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人生はチョコレートの箱のようなもの。

2013年2月19日 11:27

 バレンタインデーも過ぎ、割引されたチョコの山がなんとも物悲しい。とはいうもののなぜか便乗して毎日チョコレートを頬張る毎日(やったね!)

 『人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまでわからない』とは、以前観た『フォレストガンプ~一期一会~』のセリフを思い出しました。アメリカなどでは、ミルク・ビター・ナッツ・・・などいろんな味のチョコレートの詰め合わせが売られていることも多く、人生の例えとして、生まれつき生涯を背負った主人公にも希望があることを母親が教えていました。甘み、苦み、コク・・・いろんな味わいのチョコレートは人生と同じなのではないか、そんな風に思います。 

 第7回目となる『FM-N1夜の讃歌』では、『ショコラ/安全地帯』、『別れの予感/中森明菜』、『夢の跡/村下孝蔵』、そして『ブラック・ペッパー・ジェラシー/佐藤奈々子』、『魔法のくすり/松任谷由実』の5曲をお届けしました。

 『ショコラ/安全地帯』では、『感じたい、甘い甘い痛みを』と痛みを伴いながら甘い時におぼれながら、むさぼりあうように逢瀬を重ねる。でも最後には『カップの底に残ったショコラ、ひといきに飲み干したほろ苦さ、冷たく』なのです。熱くなっているうちは甘みの方が強いのに、冷めた途端ほろ苦さに変わってしまう。恋愛の別の表情が顔を出す瞬間です。

 恋愛において心浮き立つような楽しい時間などあっという間ではないでしょうか?相手に囚われ苦しい気持ちになったり、極端なことを言えば憎しみの対象にすらなることもあります。『別れの予感』では苦しみ抜いた上で別れの決断をする。共に過ごした時間は濃厚で男にとっても忘れ難く、1年後どうしているのだろうかと女の住んでいたアパートを訪ねてみれば、別の人が住んでいた。『夢の跡』なのです。それぞれがおそらくこれからも時折思い出しながら、決して交わることなく生きてゆくのでしょう。

 と、ここまで恋愛の苦しい一面を取り上げてみましたが、それでもやはり誰かを好きになるというのは人生に彩りを与えてくれるものに違いないと思うのです。『ブラック・ペッパー・ジェラシー』のようにほんの少しの嫉妬心は、ピリッと効いたスパイスにもなります。愛することの喜びや安心感、共に人生を歩んで行ける人がいるというのは何物にも変え難いものではないかと思うのです。『魔法のくすり』ではユーミンが恋愛成就の秘訣をこんな風に謳っています。『冷めたふりをして逃げ腰はだめ。欲しいものは欲しいと言った方が勝ち』。

 人生はチョコレートの箱のようなもの。甘みもほろ苦さも、ピリッと効いた味も、わからないからこそ興味は尽きないのではないかと思うのです。