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訓練に勝るものはなし

2011年8月19日 15:01

エヌワンあてに一通のツイッターが届きました。ツイッターネームはアサノ・タケフミさん。 ツイッターには「宮城県塩竈市のベイウェーブでパーソナリティをやってる者です。音源を提供していただいてありがとうございます。」とつぶやかれていました。 

 FM-N1はいぬわし隊を結成し、4月15日、16日に宮城県塩竃市のベイ・ウェーブ、石巻市のラジオ石巻、岩手県のみやこ災害FMに被災局への支援として音楽を届けました。約5万曲の音源データ、そして放送で使用できるよう金沢工業大学から借用したパソコン機材一式を支援物資として届けたのです。

 6月にひらかれた日本コミュニティ放送協会の定時総会では東日本大震災発生時の対応についての報告会があり、ビデオレターでの報告をおこなったベイ・ウェーブの横田善光専務からは、音楽はFM-N1から提供をうけた音源ハード・ディスクを利用しているとの報告がありました。微力ながらも役立っていることを知るとともに実際ビデオ映像でもエヌワンのマスコット、ドリバーのステッカーを貼ったハード・ディスクを持ち上げていたため、粛々とした雰囲気の報告会でしたが見慣れたドリバーの顔に心ほぐれる思いでした。支援物資を届けた時は「今は音楽をかける余裕がない」との言葉をかえされていたので、感激はひとしおでした。

 またN1いぬわし隊は7月22日に岩手県の遠野市を訪ねました。本田敏秋遠野市長にインタビューするためです。東日本大震災後、岩手内陸部に位置する遠野市は宮古や陸前高田をはじめとする三陸沿岸地域を支援する後方支援基地の役割を果たしています。自衛隊や消防、警察隊、また物資の拠点となっているのです。本田市長は市長に就任した平成14年当時からすでに後方支援中継基地構想を掲げ、周知してきました。インタビューでの「訓練をおこなってきたからこそ自衛隊をはじめ消防、警察が地震後やるべき役割を迅速に担った。」との言葉は印象的でした。

 8月28日は野々市町の総合防災訓練がおこなわれます。訓練会場は野々市小学校です。平成8年から町内5つの小学校のグラウンドを持ち回りでおこなってきた防災訓練は今年で4巡目にはいります。地域性でいえば野々市町に大きな被害をもたらすのは海溝型ではなく直下型の地震でしょう。いつ巨大地震がくるともかぎりません。訓練だと軽視できるでしょうか。

 FM-N1では野々市町の防災訓練の様子も含めた特番を放送します。

「野々市町総合防災訓練2011 訓練はうそをつかない ~N1いぬわし隊の教訓から~」

放送日時は 9月1日(木)午後4時から午後5時です。