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至福の一杯頂戴します。

 只今FM-N1の第1スタジオでは、金沢市畝田西のコーヒ専門店「アリーカフェ」店主 有延宏之さんと宇野慶子さんの「生活いち番シャトル便」のコーヒー談義が繰り広げられています。

毎月第3水曜日にご出演頂くようになってもう2年です。

深い話を窓越しに、アリーカフェさんの自家焙煎コーヒーを飲みながら聴いている・・・

更には、コーヒーを沸かす水はスタッフが自ら鳥越の山中から運んでもらった天然水なのです。。

これだけでも贅沢の極みと思います。有難いです。

今日はそこに更なる感動を貰いました。

金沢工大生を受け入れてるアパートの大家さんの収録日でした。

放送は毎週月曜日8時から8時30分(再放送18時から18時30分)

13名の大家さんが学生を見守る目線・交流を語ってくれていますが、

大家さんのお1人が「ドリバーを作ったのでどうぞ」と何個ものフェルトで

作ったFM-N1キャラクターの可愛い人形をくださったのです。

驚きと感激・感謝で顔がぐちゃぐちゃになりました。

先日バレンタインデーの日にはサポーターさんから、包装紙にドリバーをプリント

するというサプライズがあり、驚きと感謝があったばかりでした。余りに勿体なくて

食べられずにいたものです。お忙しい方が時間をさいてくださったその思いが伝わ

ります。放送の電波に繋がる人の輪とあたたかい気持ちに感謝する日々です。

今日の感謝を一緒にして写真をとりました。ご高覧くださいませ。

自分一人で舞いあがっているようで恐縮ですが、何か言葉と記録に残さずにいられ

なくてこのようなブログになりました。

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「山の吊橋」野々市の人情とiMA音楽が通る

 きょう(27日)はFM-N1の開局18周年記念日でした。午前9時から同11時15分まで、開局特番「時代の今様~iMA音楽(いま・みゅーじっく)」を放送しました。この1年の出来事を振り返り、来る1年の抱負を披歴しました。

 FM-N1としては4月から、音楽放送の新しいブランドとしてiMA音楽を立ち上げ、「N1 iMA音楽」(月曜)や「iMA音楽アリーナ」(月~金曜)、週末のヨシアキ、ケイスケ、ノゾムのiMA音楽の各番組をお届けしてきました。リリース前の楽曲を含めた新譜を中心に、N1スタッフが毎月20曲を選定してパワー・プレーを行うものです。

 また、富山県小矢部市にある「クロスランドおやべ」では、スイーツ・イベント「空中カフェ」に協力して、会場となった高さ100メートルのタワー展望室にサテライト・スタジオ「天空118」を設け、iMA音楽の発信を展開してきました。

 地域の中では、FM-N1が本社を置く野々市市が市制施行から2年連続で、全国の市を対象とした「住みよさランキング」で2位に選ばれたほか、同市上林にある林郷八幡神社が創建千年祭を執り行いました。

 林郷八幡神社は、白鳳時代から始まった手取川扇状地の開墾事業当初の中心地となった古代・拝師郷に創建された神社ということになります。創建当時は平安時代の末期に当たり、開墾地域の拡大とともに中心地は、上流の白山市内に移っていましたが、支配一族であった林氏に関係する神社と思われます。

 ちょうど神社が創建されたころ、京の都で流行っていたのが今様です。雅楽の越天楽にあわせて詩が歌われ、白拍子が舞う姿は当世一代の文化であり、最新の流行歌でもありました。iMA音楽は4月から立ち上げたと言いましたが、まさに現代の今様なのです。何か運命的な符号を覚えながら、開局記念特番として一本にまとめることができました。

 例えば、大正から昭和初期にかけての演歌も、85年前に録音された国内最初のレコードである佐藤千夜子の「波浮の港」も、昭和歌謡の数々も、60年代末のグループ・サウンズも、70年に入ってのニュー・ミュージックもそれぞれの時代の今様なのです。今様が積み重なって来たのが音楽文化であり、金沢工業大学ポピュラー・ミュージック・コレクションが所蔵する23万枚を超えるレコードも今様の財産と言えます。

 FM-N1ではこれらの名曲の数々をiMa音楽リターンズと呼んでいますし、1月2日(木)からは新番組「帰ってきたiMA音楽」を始めます。正午からの放送となります。

 こうした多くの曲の中から、開局記念特番の中で、印象的な1曲をスタッフが選びました。春日八郎の「山の吊橋」です。「♪山の吊橋どなたが通る」と歌いだし、せがれなくした猟師が、恋しい人が都に出た村娘が、酒が切れた炭焼きが、それぞれの想いを抱いて、吊橋を渡っていくのです。

 FM-N1を地域の吊橋に例えるなら、白鳳時代からの先人達から受け継いだ伝統、文化が培った人情が、夢を抱いた現代の若者たちが、住みよさを求めた人々の想いが、ラジオの電波に乗って広がっていくことを願っての選曲のように思えます。そしてもちろん、iMA音楽も電波の吊橋を渡っていきます。

 「山の吊橋」の歌のように「ホレ ユーラユラ」と。

 

緋牡丹お竜が今様で舞う幻影

 昭和40年代の映画のお話ですが、緋牡丹お竜を覚えている方も多いと思います。鉄火場のシーンで片肌脱いだら緋牡丹の刺青がありました。藤純子さんが演じる役どころであり、観客からスクリーンに向かって掛け声が飛び交う、という熱狂ぶりでした。

 藤純子と言っても若い人には馴染みがないかと思われますが、現在の芸名は冨司純子です。歌舞伎の尾上菊五郎との間には女優の寺島しのぶがいます。

 実は藤純子と尾上菊五郎(当時は尾上菊之助)は昭和41年に、長編テレビ・ドラマ「源義経」で、静御前と義経役で共演しています。静御前とは白拍子という身分、職種であり、今様に合わせて舞ったと言われています。テレビ・ドラマの中でも舞うシーンがあったようです。(残念ながら記憶にはありませんが…)

 先のブログで、梅岡が今様とは「今風のこと」と書いています。雅楽の越天楽に合わせて歌い、踊るもの、と言っていますので、当時の流行歌といった趣だったのでしょうか。また今様の色というのがあって濃い紅色だ、とも書いてありました。

 なるほど、静御前の緋袴とお竜の緋牡丹の刺青。まさしく藤純子は昭和40年代のスクリーンでは今様の女優だったわけである。

 ところで、今様とは当時の時代の最先端、最新流行歌と言いましたが、さしずめFM-N1が提唱しているiMA音楽(いま・みゅーじっく)こそが今様なのです。

 あす27日(金)のFM-N1開局18周年特番「時代の今様~iMA音楽」(9:00~11:15)では何を伝えてくれるのか楽しみです。メインで担当するのは、中村圭佑と桑原和江です。源義経と静御前のように息のあったスタジオを繰り広げることと期待しています。

 そういえば特番準備の忙しさのためか、中村の目は紅く腫れあがっています。ひょっとすると、今様の緋色に染め上げるためなのでしょうか。藤純子の幻影であるまいに・・・