの人は冗談として笑うか、「この人ウソつきだわ」なんて目をします。そこで、水戸黄門さまの印籠のように、学生証を掲げます。一同「ははーッ」とひれ伏しはしませんけれど、感心されたり、変わり者扱いされたりして、信じてくれるわけです。
 5年前から、放送大学に通っています。石川学習センターが職場から歩いて1分の近くにあり、顔なじみの職員から受講を勧められたのがきっかけでした。決して勉強が好きだとか、生涯学習に意欲があったのではありません。本音を言うと、お付き合いだけして、授業に出ることはもちろん、単位取得のための試験も受ける気は全くありませんでした。それが、大学から会報や試験日程などが送られてくるうちに、「試験だけでも受けてみるか」と気が変わりました。せっかくの授業料を何もしないで捨てるのも、もったいないという気持ちもありました。以下、5年間の戦績、いや、成績です。

政治家と武道 新内閣の二人は同好の士

 きょう8月27日の午後、第2次安倍内閣の顔ぶれが出そろいつつあります。個人的に注目したのは、政調会長の石原伸晃さん(50歳)と、防衛大臣の高村正彦さん(65歳)の二人です。両氏には、共通の趣味があります。少林寺拳法です。
 石原さんは、慶応大学の部活動で主将を務め、卒業後は監督もしていました。高村さんは、中央大学で少林寺拳法を始め、山口県で弁護士をしたあと政治家になり、折を見て地元の道場に通う「現役拳士」でもあります。政治家がたしなむ武道と言えば、これまでは剣道と柔道が相場でした。これらの先輩武道に比べて、今年で創始60年の少林寺拳法はまだまだ歴史が浅い分、永田町での競技人口も少なかったようです。
 自民党では石原さんは無所属、一方の高村さんは高村派の領袖。政治的な方向性はそれぞれ異なると思われますが、そこは「同好の士」の言葉を超えた親和性と連帯感があると確信します。武道をしている、と公言すると、「頭の中が筋肉」、「問答無用の野蛮な武闘派」と思われがちなのですけれど、政治とはとどのつまり言葉による闘いです。言葉は肉体の一部です。ゆえに、言葉も肉体も日ごろから鍛えている方が有利なわけです。
 少林寺拳法をたしなむ一人として、理屈ぬきに、単純に、肉体(言葉も)を鍛える同好の士たちの活躍を期待したいと思います。
(梅岡和也)

給料日に思う感謝と反省

 あした25日は土曜日ということで、きょうは前倒しの給料日。給与生活者になって386回目の月給です。30年以上前、初めてもらった給料の額やその時の光景などを、時折懐かしく思い出します。当時、給料は手渡しでした。銀行振り込みのシステムはもちろんありませんでした。また、当時勤めていた会社の社長が新入社員を並べて、直に初給料を手渡すのが恒例行事でした。ありがたく給料袋を頂戴した後に、社長の訓示がありました。「給料をもらうことに感謝の心を忘れてはいけない。私は初めての給料を神棚に供えて感謝した」。今は故人となったこの社長は立志伝中の人物で、新入社員などがめったに近くで接することのできないような存在でした。緊張しながら訓示を聴いていたことをきのうのことのように覚えています。
 社長が述べた「感謝の対象」は、これから働く会社に対してであることが何となく分かりました。多くの人は、最初に勤めた会社で、仕事の仕方や規律、モラルなどを刷り込まれます。私は給料をもらうことに感謝する対象と存在を、長年、漠然と捉えてきました。しかし、その対象を明確な形として意識できたのは、実は、50歳を超えてからのことです。
 

訓練はウソをつかない~地震に備えるために~

wajima%20bousai%20001.jpg
 8月26日(日)に野々市町防災訓練が富陽小学校で行われます。FM-N1では、この訓練に合わせて防災特番を放送します。同日の朝9時から正午までの3時間です。特番の取材で、輪島市に行って来ました。能登半島地震が起きてから5カ月。災害対策本部の窓口となった輪島市の嘉地和春総務課長に話を聞くことができました=写真左=。大地震の活発期に入ったと言われる折、「あすは我が身」の覚悟を決めて、準備をしておかなくてはなりません。能登半島地震での経験から学ぶことがないかをインタビューしたのでした。課長の話の詳細は当日の放送に譲るとして、印象に残った言葉は「訓練はウソをつきません。輪島市では毎年、自衛隊のOBを招いて防災訓練をしていて本当に良かったと思います」でした。
 日ごろから実戦さながらの訓練しておかないと、いざという時に体が動かないというのです。
 

再び戦争について 街角の記録「忠魂碑」から学ぶ

cyukonhi%20002.jpg
 神社の境内や街角で忠魂碑を目にしたら、その碑文を読むことをお勧めします。戦後だけではなく、戦前を含めたちょっとした歴史の勉強になります。野々市町中林5丁目、富奥公民館の前にある忠魂碑は、昭和3(1928)年の建立です。当時の富奥村から、日清、日露の戦争に出征し、戦死した9人を祀るために建てられました。のちの太平洋戦争で亡くなった方々を加え、合わせて91人の名を碑に刻んでいます。真ん中にひときわ高く立つ石柱の揮毫は、当時の総理大臣で陸軍大将だった田中義一。ちなみに、本町の布市神社にある忠魂碑を揮毫したのは、明治の元勲・山縣有朋です。
 富奥地区では、忠魂碑が建った昭和3年から毎年8月7日に招魂祭が営まれた後、奉納盆踊りとして地元の伝承芸能・富奥じょんから踊りや、野々市じょんからなどが踊られていました。

原爆忌に戦争について考える

 きょう8月6日は広島に原爆が落とされた原爆忌。FM-N1の番組でも朝からこのことに触れるパーソナリティが多く、主にジャズをかける月曜N1コミュニティでは、秋吉敏子さんが作曲した44分の大曲「ヒロシマ」を初めから終わりまで流すなど、それぞれに持ち味を出した放送をしていました。
 秋吉さんは、ヒロシマの作曲を依頼された当初は断ったそうです。「テーマが重過ぎる」との理由からです。結局、「悲惨さのあとの希望」を描いても良いということで、曲を仕上げました。なるほど、最終の第3楽章は、阿鼻叫喚の地獄図から立ち上がる勇気や希望を感じさせる曲調で終わっています。
 この曲を聴いているうちに、ジャズが南北戦争によって生み出されたことを思い起こしました。戦争が終わって、南軍の本拠地だったニューオーリンズで、南軍の軍楽隊がさまざまな多くの楽器を放棄しました。これを黒人たちが演奏し始めて、ジャズが始まったのです。ときは1865年。日本の明治維新よりも数年早く起こった南北戦争は、英語でThe civil war(市民戦争)と言います。この名前の通り、全アメリカ市民が真っ二つに別れて戦い、両軍合わせて62万人の戦死者を出しました。この数は、アメリカがその後かかわった対外戦争による戦死者の総数よりも多いのです。

良き敗者は明日の勝者

 昨日、おとといは多忙でした。野々市じょんからまつりや参院選挙の放送に加えて、目と耳を離せない出来事がありました。野々市明倫高校野球部の快進撃です。結局、甲子園にはあと一歩のところで涙をのみました。こう書いて、この古びた表現に違和感を覚えました。意外と泣く子が少なかったからです。アメリカ人の友人知人が指摘する「日本人の不思議な行為」の一つに、「スポーツなどの勝負に負けて泣く姿」があります。「勝ってうれし涙を流すならわかるけど、負けて泣く気持ちや行為が理解できない」と言うのです。a good loser(グッド・ルーザー)。一所懸命に戦って負けた敗者を、彼らはこう讃えます。明倫高校の球児たちの姿は、まさしく清々しい「良き敗者」でした。日本にも判官びいきという言葉がありますから、潔い敗者を讃える心情は、国や文化を超えたものでしょう。(下の「続き」をクリック)

じょんからまつりを生放送~粟町長を囲んで踊りの輪~

 野々市町で祭りと言えば「じょんからまつり」。町の無形文化財「野々市じょんから節」を、老いも若きもこぞって踊り、夏の風物詩になっています。
 今年の日程は、7月28(土)、29(日)の2日間、踊りの会場は野々市小学校運動場です。FM-N1では今年もまつりの模様をお伝えします。じょんからとは、古来の念仏踊りに由来し、漢字で「自安和楽」と書くとも言われています。実は、野々市じょんから節のほかに、町内の富奥、御経塚、郷に受け継がれる地域じょんからもあり、これらの保存会の活動などについても取材しました。
 「誰に教えられたわけでもなく、小さい時から自然に野々市じょんからを踊っていました」。粟町長がこう語るように、地域の伝統芸能を通した人々とのふれあいや共通の体験は、町づくりの基本です。
 特番では、フレッシュな粟町長へのインタビューも放送します。
 放送時間は7月28日(土)午前10時~午後1時・午後7時~8時、29日(日)午前10時~11時の3回、合計5時間です。皆さん、参院選挙の投票を終えて、まつりの会場に足を運んでください。(梅岡)

こんな身近に野鳥がいる~高橋川の人と自然と~

takahashi-rev.JPG

 最近、会社に自転車で通っています。金沢の南の端にある自宅からFM-N1へは4キロほどの距離です。いろいろな通勤路を試した中で、一番気に入っているのは、高橋川沿いの遊歩道です。車に邪魔されることなく、ミニ・サイクリングを楽しめます。わずか20分の通勤時間ですけれど、高橋川のせせらぎを耳にしながら川風を肌に感じ、朝の陽ざしを受けて縮緬模様に輝く川面の光景は、さながら心なごむシンフォニーです。また、高橋川が野鳥の憩いの場であることを発見しました。「ギョーギョーシー」と、ひときわ大きく鳴く鳥がいました。その鳴き声を録音して、日本野鳥の会の会員でもあるロイ・キヨタさんに尋ねました。「オオヨシキリだよ」。私のオールディーズの先生・ロイさんは鳥博士でもあり、昼休みにはよく金沢工大ライブラリーセンターから高橋川の野鳥を観察しているそうです。
 自転車通勤をきっかけに知った高橋川の風物詩を、6月28日(木)午前11時15分からの「マイタウンののいち」で放送します。宅地化が進む野々市ですが、身近なところに野生の動物たちがいる、自然と共存する町であることもぜひ知ってください。(梅岡)

Dream Forever