見えそうで見えない
2012年1月 9日 17:08
今年もチャレンジ精神豊富なN1では、年始からサイマル放送用のスタジオカメラを追加して、ゲストさんをよりクローズアップしたり、今まで後頭部しか映っていなかったミキサーの表情も見せたりと新たなチャレンジを始めています!気づいてますか~?
これまでも画像を配信してきているとはいえ、まだまだ手探り。どういうアングルで何を映せば、より伝わる映像になるのか、より面白い映像になるのか。ラジオなので言葉でどう伝えるかはこれからも大事にしていくけど、映像も使えるなら伝えられることも増えますしね。
金沢21世紀美術館で映画「紫~色に魅了された男の夢」を土曜日に見てきたのですが、映画を見る時にも”映像の作り方”に注目するようになりました。映像の作り方という点で映画の中で吉岡幸雄さんがiPadを使ってiTuneStoreかAppStoreにアクセスするシーンが印象に残っています。そのシーンは、どうやらiTunesのアカウントをお持ちじゃなかった吉岡さんがiPadを持ってあれこれ試す様子と、Apple社に(?)電話でアカウントについて問合せをしているところが映されているシーンでした。
ところが、iPadの画面がどうなっているかは映さずに吉岡さんの横顔を映し続け、また電話問合せのところでも、電話機や表情は映さずに吉岡さんの後姿と共に電話で話しているらしき声が聞こえるだけ、という映像のため、見ているこちらは、「吉岡さんが具体的にiPadで何をしようとしていたのか」「電話しているように見えるけど電話しているのか」は正確にわからない、という少々もどかしい映像。
確かにその詳細を映す必要はないのだけど、状況を把握しきれないこちらとしては尚更に「詳細が気になる!見せて見せて!どうなってるの?」と好奇心をかきたてられました。
小学生の頃に、「ねぇねぇこれ見て~」と友達同士で話しているのが聞こえてきて自分も見にいくと「ノゾムには見せてあげな~い」なんて言われて、もうもう内容が気になって気になって「見せろ!」「見せない!」で喧嘩した時のことを思い出しました。
「あそうだ、面白い話があるんだけど。あ、やっぱりやめとくわ」とか言われると、もう絶対内容聞くまで帰らない!みたいになりますよね。
だから、”映りそうで映らない””見えそうで見えない”っていうのも見る側の好奇心をそそるのかもしれないですね。そんなイジワルばっかりはしないけど、ちょっと使ってみよっかな?