レコードさわったことある人~?
2011年6月14日 19:47
って質問したら、「ないない」って答える人、結構いると思うんです。僕は入社するまで触ったことも、実際に見たこともなかった。そんな僕が今日はレコードにさわりまくりでした。金沢工業大学内にレコードを貯蔵している施設があるんですが、そこに何枚あると思います?1万枚くらい?いえいえ、これほんとにびっくりしますよ。なんと、20万枚!どんだけだ~!初めて施設に入ったときなんか、酒に飲まれるじゃないけど、レコードに飲まれちゃいました。すごい数!と同時に、ひと昔前にタイムスリップしたような気になりました。そのレコードたちは当社の番組作成の貴重な音源になっているわけで・・・ほんとにありがたいものです。音楽と歴史を一緒に楽しめる。まさに一石二鳥。
でも、レコードに馴染みのない僕は、どうやって音が出ているんだろう。CDに比べて取り扱いがデリケートだな。ってか、大きいな~。などと思いながらさわっているんですが・・・レコードって、カセットテープに似てる!?
僕は中2で初めて音楽を聞くようになったんですが、その時友達に教えてもらったのが”ラルクアンシエル”!懐かしいー!!思い出す~あのころは楽しかった・・・(ような気がする)
当時はMDやCD-Rに録音することが無かったので、もちろんカセットテープ。音楽に関心のなかった僕に「これいい曲やから聞いてみろ」と、わざわざカセットにダビングしてくれたんです。手書きの曲名で、最後の曲なんか尺が足りずに途中で途切れていたりして、なんとも手作り感あふれる一品。今ではMDやCD-Rで簡単に編集できるのでとても便利ですが、カセットの手作り感はなんだか温かみが感じられまして、今でも実家にある・・・はずです。CDは売ったりできるけど、カセットは売れないし、さすがに捨てられないですね~。あのときはありがとう。
レコード愛好家によると、レコードはCDにはない”音の歪み”があって、これが特徴であり、持ち味なんだと。ん~なんかわかる気がする。これは温かみがあるからでは?友達も僕に曲の良さを伝えたくて一生懸命作ったんです、きっと。昔のミュージシャンも多くの人にその気持ちを伝えたかったんでしょう。
レコードって作った人の思いが聞いてる人に伝わりやすいんじゃないかな。CD聞いてるときはその背景まで考えたことなかったけど、時代の波にのまれていった”アナログ”のほうが色々考えさせられる気がして、大切にしたくなる。
時代は利便性を追求し、記録媒体としてレコードやカセットテープが衰退している。CDやMD、最近ではダウンロードが主流になり、音楽の流通は多様な変化を遂げているが、僕たちはあえて古い音楽を流している。CDもいいが、あえてレコードをかける。聞きなれた曲よりも今の礎になった音楽を一人でも多くの人に聞いて、知って、感動してもらいたい。リスナーの心に残ってくれればいい。
今ではそこまで考えられる社員になりました。少しだけ成長したかな?