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あの雪はどこへ行ったのだろう・・・。

2013年1月30日 16:12

 かまやつひろしの「12時の讃歌」のメロディーに乗せてはじまる『FM-N1夜の讃歌』、第4夜はクワハラが選曲しました。デューク・エイセスの『時計がまわれば』をかけたくて残る4曲を選びました。高英夫の『雪の降る町を』から始まり、N.S.P『冬の朝』、五輪真弓『少女』、デューク・エイセス『時計がまわれば』、めんたんぴん『春』の5曲です。

 折しも1月25日あたりから、日本海側を中心に大雪となり、石川県もまとまった雪に見舞われました。雪国に住む者にとっては雪との戦いです。雪すかししてもまた降り、一日何度もスコップを手に取らないといけません。早く春にならないかなぁ・・・晴れ間も少ない冬の時期、そう願う人が多いのではないでしょうか?人生もまた然り。長く厳しい冬の隣には、必ず春があるのです。

 『時計がまわれば』の前には、五輪真弓の『少女』をおかけしました。あたたかい陽のあたる縁側から、積もった白い雪が溶けて行くのを眺めながら、いつか木枯らしが吹く垣根の向こう側に行かなくてはならないと歌うのです。最初この曲を聴いたときは、「向こう側に行くの、嫌だろうなぁ」と思ったものです。でも静かに受け止めているこの少女に感銘を受けたことを覚えています。

 デューク・エイセスの『時計がまわれば』では、「時計が回れば歴史が始まる。そして僕たちも歩いて行く」と歌っています。そして「冬もすぐ春になる」とも。

 実際、冬はすぐに春にはなりません。でも春がいつか来ると思えば、厳しい冬も乗り越えられる気がするのです。ぬくぬくとした世界から出てみれば、新しい発見もあるかもしれない、そんな希望を感じる1曲です。

 『あの長かった冬はどこへ行ったんだろう。あの重く積もった雪はどこへ消えたんでしょう』

めんたんぴんの『春』ではそう歌っています。静かに春はやってくるのでしょう。春夏秋冬を何度も繰り返しながら人は生きてゆくのだと思うのです。

 『FM-N1夜の讃歌』は毎週月曜24:00~放送しています。