赤いマントをなびかせる君の名は・・
2012年9月18日 21:48
10月番組改編の時期が迫ってきた。毎年経験する繁忙期であるが久々に苦戦している。新番組のイメージはかたまっているものの、なかなか形にできない苦しさである。イヤな汗が毎日額に滲む。悠長にブログを書いている場合ではないのだろうが、学生にとても面白いことを教えてもらった。
先ほど放送を終えた「飲みティ~!世界のドリンク」平日の午後7時から午後9時まで金沢工業大学ウェーブプロジェクトが各日、1時間の生放送を担当している。火曜の午後8時からは「飲みティ」である。番組ではマスター役のハナフサくんとお客さん役のササキくんの軽妙なトークが続く。中盤にさしかかったときにササキくんが、野々市の上水道にマスコットキャラクターがいると話し始めた。のっティならば知っているが、それ以外のマスコット!?名前を『うおっ太くん』と紹介していた。
今年4月からワタシは野々市市の広報番組「ホームタウン野々市」を担当している。担当してようやく半年、各部課長の顔と名前を必死に覚えるのに加えて、日々更新される情報量の多さに何とかついていこうと奮闘してきた。しかしここにきて『うおっ太くん』とは。「飲みティ」を聴きながらインターネットで検索してみたが、ひっかからない。そこで放送を終えた二人に尋ねてみた。すると一言「野々市市のホームページに載っていますよ」と。二人に見てもらいながらホームページを検索し、上下水道のページをクリックすると、水色の水滴をかたどった、そしてなぜか赤いマントをなびかせる凛々しい顔のマスコットがいた。そしてこう記してある‘野々市市上水道キャラクター『うおっ太くん』’。野々市の美味しい水は彼が守っていたのか・・。
2週間ほど前の、9月6日の朝方、野々市市は激しい雷雨に見舞われた。そしてその日の午前8時半頃、野々市市の押野4丁目で水道水の濁り水が発生するという事案が生じた。野々市市の上下水道課に確認すると、落雷による振動で水道管内に張りついているミネラルが剥がれ落ち、濁り水が発生したという。濁り水の色まで取材確認しなかったのはワタシの落ち度であったが、ただミネラルで濁ったとすれば、野々市らしいのではないか。
野々市の水について、今から5年前に局のスタッフUさんが取材をしていた。当時の取材記録をみると、昭和59年に、当時の厚生省の「おいしい水研究会」がさまざまな基準値を発表し、様々な数値の中で、「カルシウム、マグネシウム(硬度)が10~100mg/l」とあります。水道水やミネラル・ウオーターなどの飲料水には、ミネラル分が含まれており、そのうち、カルシウムとマグネシウムを炭酸カルシウム量の数値として表したのが硬度です。 野々市の水道水は、75%が地下水、つまり、手取川の伏流水で、残る25%を県水と言われる石川県営水道でブレンドしています。県水は、手取川ダムの浄水です。地下水は町内に10カ所ある井戸でくみ上げ、3カ所の浄水場に集められて、各家庭や事業所に送られていますが3つの浄水場の平均の硬度は88。WHOの基準では「中程度の軟水」になる、と2007年12月発行の、のっティ新聞にも記されていた。難しい話はUさんがまたブログを書いてくれるだろう。
どうやら中程度というところがポイントで、その分炭酸カルシウムを多く含んでいるということなのでしょう。栄養価の高い水といえるのかもしれません。その美味しさゆえに、『うおっ太くん』も自慢らしい顔をしてるのだな、きっと。市役所の上下水道課の課長にも聞いてみよう。『うおっ太くん』を知っているかどうか。日に焼けた顔に白い歯が際立つ、いつも笑顔の課長の顔が浮かぶな。・・あれっ、名前なんだっけ。修行が足らん・・冷や汗たらん。