青年ボランティア賞を受賞
金沢工業大学の学友会が平成14年から実施している、学生による自主防犯パトロール隊「イーグル・セーフティー・プロジェクト・チーム」が昨年の12月に石川県より、地域と密着した長年の防犯パトロール活動として評価され「青少年ボランティア賞」を受賞した。
このイーグル・セーフティー・プロジェクト・チームは、数年前より金沢工大周辺で学生を狙った恐喝事件が多発したため、大学・野々市町・松任警察署が協力し、学生を中心に夜間の定期的な防犯パトロール活動を行っているもの。
雨ニモマケズ 街ヲマモル
防犯パトロールは天候のいかんを問わず、毎月2回、午後8時から9時までの間、大学周辺を学生と町の防犯協会員、野々市交番所員らと共に巡回している。この成果として、金沢工大生を狙った恐喝事件は近年では皆無に近くなるとともに、巡回地域の犯罪件数も減少してきている。
町のみなさんとの交流も
普段あまり接点のない、町の人達と一緒に巡回することにより、コミュニケーションが自然と取れるようになり、昨年は野々市交番の支援団体「じょんから会」から、活動してきた卒業生に対して記念品が贈られるなど地域の人達と親密な交流が生まれてきている。
犯罪件数の減少に気を緩めることなく、学友会では今後も防犯パトロールの活動の質の向上と継続を予定している。
金沢工業大学の夢考房で平成18年から取り組んでいる「自律走行車プロジェクト」が昨年の11月、茨城県つくば市で開催された「第1回つくばチャレンジ」に参加。見事、完走し、「つくば市長賞」を受賞した。
ロボットが「自分を律して動く」技術を追求
この大会は人間が生活する空間の中で、ロボットが確実に自律的に動くことを追求することを目的とし、実際の遊歩道をコースに、カーブや坂道等を「人に危害を与えない」などの基準で1kmのコースを走行することを目指す。
当然、この間、ロボットは外部からのサポートをまったく受けず、取り付けられたカメラやセンサー、GPS等の機能を使いながら、“自律”でゴールを目指す。歩行者や自転車等が行き交う普段の環境の中、金沢工大の自律走行ロボットは見事、完走を果たした(参加11チーム中、完走3チーム)。
一般道を走る自律走行車の実現に向けて
このプロジェクトは、一般道を走行できる自律走行者の開発を目指しており、現在の機能に加えて、信号機、標識、歩行者等を検出できるよう改良を加え、模型から実車へのステップアップを目指している。