新記録を作った男
2013年3月 5日 20:34
春は別れの季節、旅立ちの季節とガラにもない前説で初めてこのスタッフ日記に登場します。
通勤ラッシュを避けて早めに到着の三日目。初出社から、好天続きで、道すがらチラホラ自転車通学の学生もいて いよいよいい季節『春』を感じる。この季節が北陸人にとって最も”うきうきわくわく”期待に膨らむ。
出社初日の朝礼にて、冒頭の宮崎局次長の第一声で「3月に入りFMN1にまた新記録が生まれました」との言葉に、幸先のいい!景気のいい!話から始まるなぁと即座に笑顔でうなずいた。すると「56歳の新入社員という新記録」という自分の話に一瞬で笑顔が硬直に変わった。『そうだ、自分はぴかぴかの一年生であった』と。
実は新記録を作ってしまった背景にはいろいろあったが、なんといってもまずは、FMN1の音楽に対する基本姿勢に、フットワークに対して手前味噌になるが、あらためて憧れていたから。
局次長の言う「自前の価値感を持つ志」に惚れたのである。成功事例におごらず、さらに独自の価値感へ突き進む!それも独特の価値感をもってね。
以前、第32回「放送文化基金賞 優秀賞受賞」のラジオ番組『1949年のボレロ』についてのインタビューを専門誌で読んで、身体が震えた。チームFMN1の情熱と熱意が奇跡を呼び込んだプロセスに。そして男のこだわりと確固たる理念は、素晴らしいのひと言である。
また差し出されたスタッフPASSには、理念「喜び哀しみをリスナーと共に」が名前を差し置いて目立つ大きさでデザインされていて、あらためて「ラジオとは、ラジオの使命とは」と問い直された。
さあ!初心忘るべからずと使命感、熱い志で胸打つ中好天の窓の外、
ここ野々市市高橋町FMN1の前には車道に自転車専用区分が新しく整備されて歩行者・車に遠慮することなく、より安全に自転車が気持ちよさそうに通りすぎていく。安全を高めるその目新しい白線もぴかぴかの一年生である。(中島嘉昭)