音楽が溢れる野々市町に

NYから6人のジャズメン

写真:来日メンバーによる学校訪問

来日メンバーによる学校訪問も行われています

ビッグ・アップル 11月15日・16日に開催

ジャズファンの間でちょっと有名なイベントが、野々市町で開かれていることを皆さんご存知でしょうか。

 その名も「BIG APPLE in Nonoichi」(ビッグ・アップル イン 野々市)。
  ジャズは、元々はアメリカで黒人たちが創った音楽。アフリカ系のリズムとヨーロッパ系の西洋音楽が融合した黒人音楽として生まれ、1930年代になると白人音楽家も参加し、フル・バンド編成のスィング・ジャズと呼ばれるスタイルを確立して、アメリカの国民的音楽、ポピュラー・ミュージックとなりました。
  1940年代にはコンボと呼ばれる小編成のバンドで即興演奏(インプロヴィゼーション)を重視する色々なスタイルのいわゆるモダン・ジャズが発展し、現在ではニューヨークがこのモダン・ジャズのメッカ(聖地)と称されていて、多様な演奏活動がなされています。
  このニューヨークの愛称が「Big Apple」なのです。この名を冠した野々市町のジャズ・イベントは、ニューヨークで活躍中のバンドを招いて、平成7年(1995年)に第1回を行い、以来連続13回開催しました。今年は14回目の開催。
  野々市にまたニューヨークがやってきます。

 

超一流の演奏家とファンが交流

当初、ビッグ・アップルは野々市町の直営事業として開催されてきました。平成17年(2005年)からは野々市町情報文化振興財団が企画運営を行っています。

 毎年、芸術文化振興基金や財団法人地域創造など各種の芸術文化団体などからの助成を受けて開催しています。開催費用のほとんどは町からの支援に頼っているのが実態で、それだけに町民ボランティアなどの協力によって手づくりのイベントとして費用の削減に努めています。
  同財団企画担当では、「これまで育ててきたユニークな音楽イベントであり、ジャズファンだけでなく、もっと多くの住民の方に本場の生の音楽を聴いてほしい」と考え、昨年はコンサートのプレイベントとして、歴代ビッグ・アップルのポスター展やジャズ・レコードのジャケット展、ジャズ講演会などを開催し、住民へのアピールを強化しました。
  今後はさらに、ジャズだけではなく「手づくりで“音楽が溢れる”野々市」を目指し、ストリートコンサートやジュニアバンドの育成など幅広い音楽活動の企画や支援に努めていくことにしています。

地元バンドとの共演やクリニックも

ビッグ・アップルは、野々市町文化会館フォルテで開催されます。メインは土日の2日間で、今年は11月15日(土)にワークショップ&クリニック、翌16日(日)に地元ジャズバンドとの共演を含めたコンサートが開催されます。

 今年のニューヨークメンバーは、ダニー・ミクソン(ピアノ)、ジャック・ジェファーズ(トロンボーン)、ジョージ・グレイ(ドラムス)、ライル・アトキンソン(ベース)、ジェームス・スチュアート(テナーサックス、フルート)、井上智(ギター)の6名、どんなミュージシャン達なのか楽しみです。

 

 ニューヨークのジャズメンは毎年学校訪問を続け、子どもたちに音楽の楽しさを届けています。昨年の館野小学校では、演奏終了後のメンバーは子ども達に取り囲まれ、もみくちゃになっていました。

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