一目上がった百万貫
2012年7月 3日 21:46
7月1日に白山は夏山開きをしました。
そして夏山開山に先立ち、前日の6月30日に白山登拝者安全祈願祭が
白山の登山口、別当出合で執り行われ、私と中島さんの半人前コンビが取材に行きました。
取材の模様は7月2日の「一目上がって 一人前」で放送しました。
夏山開きが土日の曜日と重なったこともあってか、当日の室堂宿泊者は460人と
これまでにない盛況ぶりだったそうです。
安全祈願祭のあと、白山本宮 白山比咩神社の村山和臣 宮司にインタビューをしました。
印象的だったのは「ふるさと白山は父であり母であり教えがある。
そして人をはじめ動物や植物は自然に生かされている。」との言葉でした。
昨年の東日本大震災のあと、FM-N1ではN1いぬわし隊を結成し
被災地のコミュニティFM局の支援にいきました。
局にもどったあと、東日本大震災の特別支援番組を制作しましたが、
その番組内でエヌワンとして伝えたのが、私たちは‘自然に生かされている’でした。
ナット・キング・コールのネイチャー・ボーイを番組でながしたのも憶えています。
村山宮司の言葉は、自然には楽しさや優しさがある反面、厳しさや苦しさがあることを思い出させてくれました。
教えがあるという意味では、白山に限らず自然は父や母のような存在なのかもしれません。
そんな取材の帰りに、どうしても見ておきたいものがありました。「百万貫の岩」です。
昭和9年、手取川の大洪水で上流から流された巨岩です。平成7年には高さ16m、重さ129万貫(4,839t)と計測され名称通り「百万貫の岩」、平成13年に石川県指定天然記念物に登録されています。
私はこの「百万貫の岩」を何度か番組で紹介した事がありましたが、しかし実際この目で見ると、鳥肌が立つほどの迫力と自然の脅威を感じました。
今回の取材では、白山登山を楽しみに準備されている登山者の一方で自然の厳しさを知る、いい機会になりました。正直、この日は別当出合でも昼頃には気温が20度を超えたため汗だくで、めずらしく次の日にも身体のだるさが残るほど、困憊しましたが、でも実際にふれた経験は自分の財産になりえたのではないかと思っています。
百聞は一見にしかずとはよく言ったものです。
おかげさまで一貫くらいは体重も減ったかな・・いや帰ってからのビールでチャラなあたりが半人前。