歩いたあとには冷えたのが旨い
2012年1月16日 17:46
今月6日、金沢市の大乗寺で寒行托鉢が始まったという話題を耳にした。
曹洞宗の古刹である大乗寺は、金沢市長坂町にあるが、中世、大乗寺は野々市の押野荘で開山したという。
昨年末、野々市市誕生記念の特番として‘歩く’シリーズを3部作で放送した。
その最終日に放送したのが「大乗寺を歩く」だった。
スタッフ 坂東茂くんがメインパーソナリティならぬメインで歩き、
ワタシが見守るという何とも楽をさせてもらった番組だった。
初日から秋常山、末松廃寺と歩き、最終日に歩いたのが大乗寺。
野々市市誕生特番でなぜ金沢市の大乗寺と疑問に思ったが、茂くんに連れ立っていくと謎は解けた。
中世、野々市が富樫氏繁栄の時代に大乗寺と政治の中心である富樫館は南北に連なり、西には白山大道が通っていたと茂くんが教えてくれた。
今の金石、宮腰の港と白山を結ぶ白山大道と北国街道が交わる地域に野々市が栄えていた。
北加賀の十字路といわれる交通の要衝は政治、経済、そして大乗寺に代表される宗教という文化の中心地であったことを知り、現代まで脈々と連なる野々市の歴史に心躍る思いがした。
そんなワクワクを後押しするように、今回の特番で選んだオープニング、エンディング曲が、坂本九「九ちゃんのズンタタッタ」だ。
前奏からズンタタッタのリズムではじまり、聞いているだけでスキップしたくなるような曲だ。
この特番に取りかかるに際しテーマソングはこれしかないと決めていた。
きっと大乗寺の黒門「くろもん」を「こくもん」とリポートしてしまうあたりはリズムに乗りすぎたのだろう。
それでもいろいろと勉強させてもらった。彼には感謝している。今度、一杯奢ってやろう。
頑張った彼には奮発して味わい深い黒ビールでもご馳走しよう
・・こくビールとやらを。