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「かぶらにらぶか」

2012年1月 4日 17:40

 七福神どころではない。回文ならぬ怪文がワタシのもとに届いた。

「かぶらにらぶか」

これは昨年12月27日、FM-N1開局16周年の記念すべき日のこと。

特番やUstream放送を終えたワタシはスタッフと共に忘年会の会場へ向かった。

そこでエヌワンの母である百合局(ユリノツボネ)からスタッフそれぞれに

野々市特産のぶった農産「かぶら寿し」を頂戴した。しかも特上、少し早いお年玉だ。

確か水色の紙袋の中には、かぶら寿し、辻占、白山菊酒「菊姫」のにごり酒が入っていたのを覚えている。

極上の酒と肴を手土産に、意気揚々と2次会の会場へ。確かカラオケ店へ行った筈だ。

しかしすこし酔いがまわっていたワタシは水色の紙袋を、スタッフ坊主君(ボウズノキミ)に持たしていた。

2次会のカラオケでは酔いがさらにまわり、井上陽水の「氷の世界」を歌おうとしたところ、

酔いで音がとれないという文字通り氷の世界を彷徨った。

スタッフの氷のような冷やかな視線が心を刺したことを覚えている。

隣に座っていた正倫君(マサミチノキミ)が、ワタシの歌に呆れ酒を要求してきた。

ワタシは水色の紙袋から渋々「菊姫」のにごり酒を差し出したことを覚えている。

いや坊主君にお願いし、ワタシの紙袋から酒をだしてもらっていたのだ・・おそらくそうだった。

ここまで「かぶら寿し」は守られていたはずだ。

 そして帰路、タクシーに同乗したのは、百合局と坊主君とワタシの三人。

百合局を見送り、次に降りたのはワタシ。ルームライトに照らされた前に座る坊主頭を覚えている。

家に着いたワタシは吸い込まれるように布団に倒れ込んだ。

翌朝、恐ろしい事実が判明した。水色の紙袋が無くなっているのだ。

確かタクシーの車内で坊主君から水色の紙袋は返してもらっている。

いや記憶違いか・・もしかしてどこかに忘れたのか・・

すぐさま、カラオケ店、タクシー会社に電話するも水色の紙袋は預かっていないという。

では誰が・・。

記憶を呼び起こしていたところに携帯が鳴った。

相手はこう言う。「かぶらにらぶか」

ワタシは叫んだ、「かぶらを愛している!かぶらにラブだ」と。

それで電話はきれた・・。

 気持ちがスッキリしないまま、その後、地元衆の忘年会に行き夜中に家に帰ると、

玄関前に水色の紙袋が!

中身を確認すると正倫君に呑まれた菊姫こそなかったものの、

かぶら寿しは残されていた。そしてなぜか前の晩には紙袋に入っていなかった

「私が司会です」という肩掛けまで増えていた。

昨日の司会は誰だ・・思い出せない・・犯人は昨晩の司会なのか!?

しかしワタシにはかぶら寿しがどんな足取りを辿ってきたかはもう問題ではなかった。愛おしかった。

今夜もかぶら寿しで一杯呑ろう。百合局と野々市の水と大地に感謝して。

そして酔いという確信犯と隣り合わせで。

当然「かぶらにLOVE」である。